設定・メカニック
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「ロックマンギガミックス」の記事における「設定・メカニック」の解説
多くの設定は原作に登場したものをモデルとしているが、オリジナルの設定や作品独自の解釈も多数加わっている。また、出典作品や本流シリーズ以外のロックマンシリーズへのオマージュも多数見られる。 政府のロボットたち 小惑星に向かった調査ロボットとワイリーを監視していた警備ロボット。デザインは調査団のものと監視警備のもので異なるが、ともに『ロックマンエグゼ』シリーズに登場したネットナビと同様のものとなっている。 小惑星α(アルファ) 太陽系外から飛来した直径200kmほどの小惑星で、地球の探査艇によりこの惑星に古代文明の遺跡と超エネルギー元素が確認された為に、地球政府は全ての超エネルギー元素を回収する事を決定した。 作中では既に生命体は存在しておらず、遺跡と侵入者撃退用のロボットが存在するのみである。 大本の文明は別の星のもので、かつて自分達が超エネルギー元素を用いて造り上げたスペースルーラーズによって本星を追われた人々がここに集い築かれたものであった。 この小惑星αも結局スペースルーラーズによって滅亡に追いやられたが、滅びる直前に突如現れた白いロボットによってスペースルーラーズは封印され、遠い未来発見するであろう異星人に向けて超エネルギー元素とスペースルーラーズの警告、そして白いロボットの存在をメッセージとして遺跡に残していた。 小惑星α(アルファ)のロボット 小惑星αにあった地球外文明の遺跡に存在していた自動兵器。超エネルギー元素に触れるものが現れると活動を再開し、侵入者の排除を行う。ロックマンたちが来た時点では知る由もなかったが、実はこの兵器は遺跡を守護するのではなく、超エネルギー元素とともにスペースルーラーズを封じ込めるたの警告としてのものだった。 デザインは『ロックマンDASH』シリーズに登場する「リーバード」の流用である。 ドクロボットK‐176 「アステロイドブルース」に登場した、Dr.ワイリー制作のロボット。原典は『3』。ワイリーナンバーズのデータを組み込むことで、その能力を発揮することができ、同一の個体でもデータによって、複数の局面に対応できる高性能機。自らの意思は持たず、また高コストゆえ、8体しか存在しない。 作中ではクイックマン、ウッドマンのデータを搭載した2体が確認できる。ワイリーに率いられ、国際エネルギー研究所を襲撃し、超エネルギー元素を強奪した。ゲーム中では、ロックマンのジャンプで跳び越えられないほどの大きさであることから、作中に登場するロボットの中でもかなり大型のサイズである。 超エネルギー元素 小惑星αにて発見された高エネルギーを秘めたクリスタル状の物質。政府の調査では、8つだけで1000年は地球のエネルギー資源問題が解決されるというエネルギーを発生させる。アステロイド・ブルースではこのクリスタルを巡ってロックマンとサードナンバーズが激突した。またスペースルーラーズの動力源でもあり、この凄まじい出力の為、ルーラーズは地球上のどのロボットよりも優れた戦闘力を発揮した。地球製のロボットにも搭載は可能だが、凄まじい出力に振り回され自滅する危険性も孕んでいる(実際、コサックナンバーズは暴走した)。ルーラーズとの最終決戦ではデューオが握っていた7つのクリスタルをロックマン、フォルテ(勝手に持ち出したため彼のみ4つ)、シャドーマン、リングマンが搭載し、戦いに臨んだ。なお、ブルースも実験台としてワイリーによってクリスタルを搭載されている。 設定資料によると、上述の政府の調査結果は誤りで、実際に超エネルギー元素から抽出されるエネルギーは無限である。ただし、このエネルギーは意思を持つロボットと接続した場合にのみ抽出することができる。これを研究したワイリーおよびスペースルーラーズを開発した異星人は「一つの物体から無限のエネルギーが生じるなど考えられないので、使用者の精神に応じて別の次元からエネルギーを取り出す『扉』のようなものではないか」と推測している。