第一陣のデルザー魔人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 01:13 UTC 版)
「仮面ライダーストロンガー」の記事における「第一陣のデルザー魔人」の解説
ジェネラルシャドウの計画に賛同し、日本に集結。ブラックサタンを乗っ取った改造魔人たち。ブラックサタンのクーデターではジェネラル・シャドウがリーダーを務めていたが、各改造魔人は大幹部クラスの同格であるがゆえに互いの対抗意識が強く、手柄争いの内紛が耐えなかった。 ストロンガー抹殺を条件にしたリーダーの座を巡る争いの要素が加わったため、日本列島を難なく滅ぼせる歴代最高の戦力を誇る組織が、同時に最低の結束力しか持たないという皮肉な状態に陥ることとなった。 鋼鉄参謀 「フィンランドの黄金魔人」の子孫である、デルザー軍団最初の刺客。 鋼鉄の鎧を身に纏い、巨大な鋼鉄球を振り回す。策謀を好む卑劣な性格の改造魔人がほとんどの軍団内で、真正面からの堂々とした正攻法の戦いを尊ぶ武人肌の人物。そのために荒ワシ師団長とは仲が悪い。シャドウには一目置いているようであるが、自他とも認めるその実力の自負心からやや傲慢で自信過剰な面があり、他の団員に対して高圧的に見下すような振る舞いをするためドクターケイトとも折り合いが悪い。体がとても頑丈で普通の攻撃ではビクともせずストロンガーを苦しめた。鋼鉄の装甲で電気技のエネルギーを逆流させて、ダメージを跳ね返す。また怪力の持ち主でそのパワーはストロンガー以上。 攻撃の際に「スティールッ!」といった独特の掛け声を発する。弱点は酸性物質。最期はストロンガーにケイトの酸性毒ガスを浴びせられて弱体化したところに電キックを受け、爆死。ストロンガーを最も苦しめた魔人の一人であった。その他の登場作品 漫画『宇宙の11 仮面ライダー銀河大戦』 マーダー帝国に再生された幹部達の中でジャーク将軍と共に残る。以前のように鉄球を振るってストロンガーを追い込む。 荒ワシ師団長 「竜巻魔人エキム」の子孫にして、「砂漠の死神」と恐れられた破壊師団の長である怪鳥の魔人。 軍団でも特に卑怯・姑息な性格で、常に他者を陥れることを目標として狡猾な作戦を用いることしか考えが無いため、鋼鉄参謀とは犬猿の仲。十字軍の戦士を思わせるような衣装に身を包み、アジトには双頭の鷲が掲げられている。 戦斧と盾が武器で、背中の翼を用いて空を飛ぶ。 まず、茂を鋼鉄参謀の下から奪い、電気を通さぬ絶縁体の網で捕獲した彼を水中で処刑しようとしたが、水の中では絶縁効果が及ばないことに気づかず脱出されてしまう。 ストロンガーとの戦闘でも、網同様に水中に弱いことを看破され形勢が逆転、水中エレクトロファイヤーで爆死。デルザー軍団初の戦死者となった。 最終話にて大首領により奇械人と共にデルザー魔人の中で唯一復活させられ、ライダーたちに挑むが、歴戦の戦士たちにはかなわず爆死した。 ドクターケイト 「妖花アルラウネ」の子孫にして、東ドイツの毒殺部隊の長である魔女の魔人。 猛毒作りの達人というだけでなく全身が毒の塊で、体に触れただけでも相手を死に至らしめる。他にも尖端から緑色の猛毒腐食液を噴射する杖や相手の動きを封じるマントを武器として、頭からは浴びた者の筋肉の動きを止めて、猛烈な痺れを起こすケイトガスを放出する。巨大なケイトウ(鶏頭:ヒユ科植物のハナケイトウ)に姿を変えたり、ケイトガスを発するケイトウ状の毒花を作り出すことも可能。 初登場時にブラックサタン乗っ取りに成功したシャドウの手柄を素直に認めた以外は、荒ワシ師団長同様狡猾な面しか見せなかった。また非常に残酷かつ執念深い性格で、ストロンガーとの戦いを妨害した鋼鉄参謀への報復としてケイトガスを放つ毒花を用いてストロンガーを援護し、結果的に鋼鉄参謀を死に至らしめた。電キックが通じない体質だが、火には極端に弱く、ストロンガーとの戦いにおいて松明の要領で火を近づけられ顔面が溶解しかけた。同性のユリ子に対しては敵意を剥き出しにし、変身前のユリ子との戦いにおいて毒液を浴びせて致命傷を負わせたうえ、残酷な口調で死の宣告を行った。そのタックルとの再戦の末に、彼女の命と引き換えの大技・ウルトラサイクロンで倒された。 ドクロ少佐 「幽霊騎士」の子孫にして、イタリア忍者軍団「DDD団」のボスである髑髏の魔人。 ストロンガーの実力を見定めてから戦おうとするなど、知謀に長けている。また、ドクターケイトに共闘を申し出たり、自身を妨害した岩石男爵との決着よりもストロンガー抹殺を優先するなど、他の魔人と異なり内紛を避ける傾向がある。甲高い不気味な声で笑うのが特徴。大鎌を武器とし、鎌を駆使した「ドクロ火炎」「ドクロ機関砲」など武装も多彩であるほか、瞬間移動する「火炎隠れ」、五体を分割して襲いかかる「ドクロ分体」などの暗殺忍術、更に格闘術にも長けており、その実力はシャドウからも「デルザー軍団きっての殺し屋・切れ者」と高く評価され、互いを認め合っていた。