暁の団
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/27 03:00 UTC 版)
『暁』の時代にベグニオン駐屯軍の仕打ちから、デインの同胞の命を一人でも多く守りたいという思いから集まった、最初は5人の勇気ある義賊団。デインの民からは救世主として慕われている。 ミカヤ 声:桑谷夏子 外見年齢15歳(年齢については後述)。『暁』に登場。同作第1部、および第4部の主人公で、『暁』本編の主人公。クラスは光魔道士(ライトマージ)→光の賢者(ライトセイジ)→巫女(シャーマン)。属性は闇。 輝く銀色の髪が特徴。光魔法を操る。義賊【暁の団】の一員として、帝国の圧政を受けているデイン国民を救うために立ち上がる。 相手の心を感じ取ったり、少し先の未来を見ることができる不思議な力を持ち、元は占い師をしながら、闇に紛れるようにして生きてきた。暁の団、デイン王国にとっては重要な象徴となる「銀の髪の乙女」である。見かけは10代半ばの少女だが見かけよりも長く生きているらしく、少なくとも幼いサザがミカヤと出会った時(『暁』から10年以上前)には既に今と同じ外見だったらしい。 当初、デインがベグニオンに隷属する原因を間接的に作り上げた人物として、アイクに対してはあまり良い感情を持っていなかったが、後にアイクと戦場で出会い言葉を交わすことで、その感情を払拭する。 自らの命を削って仲間の傷を治す(状態異常も回復できる)「癒しの手」の使い手。レイピアの光魔法版ともいえる専用魔法「セイニー」(騎馬、アーマー系に特効)を使うことができる。この魔法は主人公専用武器としては珍しく必殺率がなく、代わりに終盤でも主力にできるほどに威力が高い。 『暁』において最重要人物のため、クラスチェンジはいずれもイベントで自動的に行われ、どのクラスでも専用のイラストが用意されている。なお、下級・上級職では黒タイツを履いているが、最上級では生足になっている。また、クラスチェンジすることにより、光魔法のほかに杖も使用可能となる(これまでの神官ユニットの逆で、従来の修道士に近いといえる)。『蒼炎』および『暁』本編開始以前のミカヤの行動 『蒼炎』にはミカヤは直接登場はしない。デイン王国軍によるクリミア占領の少しまえ、トハ滞在中だった際にわざとサザとはぐれ、ベグニオン行きの船に乗船する。その後戦役が勃発したことを知り、戦火の渦中にあるデインとクリミアで彼を探して回るが完全に行き違いとなっており、結局終戦後ネヴァザに戻っていたところで再会した(その際、サザからひどく怒られた)。彼との再会までの間、それまでは極力避けてきた他人と交わる生活を送ることになる。そこで人々の強さや優しさに触れ、大きく心を揺り動かされる。これがきっかけで、疎んじてきた自らの能力を、駐屯軍の圧政に苦しむ人々を救うために役立てられないかと考え始める。同士となる者たちがいないかサザと共に探していたところへノイスらと出会い、【暁の団】を結成し、活動を開始した。『暁』第1部から第3部までのミカヤの行動 先祖にラグズの血を引く「印付き」であり、右手の甲に印がある。そのため、サザよりも年下に見える(ペレアスに右手の甲の印を見られたが、ペレアスは「精霊の護符」と勘違いしていた)。第1部ではやがて解放軍の象徴となりデイン王国を再独立させることに成功し、「暁の巫女」として崇められる。独立後にデイン王国軍総大将に叙任される。その後第3部までは、国の復興に一般市民と一緒に献身的に取り組んでいた。 第3部では、ペレアス王の命によりデイン軍を率いて、ラグズ連合軍をベグニオン帝国軍と挟み撃ちにするも、突破される(この戦いでミカヤとアイクは初めてお互いを知る)。そして、ペレアス王が「血の誓約」に縛られていることを知り、ベグニオン神使サナキの皇帝軍と、皇帝軍率いるアイク将軍とで、益なき戦いを強いられてしまう。皇帝軍が迫りくるなかで冷静に状況整理する間すら与えられず、「血の誓約」の呪縛から逃れる術が判らずにミカヤ自身も精神が限界に達してしまう(また、ペレアスが死亡すると、「血の誓約」の印がミカヤに引き継がれてしまう)。『暁』第4部以降のミカヤの行動 その正体は落命したと思われていたベグニオン帝国皇帝サナキの姉であり、彼女こそが真の「神使」であったことが明らかになる。彼女の祖母ミサハと同じく元老院に暗殺されたと思われていたが、生き延びていた(この事実があるため、ミサハ暗殺事件が発生した段階で出生していたことは確定であるので、彼女の年齢は『暁』の時点で少なくとも23歳以上ということになる)。しかし、ミカヤ本人は育ててくれたおばあさんが死ぬまえに自分が「印付き」であることと、生きる術しか教えられていなかったため、物語の佳境に入るまで自分がベグニオン帝国神使ミサハの本来の後継者であることや、自分に妹がいたことを知らなかった。 本作に登場した人物中、【負の女神】ユンヌとともにテリウス大陸の全体的な歴史や隠された悲劇を最も幅広く観た人物。