その理論をもとに異星人が作り出したのがサンゴッドである。 その正体はデューオと黒いロボットのエネルギーで、彼らのボディの破片がクリスタルに変化したりデューオの左腕の残骸から発生し、クリスタルを搭載したロボットがデューオの声が聞こえるようになるなど、宇宙ロボットそのものの一部であるような描写もなされている。上記のように、小惑星αの文明もデューオと黒いロボットの破片を偶然手に入れて利用したにすぎず、デューオの正体とともに宇宙のどこで生み出されたものなのかは最後まで不明のままであった。 モデルは『ロックマン3』においてγ(ガンマ)の動力源としてワイリーが使用した、未開拓惑星で発見されたエネルギーである。また、宇宙ロボットのエネルギーという点など『ロックマン8』に登場した「悪のエネルギー」の要素も見受けられる。 γ(ガンマ) 「超エネルギー元素を入手するため、小惑星αの防衛ロボットを撃破するためのロボットを作る」という政府の依頼を受けてライトとワイリーが共同製作した巨大戦闘ロボット。原典は『ロックマン3』のラストボスとして登場するライトとワイリーが共同制作した世界平和用ロボットで、原作では左腕しか動かない未完成状態だったが、本作では全身が完成している。 主な武器は、漫画オリジナル装備となる右腕の5連装バスターから発射される無数の電撃状ビーム。起動にはかなりのエネルギーが必要のようだが、物質瞬間移送装置で到着したスパークマンが充電を行い起動させた。待機段階では原作における第1形態の頭部をしているが、起動すると原作における第2形態の頭部の形状をしたヘルメットを装着する。 ライトは製作当初からワイリーが悪用する可能性を危惧しており、いざとなったら破壊できるように腰の構造を意図的に弱く設計していた。遺跡のロボットをものともしない驚異的な戦闘力を発揮するが、弱点にロックマンとブルースの攻撃を受けて大破した。 本作におけるコサック博士の製作したデューオのボディは、『ロックマン4』においてワイリー基地から極秘に持ち出したγのデータから製作したものであるとされる。 物質瞬間移送装置(テレポーテーター) その名の通り物質を空間を越えて移動させる転送装置。 ライトの弁によれば世間的にはまだ理論段階の代物だったようだが、ワイリーは秘密基地にてすでに試作品を完成させていた。さらに投獄された後は暇つぶしとして設計を行って(牢屋の床や壁には数式等が大量に書かれていた)ライトと面談時にはついに完全なものの設計が完成、γの予備エネルギータンクに偽装して宇宙船内部で製作し、試作型の物質瞬間移送装置を通じて隙を見て地球に帰還、サードナンバーズの開発やブルースへの超エネルギー元素埋め込みなどを行っていた。 γに装備されたものは回収した超エネルギー元素の輸送にも使うつもりだったようだが、γが破壊された後にブルースが地球に帰還するのに使われ、機能を停止した。 外見のモデルは、各シリーズの終盤ステージにするカプセル状のワープ装置である。 ワイリー側のザコロボット 「バーニングホイール」では、パイプラインコースの妨害に、イルカーン(『5』)と、カニガンス(『7』、バーストマンステージの中ボス)が登場した他、コース各地の中継画面に、シュリンク(『2』)、ウォーキングボム(『3』)、ガブギョ(『6』)、ヘリメットール(『7』)などのザコロボットが確認できる。また、セブンスナンバーズの記述に表記されているVAN・プーキン、シシトラック&シシロケットの他、キング・ガジュラス(『7』、スラッシュマンステージの中ボス、「白い悪夢」ではスラッシュマンと共闘)が登場し、『7』の中ボスはワンシーンながら一作に総出演している。また、クラウドマンが率いた軍団は、ボーフーウー、テルテル、カミナリ小五郎といった『7』での彼のステージのザコロボットで構成されている。「白い悪夢」では、ワイリーシティ防衛のため、フォルテと共に、トリプロペラン(『7』)、カミナリ小五郎が出撃しているのを確認できる。 