ドクロ忍び集団と呼ばれる配下の戦闘員たちはドクロ少佐によって鍛え上げられており、「ホネッ」という奇声を発する。 ストロンガーを強化した正木博士を殺害するも、最期は超電子人間に初変身したストロンガーの超電子ドリルキックで頭を飛ばされて爆死した。怪人が複数話に登場する場合、声優が異なるケースがあるが、ドクロ少佐の場合、同じ第27話の中でもシーンにより異なっている。 デザイン画の段階では、狼長官のコスチュームで描かれていた。 岩石男爵 「スフィンクス」の子孫。変な訛りで喋るのが特徴。自身の配下の戦闘員に罰としてトレーニングを施すなどの体育会系な人物。 岩で出来た岩石棍棒が武器。硬い身体と強靭なパワーを持ち、岩石でできた身体を組み変えることができる。体の岩をこねて作った粘土で、本物に似た人形を作り出す「岩石粘土細工」や、体の岩を敵に投げる岩石弾という技を持つ。巨大な石を纏い、身を守ったり、姿を隠す岩隠れと呼ばれる技を持ち、岩隠れのまま敵を押し潰す岩石落としという技もある。鋼鉄参謀ほどではないものの割合正攻法で攻めて来た。また、非常に重く頑丈な身体を誇り、それを活かした敵への頭突きや圧し掛かりも得意としている。 しかし単細胞で柄が悪いために狼長官のクーデター計画に利用され、シャドウには「救いようのない単細胞・柄の悪さ」、茂には「まぬけの岩石男爵」とまで言われた。 最期は超電子ドリルキックで断頭され、胴体を超電三段キックで破壊されて爆発四散した。配下の戦闘員ともども「イワー(岩)」という奇声を発する。デザイン画の段階では、ドクロ少佐のコスチュームで描かれていた。 狼長官 「狼男」の子孫にして、諜報機関SDの長官を務める軍団きっての策略家。 「浅野」と名乗る歯科医の男に化けた。投げるとブーメランのように手元に戻る指揮棒と口から取り出す歯型爆弾を武器にしている。 プライドの高い性格で先祖に誇りを持ち、ジェネラルシャドウを成り上がりと蔑み、シャドウに代わって自らが軍団のリーダーになろうと画策。岩石男爵やストロンガーを利用してシャドウ抹殺を図るも失敗。満月の夜には満月の誓いの儀式を行なうことで不死身になり、ストロンガーの超電スクリューキックと超電三段キックをものともしなかった。プラズマエネルギーを操り満月プラズマ光線でストロンガーを圧倒したが、月が雲に隠れた一瞬を突かれ、超電稲妻キックを受け爆死した。頭部の網のような飾りは電気の粒子(プラズマ)のデザインとされている。狼男の肖像画 狼長官のアジトに掲げられている、狼長官の祖先「狼男」の肖像画。狼長官の願いに応じて喋りだし、様々な助言を与える。劇中では満月の夜に子供を生贄に捧げれば、プラズマエネルギーが最高潮に達して強大な力を得られるということを伝授した。 その他の登場作品 『全員集合!7人の仮面ライダー!!』 暗黒大将軍によってブラックサタンの奇械人と共に甦って、再登場する。 隊長ブランク 「フランケンシュタインの怪物」の子孫にして、ブランク狙撃隊の隊長。軍団結成の初期のメンバー最後の一人。妙な片言で喋る。 ナイフを発射するライフルを武器とし、優れた狙撃手であり恐るべき怪力の持ち主だが、岩石男爵同様賢くはなく、さらに自制心が低いため茂の策謀に翻弄されチャージアップ前のストロンガーに苦戦している。 最期は奇襲作戦で岩石爆弾の攻撃によりストロンガーを圧倒するもチャージアップされ、超電急降下パンチを受けた後に投げ飛ばされて爆死。デザイン画での名称は隊長フランケンシュタインであり、上半身の色は赤色であった。 ヘビ女 シャドウの片腕と呼ばれる蛇の改造魔人。ジェネラルシャドウを「シャドウ様」と呼ぶ。新戦力として呼び寄せられた。デルザー軍団内では唯一、名前の肩書部分が称号や地位・階級を表すものではない。 左手がメカニカルなヘビの頭になっていて、その口から火花を出して攻撃できるほか、自身もヘビに姿を変えたり、噛み付いた相手をヘビ人間に変えて操る催眠術も使える。自身が吸血を行った相手に毒液を注入する能力や、電気エネルギーを吸い取るマントを持つ。 最期はV3の援護を受けたストロンガーの超電大車輪キックに敗れ去った。シャドウとは深い信頼関係で結ばれており、彼女の死はシャドウにに深いショックを与えた。角や髪などが異なる別のデザインが存在している。また、『激闘ファイル』内で岩佐陽一は左手のメカヘビに関して同時期に放送されていた『アクマイザー3』第31話に登場するゴルゴーンの左手のヘビとの類似性を指摘している。 その他の登場作品 『全員集合!7人の仮面ライダー!!』 暗黒大将軍によってブラックサタンの奇械人と共に甦って、再登場する。
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