未制作話
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光と影の挑戦(稿の表記なし 脚本 藤川桂介) ダンとのデートを反故にされたアンヌは、互いに地球略奪を企むシャドウとSS星人シャインの戦いに巻き込まれる。一方、SS星人の円盤を発見したダンはレッドマンに変身してシャドウと対決。そこにSS星人シャインも現れる。 番組名が『ウルトラ・アイ』だった時点での唯一の脚本であるが、表紙だけを「レッドマン」に差し替えた台本も存在する。 漂流する惑星(準備稿 原案 虎見邦男、脚本:山田正弘) 突然消えた木星の衛星ディランが太平洋上に出現し、東京湾に接近する。偵察に向かったダンたちはマンダラ星人に出会い、衛星接近の原因は透明怪獣リガの仕業だと聞く。一行に迫るリガに対し、ダンはウルトラ・アイを落としてしまったため、カプセル怪獣パゴスを差し向ける。 『レッドマン』時点での脚本で、パゴスがカプセル怪獣として登場。後に第32話「散歩する惑星」として決定稿が起こされ陽の目を見た。この際、リガの名前はリッガーに変更された。 人間泥棒(準備稿 脚本 金城哲夫、予定監督:鈴木俊継 制作ナンバー14) 乳児がベビーベッドごと拉致される事件が続発。がけ崩れに巻き込まれたソガは、拉致された乳児たちとともにルバン星人に監禁されてしまう。ルバン星人は地球人の食料化を企み、標本となる乳児を集めていた。ソガによって計画が知られたルバン星人は、怪獣キャンダーを差し向けて地球防衛軍基地を破壊させている隙に、地球脱出を図る。 宇宙人が怪獣を操って地球防衛軍基地を攻撃するというプロットは、第25話「零下140度の対決」にも見られる。 300年間の復讐(脚本:上原正三、予定監督 野長瀬三摩地 制作ナンバー23) 野戦訓練中に悪天候で森に迷い込んだアンヌは、森の中にあった洋館に入る。そこにいたのは、300年前に妹シシーを地球人に殺されたトーク星人と、その執事である甲冑人間だった。シシーに瓜二つのアンヌに驚くトーク星人だったが、アンヌを捜索していたウルトラ警備隊が洋館に迫ったため、人類に復讐するために用意していた武器で応戦。砲煙弾雨の中でトーク星人は絶命するが、彼の人類に対する怨念が悪鬼として実体化。ウルトラ警備隊に逆襲する。 決定稿まで印刷されたものの、野長瀬監督の意向や予算の問題で制作は見送られ、代わりに上原は「明日を捜せ」を執筆。 登場するはずだったトーク星人の執事ロボット・甲冑人間は、第27話のボーグ星人に流用されており、後の漫画版ではボーグ星人が甲冑人間そのままの容姿となっている。 後に居村眞二によって漫画化されている(ミリオン出版『ウルトラマン80宇宙大戦争』収録)。また、『私が愛したウルトラセブン』と『ウルトラヒロイン伝説 アンヌからセブンへ』では一部映像化されている。 脚本家の上原の出身地である沖縄の虐げられた者の視点で描いた内容であったため、上原は後のインタビューで「ぜひとも実現したかった」と述壊している。 半人間(準備稿 脚本 藤川桂介) 第27話「サイボーグ作戦」の準備稿に当たるが、ザンバ星人が大量の死体を集めるために大企業の高層ビルに爆弾を仕掛けたり(等身大のまま深夜のビル内でセブンと対決する)、野川隊員が人間に戻れないまま宇宙ステーションに転任して終わるなど、内容は大きく異なる。 黄金の種子(準備稿 脚本 山田正弘) 少年が行方不明になる事件が続発。行方不明になった少年達は少年誌に広告が掲載された「黄金のなる種子」を持っていたが、その正体はゴビラ星人が送り込んだ植物怪獣ゴビだった。ウルトラ警備隊の手によって回収されたゴビだったが、黄金のなる種子を惜しむ少年達の心に反応して再びゴビが出現。ゴビに手を焼くセブンに、キリヤマは臨時テレビ番組に出演して子供達に物欲を捨てるよう説得する。 『EVOLTUIN5部作』でネオパンドンが撒き散らした黄金の種子から、植物生命体が誕生している。 赤い群獣(準備稿 脚本 藤川桂介) フルハシが運搬していた研究用ミツバチが盗まれ、タケナカ参謀に責任を問われる。ミツバチが排水で赤く変異し、ブラックマンによって操られて人々を襲い始める。ダンはブラックマンが潜伏する養蜂場に飛び込むとセブンに変身し、変異した蜂を死滅させる。 無数の赤い蜂を表現するのが、技術上不可能だったために不採用になった。 謎の怪獣地帯(準備稿 脚本 藤川桂介、予定監督:鈴木俊継 制作ナンバー37) 地球の生物を怪獣に変える能力を持つヒポック星人が登場。ソガその毒牙にかかって徐々に怪獣化していく。ウルトラ警備隊の攻撃でヒポック星人は倒れ、セブンは用心棒の怪獣ヤモと対決する。 湖底の叫び声(決定稿 脚本 藤川桂介、予定監督:鈴木俊継 制作ナンバー37) 深山湖に住む五代信一郎博士の娘・美耶子が、地球移住を企む宇宙人ピニヤ水棲人にさらわれた。水の無菌化が必要なピニヤは、美耶子を人質に五代博士が発見したクロロマイト鉱石を要求。しかし、ウルトラ警備隊の潜水艇「レイク・ダイヴァ」によって湖底基地が破壊されたピニヤは、怪獣ヤモを繰り出して形勢逆転を図る。 ストーリーは大幅に異なるものの、「謎の怪獣地帯」の決定稿にあたる。