しょうようろく【従容録】
しょうようろく 【従容録】
従容録
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『従容録』(しょうようろく)は、モンゴル帝国時代の仏教書で公案集の1つ。燕京従容庵の万松行秀編。六巻。嘉定16年(1223年)成立、翌17年刊行。詳しくは万松老人評唱天童覚和尚頌古従容庵録とも。『大正新脩大蔵経』巻48収録。
概要
宏智正覚の頌古百則に、耶律楚材の度重なる依頼によって晩年の万松行秀が序論的批評(垂示)、部分的短評(著語)、全体的評釈(評唱)を加えたもの。
曹洞宗で重んじられている禅籍の1つで、首座法戦式では、本書に収録される公案百則の中から1つを選択し、禅問答が行われる。
内容
巻一
第一則 世尊陞座/第二則 達磨廓然/第三則 東印請祖/第四則 世尊指地/第五則 清源米價/第六則 馬祖白黑/第七則 藥山陞座/第八則 百丈野狐
第九則 南泉斬猫/第十則 臺山婆子/第十一則 雲門兩病/第十二則 地藏種田/第十三則 臨際瞎驢/第十四則 廓侍過茶/第十五則 仰山插鍬/第十六則 麻谷振錫
巻二
第十七則 法眼毫釐/第十八則 趙州狗子/第十九則 雲門須彌/第二十則 地藏親切/第二十一則 雲巖掃地/第二十二則 巖頭拜喝/第二十三則 魯祖面壁/第二十四則 雪峯看蛇
第二十五則 鹽官犀扇/第二十六則 仰山指雪/第二十七則 法眼指簾/第二十八則 護國三懡/第二十九則 風穴鐵牛/第三十則 大隋劫火/第三十一則 雲門露柱/第三十二則 仰山心境
巻三
第三十三則 三聖金鱗/第三十四則 風穴一塵/第三十五則 洛浦伏膺/第三十六則 馬師不安/第三十七則 溈山業識/第三十八則 臨濟真人/第三十九則 趙州洗鉢/第四十則 雲門白黑
第四十一則 洛浦臨終/第四十二則 南陽淨瓶/第四十三則 羅山起滅/第四十四則 興陽妙翅/第四十五則 覺經四節/第四十六則 德山學畢/第四十七則 趙州柏樹/第四十八則 摩經不二
第四十九則 洞山供真/第四十一則/第五十則 雪峯甚麼/第五十一則 法眼舡陸/第五十二則 曹山法身/第五三則 黃檗噇糟
巻四
第五十四則 雲巖大悲/第五十五則 雪峯飯頭/第五十六則 密師白兔/第五十七則 嚴陽一物/第五十八則 剛經輕賤/第五十九則 青林死蛇/第六十則 鐵磨牸牛/第六十一則 乾峯一畫
第六十二則 米胡悟否/第六十三則 趙州問死/第六十四則 子昭承嗣/第六十五則 首山新婦/第六十六則 九峯頭尾
巻五
第六十七則 嚴經智慧/第六十八則 夾山揮劍/第六十九則 南泉白牯/第七十則 進山問性/第七十一則 翠巖眉毛/第七十二則 中邑獼猴/第七十三則 曹山孝滿/第七十四則 法眼質名
第七十五則 瑞巖常理/第七十六則 首山三句/第七十七則 仰山隨分/第七十八則 雲門餬餅/第七十九則 長沙進步/第八十則 龍牙過板/第八十一則 玄沙到縣/第八十二則 雲門聲色
巻六
第八十三則 道吾看病/第八十四則 俱𦙁一指/第八十五則 國師塔樣/第八十六則 臨濟大悟/第八十七則 疎山有無/第八十八則 楞嚴不見/第八十九則 洞山無草/第九十則 仰山謹白
第九十一則 南泉牡丹/第九十二則 雲門一寶/第九十三則 魯祖不會/第九十四則 洞山不安/第九十五則 臨濟一畫/第九十六則 九峯不肯/第九十七則 光帝幞頭/第九十八則 洞山常切
第九十九則 雲門鉢桶/第一百則 瑯琊山河
参考文献
関連項目
外部リンク
従容録
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/22 01:29 UTC 版)
従容録では、趙州和尚は、初め狗子に仏性が「あり」と答えている。問いを発した僧が「それではなぜ畜生の体なのか」と言うと、趙州は「仏性があると知っているのに悪業をなしたからだ」と答える。次に、別の僧が問うと、趙州は今度は「なし」と言った。こちらの理由は「無明の迷いのためだ」のことであった。 これは正反対の答えだったが、趙州の気まぐれではなく、問いを発した僧のそれぞれの先入観を突き崩したにすぎない。
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