護法十二天
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「問題児たちが異世界から来るそうですよ?」の記事における「護法十二天」の解説
帝釈天/インドラ 箱庭の創始者であり“箱庭の貴族”である“月の兎”の主祭神。武神衆・護法十二天神の長にして箱庭の都市を統べる一人。インド神話最古の一角。3,000体もの神霊の上に立つ神王。善神を統べる護法の王。人類の文明の膿より生み出され、“拝火教”のアジ=ダカーハと同じく“悪”の御旗を背負って生まれながら、後に“善”と“悪”という相反する二つの神格を得るに至り、善神の筆頭とまで呼ばれるに至った者。人に最も近い神霊であり、酒を好み、女を好み、戦いを好み、そして人の良性を愛した善と悪の神霊。太古の昔、文明発祥の地の一つにて様々な文明の裏側に潜み根を張った民族“高貴(アーリア)なる人類”の信仰を一身に受けた最強の軍神。ゼウスと並び称された存在。 アルジュナ曰く、かつてはシヴァより逞しく、ブラフマーより聡明だったという。鵬魔王には「動けばいらないことしかしない駄神」、蛟魔王には「天界のヤンキー兄ちゃん」と評される。本来ならばその力は全能領域に属するが、その力を他者に分け与えたことで霊格が縮小しており、更に第二部では霊格を黒ウサギに霊格を預けているために並の英傑かそれ以下の力しか有しておらず、息子のアルジュナに敗北するほど。 かつて例外的奇跡を引き起こし、本来は第二桁に住む者たちによる過半数の承認が必要な、歴史の根幹を変えるほどの変革、即ち神の視点の切り替えを起こし、己の手で惑星史を塗り替えることに成功した。 最強の軍神と呼ばれていたのは遥かな過去で、かつては最も強く聡明な神霊だったが、後の世の様々なプロパガンダと後続の神霊や人類史を存続させるために霊格を縮小せざるを得なかったという不遇な経歴を持ち、その力を様々な形で他者に分け与えた。インド神話最古の聖典“リグ・ヴェーダ”から後の叙事詩で急激に霊格が上がった神霊達はインドラから最強の座を譲られたことで初めて神群を成立させ、息子である英傑アルジュナも聖典に記された最強の力を分け与えられた。 ディストピア戦争ではインドに、イランに、ギリシャに、ヨーロッパ諸国に青き星に息吹く文明の希望を隠すように指示した。金剛杵 掲げることで神雷を招来する。二叉の槍に変幻させることも出来る。 リグ・ヴェーダ 聖典“リグ・ヴェーダ”。神王インドラが最強の軍神だった頃の力を封印している書物。インドラ最大の切り札。 ヴリトラハン “神殺し”と互角に戦いを成立させる権能。かつて世界を滅ぼしかけた天地一対の災厄“世界を覆う龍(ヴリトラ)”を殺したことによるヴリトラハンという二つ名の一つに由来する。 大地から現れ天空を覆い、日中夜の如何なる時間帯に於いても無敵の肉体を誇ったというこの巨龍を神王インドラが日中夜の何れでもない夕暮れ時に、唯一の弱点である口内を撃ち抜いて打倒した伝説は、神王インドラの最大の功績とされる。 箱庭の世界に数多の主神は居ても、過去に物質界で世界と人類の両方を救った明確な逸話を持つのは彼しか存在せず、以来、神王は夕暮れ時に限り“神殺し”が相手であっても同等の戦いを行うことが可能となった。 この権能の存在によって、帝釈天は主催者権限を作る必要性を感じていなかった。 地天/プリトゥヴィ=マータ 天と地が分け隔てられた時より存在する豊穣の女神にして、天地一対の地母神。 人類史の黎明期にてこの世に農耕文化を齎し人間に託した、文明発起の一端を担う神霊。地母神の中でも随一の霊格を誇る大地母神。未だに目覚めない地球の星霊の代行者にして初めの星霊候補者。母の星から命の根源を切り取れるように細工し、大地を拓き、耕し、育むという最小単位の恩恵の形のシステムを人類の解き明かさせ、星霊を“与える者”から“奪われる者”に変えた星の胎盤を切り拓いた女神。 