藤川桂介によれば、水中シーンの撮影に必要な大プールのスケジュール調整がつかず、制作直前にキャンセルされた。その代わりに宇宙人の着ぐるみを必要としない「他人の星」が執筆され、やがて「盗まれたウルトラ・アイ」と改題して放映。先に完成していたピニヤ水棲人の着ぐるみは、色を塗り直してペロリンガ星人に流用された。 大激流(準備稿二種 脚本 若槻文三、監督:満田かずほ 制作ナンバー43) グライダー訓練中のダンは、ハーシェルα星座のバンドラ星人の罠によってダム湖に引きずり込まれる。脱出したダンだったが、ウルトラ・アイを落としてしまう。そこに怪獣バンドラが現れてダムを破壊し始める。 第一稿と第二稿が作られた後、大幅に改稿されて第41話「水中からの挑戦」として放映。 宇宙人15+怪獣35(準備稿 脚本 上原正三・川崎高、予定監督:実相時昭雄 制作ナンバー43) バルタン星人を追跡していたセブンは、7体の宇宙人や怪獣と戦って6体は倒すものの、7体も相手にしたために絶対安静の重傷を負い、メディカルセンターに運び込まれる。それはバルタンを中心とする15人の宇宙人の結成した宇宙連合軍と、蘇生された35匹の怪獣軍団による総攻撃の始まりだった。次々と東京に現れる円盤の大群と、富士山や東京湾などから合計30体の怪獣が現れ、東京は怪獣無法地帯になる。ピグモンが防衛軍に提案した策で怪獣ファイトが開始され、同士討ちで倒れる怪獣達とそれに巻き込まれる宇宙人。一方、身動きが取れないダンは、ピグモンの手を借りて基地を脱出。アギラとウインダムを召還し、病身ながらも自らも戦いに出る。残った怪獣達や計画首謀者のバルタン星人を倒したものの、残ったペギラ、ネロンガ、レッドキング、ジェロニモン、エレキングの猛攻に苦戦するセブン。そこに現れた新怪獣ゴードは、5体の怪獣を倒して去っていった。 これは宇宙人が15人、怪獣が35匹、正義の怪獣4体と本作品、前2作品の怪獣、宇宙人合計54体を登場させ、当時低迷していた視聴率を回復させようとする狙いだったが、数が非常に多いために没にされた。 脚本NOは43で、実際に制作された第43話は同エピソードとは対照的に、怪獣や宇宙人などのぬいぐるみが登場しない「第四惑星の悪夢」となった。当時、本作品は予算の関係で着ぐるみの怪獣が登場しない回が何度かあった。 「町が怪獣の無法地帯となって苦戦する主人公の前に現れる救世主」という『巨獣特捜ジャスピオン』(1985年 - 1986年、テレビ朝日系列)の最終話「手をつなぐ全銀河の人類たち」は、このプロットを下敷きにしたと上原は語っている[要出典]。 名前が判明しているのはバルタン星人、ケロニア、ギガス、ギャンゴ、キーラ、ウー、メフィラス星人、レッドキング、テレスドン、ジェロニモン、ペギラ、スカイドン、ザンボラー、サイゴ、ゴルゴス、トドラ、エレキング、ゲスラ、ペスター、ピグモン、ペガッサ星人、ゴドラ星人、スペル星人、イカルス星人、ボーグ星人、ガンダー、ギラドラス、ネロンガ、ウインダム、アギラ、新怪獣ゴード。名前が確認されているもの以外にも怪獣、宇宙人が登場していたことになる。 『フィギュア王 No.118』に掲載されたコミカライズ版『ゴードの巻』では上記に登場したものの一部に加え、新たにチブル星人、ザンパ星人、バド星人、サロメ星人、ケムラー、ガブラ、恐竜戦車、リッガー、ペテロ、パンドンが登場している。 ウーなどが敵、ペギラやトドラが死んだ扱いなどオリジナルの設定と矛盾している部分もある。 認識票No.3 金城哲夫の脚本として『金城哲夫シナリオ集 ノンマルトの使者』(朝日ソノラマ・1984年)に収録されたこともあるが、実際には当時特撮班の助監督だった田口成光が執筆。生原稿のみで印刷されていない。 ワイ星探検からマキノ隊員が1人だけ帰還。英雄として賞賛されるが、マキノはワイ星に隊員を置き去りにして帰還していた。ある日、マキノは透明怪獣ジャッキーに襲われる。実は認識票No.3の隊員が霊魂となり、怪獣ジャッキーとともに地球に帰還していた。マキノを殺害したジャッキーはセブンと対決する。脚本中登場するワイ星は、第8話「狙われた町」で探検隊が宇宙ケシを持ち帰った星として言及される。 宇宙人を救え(脚本 東山純) モロボシ・ダンをねらえ(脚本 東山純) 上記2作とも生原稿のみで、印刷はされていない。
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未制作話
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「続.ならず島の宝 狐の火祭」(脚本:市川森一) プロットストーリーとして手書き原稿が書かれたが、脚本化はされなかった。 「ブースカ只今入院中」(脚本:長坂秀佳) 第9話として放送予定で途中まで撮影されていたが中止された。 「快獣兄弟」(脚本:上原正三) 第28話として放送予定だったが、映像化は見送られ、チャメゴンが宇宙怪獣という設定を強調した「宇宙から来たんだ」が実際の第28話となった。
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