木枯し紋次郎
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『木枯し紋次郎』(こがらしもんじろう)は、笹沢左保作の股旅物時代小説シリーズであり、及びそのテレビドラマ化、映画化された作品である。小説は1971年から発表され、1972年からフジテレビ系列で放映された市川崑監督、中村敦夫主演のテレビドラマは、視聴率が30%を超える人気となり、主人公紋次郎の決め台詞「あっしにはかかわりのないことでござんす」は流行語となり、様々な紋次郎グッズが売り出されるほどの一大ブームとなった[1]。その後もたびたび映画化、テレビドラマ化がなされた。
注釈
- ^ スポンサーからの広告料でも足りない制作費は、テレビ局が負担。
- ^ 電通の企画プロデューサーとして、『一休さん』『まんがことわざ事典』『まんが日本史 (日本テレビ)』『松本清張作家活動40年記念ドラマ』などのアニメ作品や数々のドラマ作品を手がけた。
- ^ 紋次郎の設定はほぼ原作に準じているが、唯一、口に咥えている楊枝は見栄えを考え、かなり長く設定されている。
- ^ バックのカラオケはいずれも、1番のものを使用。
- ^ 主演の中村に勧められ、同話冒頭に「通りすがりの忠七を呼び止め、同行を依頼する三下の渡世人」役で、素顔で出演している。NGを連発した経験から、これ以降、テレビドラマの出演は無い。
- ^ 本編9枚組+特典ディスク。
出典
- ^ 縄田一男「解説」(『木枯らし紋次郎(一)斜面花は散った』光文社文庫、1997年)
- ^ 笹沢左保「あとがき 紋次郎とぼくの長い長い旅」(『木枯し紋次郎 人斬りに紋ひは暮れた』光文社文庫 1998年
- ^ 大村彦次郎『文壇うたかた物語』ちくま文庫、2007年(第7章 笹沢左保の「木枯し紋次郎」)
- ^ 縄田一夫「解説」(『帰って来た木枯し紋次郎』新潮文庫 1997年)
- ^ 尾崎秀樹『殺しの美学 チャンバラ剣豪伝』旺文社文庫 1985年
- ^ 井上俊『死にがいの喪失』筑摩書房、1973年
- ^ 笹沢左保「無宿人に現代人の”分身”を見た」(『月刊現代』1971年10月号
- ^ 縄田一男、永田哲朗『図説 時代小説のヒーローたち』河出書房新社、2000年
- ^ 吉原敦子『あの本にもう一度-ベストセラーとその著者たち』文藝春秋、1996年
- ^ 清原康正「解説」(『帰って来た紋次郎 最後の峠越え』新潮文庫 2001年)
- ^ 『キャラクターメイキングの黄金則』(著:金子満、近藤邦雄。発売:株式会社ボーンデジタル)44頁
- ^ 『実録テレビ時代劇 ちゃんばらクロニクル1953-1998』(著:能村庸一、発行:東京新聞出版局)179 - 180頁
- ^ “シリーズ・広告人インタビュー2012 <第7回>松前洋一氏”. (早稲田大学)土屋礼子ゼミジャーナル. 2013年10月31日閲覧。
- ^ 『実録テレビ時代劇 ちゃんばらクロニクル1953-1998』183 - 184頁
- ^ “ただ一人の主役、紋次郎のキャスティング”. 木枯し紋次郎の風景・・・上州長脇差のダンディズム (2007年5月22日). 2014年5月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年5月22日閲覧。
- ^ “「小室等が語る主題歌『だれかが風の中で』誕生秘話」”. WEBサライ(小学館) (2009年9月24日). 2014年1月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年5月22日閲覧。
- ^ 『キャラクターメイキングの黄金則』(著:金子満、近藤邦雄。発売:株式会社ボーンデジタル)44頁
- ^ a b 『実録テレビ時代劇 ちゃんばらクロニクル1953 - 1998』185頁
- ^ 『コンテンツを面白くする シナリオライティングの黄金則』(著:金子満、発売:株式会社ボーンデジタル)226頁からの記述によれば、英語のReminderとは「思い出させるもの」という意味を指す。著者の金子は視聴から長い時間を経ても、その映像コンテンツを思い起こさせる印象的な筋立てや描写などを「リマインダー」と定義している。
- ^ 『コンテンツを面白くする シナリオ ライティングの黄金則』234 - 235頁
- ^ a b “中村敦夫が語る、“木枯し紋次郎の時代”とは”. WEBサライ(小学館) (2009年9月15日). 2009年10月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年5月22日閲覧。
- ^ 『北海道新聞』1972年3月テレビ欄。
- ^ a b 『岩手日報』1972年3月テレビ欄。
- ^ 『秋田魁新報』1972年3月テレビ欄。
- ^ 『山形新聞』1972年3月テレビ欄。
- ^ 『新潟日報』1972年3月テレビ欄。
- ^ 『信濃毎日新聞』1972年3月テレビ欄。
- ^ a b 『山梨日日新聞』1972年3月テレビ欄。
- ^ a b c 『北國新聞』1972年12月16日付朝刊、テレビ欄。
- ^ 『中日新聞』1972年3月テレビ欄。
- ^ 『京都新聞』1972年3月テレビ欄。
- ^ 『島根新聞』1972年3月テレビ欄。
- ^ 『山陽新聞』1972年3月テレビ欄。
- ^ 『愛媛新聞』1972年3月テレビ欄。
- ^ 『高知新聞』1972年3月テレビ欄。
- ^ a b 『熊本日日新聞』1972年3月テレビ欄。
- ^ 『沖縄タイムス』1972年3月テレビ欄。
- ^ 「テレビ視聴率季報(関東地区)」ビデオリサーチ。
- ^ キネマ旬報/www.kinenote.com/main/public/cinema/person.aspx?person_id=105766
- ^ 本編予告編に映像あり
- ^ “九月配収の概要”. 週刊映画ニュース (全国映画館新聞社): p. 1. (1973年1月1日)
- ^ “大作挑戦の布陣が目立つ邦画四社の九月以降態勢 東宝八月以降番組”. 週刊映画ニュース (全国映画館新聞社): p. 1. (1974年8月17日)
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