菩提樹の種に地母神の神格を与え、瞬く間に限界を超えて生長させることにより、防御や捕縛に使用する。 第二部『ラストエンブリオ』では外界に降天し、本人が顕現している。 日天/スーリヤ インド神群における太陽神。大英雄カルナの父親。 梵天/ブラフマー インド神話群の最高神にして創造神。護法十二天のご意見番。ブラフマーストラ 「殺す」ではなく「勝利する」という運命そのものの恩恵を宿した神槍。相手が何者にも破られぬ楯を以てしても、世界そのものを改竄し、あらゆる概念を凌駕する恩恵を引き出す力を持つ“疑似創星図”。 伊舎那天/イザナギ 極東神。護法十二天の一人。 羅刹天/ラクシャーサ 鉄扇公主。護法十二天の一人。遊郭の取り締まりを行なっている。 ディストピア編で、「帝釈天が北側の化生遊郭を率いる大妖狐とヨロシクやってる」という噂を流していた。 毘沙門天/ヴァイシュラヴァナ インド神群の財宝護神。護法十二天の一人。鎧甲冑の男。 アイラーヴァタ 神々の戦車を牽く、雷雲で形作られた巨象の神獣。雷を纏う神々のヴィマナ。天空の象王と称される。 人化した際は、まるで象の鼻のように長く伸びた極太の紐が付随され、耳のようなパーツのある奇妙な帽子を被った少年の姿になる。帽子に付随した極太の紐を器用に操り、飛んできた槍を絡めとって受け止めたり、帽子を象の耳のように大きく広げて周囲を窺う。 変幻する際は人から雷雲に、雷雲から神象に姿を変える。主神と同じく天空の神格を持っており、神獣と化したその背に乗れば稲妻の如き早駆けを可能とし、足場の無い海を容易く走破する。巨像の足で蹴り飛ばせば、二つ先の谷まで吹き飛ばす。 ディストピア編では帝釈天と共に戦車を牽いて金糸雀達を迎えに行ったが、スカハサがバロールに対して放った“ガイ・ボルガ”が当たってしまい戦車ごと撃墜された。その後、スカハサに加勢するべく帝釈天を背中に乗せて飛翔した。 上杉謙信 “護法十二天”の一柱である“毘沙門天”の神格を預かる毘沙門天の化身(アバター)。越後の龍と呼ばれた武将。白い肌に長い黒髪をポニーテールにした18歳ほどの女性。 十二天の中で最も若く、他の化身と比べて歴史的にも浅い時代の出身者。戦国の時代の中でも最も多くの才ある武将たちが群雄割拠した時代に生まれ、百に近い戦場を駆け抜けた最強の武将。織田家、武田家、北条家といった日本屈指の武将たちと戦い、震え上がらせた戦国時代最強の武将として最初に名が挙がる武将。 その生涯で七十の戦場を踏み越え、僅か二回しか敗戦しなかったと伝えられる。自身を“毘沙門天の化身(アバター)”と称し、己の御旗に“毘沙門天”を示す『毘の一字』と“不動明王”を示す『懸かり乱れ龍』の旗を掲げていたという。生涯の多くを戦場で過ごした上杉謙信は後に“軍神”と呼ばれたと伝えられている。 上杉謙信公の女性説は、スペイン特使が残した報告書には“上杉謙信女性説”を裏付ける確たる証拠が存在したり、国内でも性別を疑うような唄が残っている。だが、容姿そのものは大和撫子の見本のような女性的な容姿であり、神々の介入無くしてはその秘密を守ることは不可能とされる。 猪武者で心根は清いが、上司である御門釈天のことを「人間の膿に掃き溜めたゴミクズのような男」と称するなど男らしい性格をしている。 刀や赤い長柄の馬上槍などを用いて戦う。技量は彩鳥に劣るが、瞬時に最善手を選ぶ事のできる経験の豊富さと、戦いの場で一度握りしめた得物をあえて手放す事が出来る並外れた胆力がある。腕が千切れようと足が千切れようと死なねば安いの侍精神で、敵の攻撃に対する攻略法が無い場合は真正面から突き進み、敵に突進する。赤い長柄の馬上槍 成人男性一人分ほどの長さを誇る長柄の槍。
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