女神との戦いの後、サナキにベグニオンに残るよう勧められたが、国の復興が急務として拒否。サナキと国同士で協力し復興や国交正常化を約束してデインへ帰国、その後国民からの強い懇願により(ペレアス生存の場合は退位を表明した彼からの懇願も)、第15代デイン女王になった。銀の髪の乙女 ミカヤ 夏色の乙女 ミカヤ 暁の女王 ミカヤ 銀の姉と緑の弟 ミカヤ (※)サザ 声:間島淳司 14歳→17歳。ベオク。『蒼炎』および『暁』に登場。クラスは『蒼炎』ではシーフ。『暁』では盗賊(ローグ)→密偵(エスピオン)。属性は風。 盗みと短剣、俊敏な動きを使った戦闘を得意とする。デイン王都ネヴァサの裏街出身で、ミカヤの弟だが血の繋がりはない。 『蒼炎』では、港町トハではぐれたミカヤ(厳密にはミカヤがサザを自分の運命に巻き込まないようにするため、わざとはぐれるようにした)を探し出すべく旅に出た少年であった。それまで盗賊家業で生計を立てており、無愛想でなかなか他人に心を許そうとはしなかった。ミカヤの行方を追っているうちにアイクと出会い、共に戦う。船に密航しているところを見つけると、仲間にできる。 『暁』では何事に置いても常にミカヤのことを一番に考え行動し、彼女を支えるパートナーとしての役割を果たす。設定では、『蒼炎』に登場した全キャラの中で2番目に背が伸びている(1番はアイク)。支援によっては『暁』の後日談でミカヤの夫となり、王となった彼女を側で支え続けた。 年の割に落ち着いた性格をしているが、ミカヤのことになると周りが見えなくなり、無茶をすることもある。 彼は『蒼炎』ではクラスチェンジすることができないが、Lvが上限であればその能力値がそのまま『暁』に引き継がれる。『暁』では同じ盗賊ユニットのヘザーと違い、イベントによりクラスチェンジするが、クラスはヘザーと同じ密偵である。服装も変更するがヘソ出しは相変わらず。『暁』最初のムービーシーンでは蹴り技も使っていたが、戦闘では使用しない。 『蒼炎』では倒されても死亡せず撤退してしまうことから、発売当時から続編(この頃はまだ発表されていなかった)に出るのではとファンに推測されていた。緑風 サザ エディ 15歳。ベオク。『暁』に登場。クラスは剣士(ブレイド)→剣豪(ソードマスター)→剣聖(ソードエスカトス)。属性は光。 剣の腕前は未熟だが、向上心は高い。物事を深く考えず無鉄砲なところがあるが、陽気で憎めない少年。楽観的すぎる性格で、相棒のレオナルドに面倒ばかりかけている。凄腕の剣士となり仲間を守ることを夢見ているが、本性では戦いを好んでおらず、軍の在り方に疑問を持っている。成長率が非常に高く、きっちりと育てれば、最強の剣士になる。 海外版での名前は「Edward(エドワード)」。 レオナルド 17歳。ベオク。『暁』に登場。クラスは弓兵(アーチャー)→狙撃手(スナイパー)→神射手(サジタリー)。属性は水。 現実的で真面目な性格をした思慮深い少年で、危機に陥っても比較的冷静に対処する。エディに小言を言うことが日課。エディとは対照的に少々消極的で、物事を否定的にとらえすぎるきらいがある。 地方貴族の息子だったために気立てがよいが、母親を幼少期に亡くし、戦争で父と兄を喪い、天涯孤独の身となった。 デイン敗戦後、彼のいた士官学校が帝国の駐屯軍に襲われ収容所に送られる途中に逃れる。追いつめられ迷い込んだ路地で、後に大親友となるエディと出会った。 ノイス 34歳。ベオク。『暁』に登場。クラスは戦士(ファイター)→勇士(ウォーリア)→斧雄士(アクスブレイブ)。属性は地。 暁の団の首領格的存在だが、世間からの認知度は薄い。読書が趣味で、暇なときは新しい本を用意している。 若い頃は成功した商人の経歴を持つが、共同経営をしていた友人に裏切られ、そのことにより人間不信になり浮浪者として生活していた。しかし、ベグニオンの駐屯軍の暴挙を見て、デインの民を救おうと立ち上がった。 エディやレオナルドからはたびたび年寄り扱いされているが、父親のように慕われている証拠でもある。年の功と言うべきか、落ち着いた性格をしている。 戦士系ユニットの割に力や体力が伸び難いが、代わりに速さと技が成長しやすいという、どちらかというと剣士系ユニットのような成長率を持つ。 ユンヌ 『暁』に登場。ミカヤと一緒にいる赤毛の鳥。かなり賢く、鳥でありながら夜間飛行が可能であるなど、不思議な特長を持つ。 ユンヌが初めてミカヤの指にとまったとき、ミカヤの頭の中に“ユンヌ”という言葉が浮かび上がったため、以降はユンヌとよぶようになったらしい。 実際にはユンヌは負の女神であったが、アスタルテと一対なので、彼女が目覚めるまでは鳥のままでいた。 「ファイアーエムブレムの登場人物 (テリウス大陸)#その他」も参照
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