「光る明日へ」では、旧ワイリー基地(デザインは『2』のワイリー城)にて、ピコピコくん(ワイリーステージのボス)をはじめ、ネオ・メットール、フライボーイ、テリー、ビッグフィッシュなど『2』のロボットが多く確認できる。 ホゲール 「白い悪夢」に登場した、クジラ型の大型輸送船。飛行可能で、巨大戦闘用メカを数体格納可能。 最初はシャドーマンがワイリーを乗せてワイリーシティ脱出に使おうとしたが、シェードマンの作戦により、彼が操縦する。シティ壊滅後、大型メカ、ブリキング(原典は『ロックマン8』)、ジャイアント・メットール(『3』)、VAN・プーキン(『7』)、ハンニャNED2(『7』)といった大型メカを次々に出撃させ、白いロボットを撃破しようとするが、全て返り討ちに遭い、健闘むなしくホゲール自体も撃破される。実は指令席に座るワイリーは人形であり、シェードマンは本物をガメライザーで脱出させるための囮だった。「光る明日へ」で、シェードマンもクイックマンにより、ギリギリのところで救出されたことが明らかになる。 原典は『8』。ゲームよりかなり大型化されている印象を受ける。 ガメライザー カメ型の大型輸送船。大型の格納庫を搭載し、飛行、水上移動、潜水が可能。 「バーニングホイール」ではラストシーンで、バーストマン、ジャンクマン(2体は操舵室内)、シャドーマン、シェードマンが搭乗している。 「白い悪夢」では、シェードマンがホゲールで陽動作戦を行っている最中に、シャドーマンが重傷を負ったワイリーを伴い、ワイリーシティを脱出するのに用いられた。市街地でシャドーマンがロックマンらと落ち合った後、白いロボットの攻撃で破壊された。実はシェードマンの指示で、セカンズ(クイックマンを除く)、サーズ、セブンスナンバーズ及びフォルテが、ダークマンシリーズによって格納庫に回収されており、「光る明日へ」で総登場した。 原典は、『7』で、ワイリーステージの大型ボスロボット。本作では、火炎放射や小型カメメカ「スポタロ」などの武装は使用しなかった。 バトル&チェイスに出場したマシン Dr.ライトット研究所 ライトットが極秘に建造していた巨大なエディー型の移動研究所。 ライト博士たちから頼まれた買い物のお釣りをちょろまかして作っていたらしいが、かなり大規模なものだったため「お釣りで作れるレベルか?」と不思議がられていた。 ライトの研究所が破壊されたため「秘密研究所はないのか」と言ったワイリーの発言にライトットが応じて起動させ、地下から登場し、ナンバーズたちの修理に使用した(なお、とりあえずこのおかげで研究所問題はどうにかなったため、資金横領の追及に関して先送りとなった)。超エネルギー元素で暴走したフォルテが出撃する際に大穴を明けられたため、エピローグでは応急処置としてシートが張られている。 外見は『ロックマン7』にてライトットが使用していた移動研究所「ビッグエディー」そのものだが、本作では名前が登場していない。 ワイリーの対ロックマン用強化服 「光る明日へ」でワイリーが使用したパワードスーツ。ワイリーがもしものためにと開発していたもので、両腕に爪とレーザー砲を装備している。作中でワイリーが懐に隠していたカプセル状の装置を使って用意しているが、実際にスーツをどうのように取り出して装着するのかは不明。 アースの襲撃を受けてロックマンが追い詰められた際に、「ロックマンを倒すのは自分である」としてこれを用いてロックマンの電子頭脳を急所を外して撃ち抜き、「ロックマンを倒したふり」を行った。その後、復活したワイリーナンバーズたちと合流した際にワイリーの足元に脱いだまま置かれていたため破壊されなかったようだが、その後は使用していない。 デザインのモデルは『ロックマン2』のラストボスである「エイリアン」(ワイリーが宇宙人に変身したと見せかけるホログラフ)である。
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