利休一門とは? わかりやすく解説

利休一門

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/15 06:58 UTC 版)

へうげもの」の記事における「利休一門」の解説

千利休千宗易千利休) 声 - 田中信夫 / 目黒光祐 /てらそままさき 高名な茶人であり、稀代大数寄者。織部師匠感情を表に出さない大柄な男で、その泰然とした様子歴戦武人にも畏怖の念を抱かせる従来茶の湯作法精通し茶器としては唐物高麗物価値認めるものの、自身考える「侘び」の数寄こそを本物とし、特に「黒」を好む。もはや執念呼べるほど、自身数寄世の価値観基準となり、茶器舶来物を超克することに人生懸ける自身数寄世に広めるため秀吉結託して明智光秀利用した信長暗殺企て、これに成功する豊臣政権樹立後は筆頭茶頭として更なる権威を持つものの、さらに豊臣政権磐石とするため帝の暗殺企てるなど秀吉にも怖れられる。また華美を好む秀吉との趣向のずれが目立ち不本意な仕事させられるなど、次第反抗心を高めていく。しかし、兄弟子丿貫諫言見事な去り際などを通して絶対として疑わなかった自身数寄見直し、また高弟・宗二との再会によって、自身追求してきた数奇とは異な新たな見地見出し穏やかな心を得る。ところが、その直後に「新し数寄」とした宗二が斬首され、その憎悪絶望きっかけに再び「業」とも呼べ自身理想とする数奇への執念持ち始める。そして信長の時と同様に豊臣政権打倒企みその最後仕上げとして家康計画打ち明けた際、家康から蛇足として下の句省いた明智辞世の句聞かされる。そこで他ならぬ自分こそが「新し数寄」を摘んでいた事実知り激しく悔やむ。その後政宗および京の商人たちへの茶道指南中に耳にした談笑からわび数寄と己の限界悟り最期はわざと秀吉意向反して自分突き通し介錯務めた織部に志を託し切腹し果てる好きな色:ブラック細川忠興 声 - 川島得愛 名門細川家当主血の気多く直情径行な行動が多い一方で抜けている面も多々見られる光秀の娘玉子を妻としている。千利休弟子としてわび数寄を学ぶが、解釈ストレートすぎて相手が途惑うこともしばしば。父・幽斎と衝突することが多く喧嘩では互いに凄まじい格闘術駆使する本作では父親似ず愛嬌のある顔立ちであり、性格スキ多さもあって、左介に弄ばれることもある。利休切腹より織部とは不仲になってしまうが、歪んだ器により和解した酒癖が非常に悪く酔った勢いで「(三成を)ブッ殺す」と発言し七将襲撃事件引き鉄となった関ヶ原の戦いでは利休の仇であり、かつ妻の玉子死に追いやった三成への復讐のため奮戦する。大坂の陣では義弟木下延俊と共に秀頼の嫡男国松匿う好きな色:ネイビー高山右近 声 - 三木眞一郎 摂津キリシタン大名。同じ利休弟子である織部の妹を娶っており、義弟にあたるため関係は親しい。南蛮文化造詣深く織部企みにおいて南蛮知識をもって協力することが多い。特に本作では、左介が「織部」の官職選んだきっかけは、右近見せた襦袢の色「オリーベ」が由来としている。秀吉切支丹伴天連キリスト教)を禁じると、宗教的抵抗より南蛮趣味数寄者として意地大きさから、棄教せず大名地位捨てて出奔する。後に前田利家客将となり、織部小西行長協力していた。その後呂宋への国外追放決まり織部との最後茶会棄教寸前にまで心が傾いたが、日本数寄への未練押し殺し呂宋に向かう。 好きな色:アクア・ブルー 蒲生氏郷蒲生賦秀蒲生氏郷) 声 - 酒巻光宏 近江出身武将千利休弟子織部数寄仲間一人信長娘婿で、かつ信長への敬愛自負しており、本能寺の変では信長甲冑保護したり、北野大茶湯では信長拝領茶器茶席開き義父偲んでいた。そのため、同じく信長憧れ伊達政宗とは犬猿の仲であり、陸奥転封後はたびたび衝突したが、病が重くなると、南蛮調の家具置いた利休好み茶室に自ら洋装して政宗招き、その生き方認め信長遺志託す好きな色:クロームシルバー 山上宗二 声 - 大林隆介 利休高弟利休同じく堺の町衆である。良く言えばひたむき悪く言えば理想主義排他的なため、言動が人の反感を買いやすい。権力権威おもねって己の価値観曲げることを良しとしない性分自分たち商人数寄こそ至上自負し実家武士の掠奪零落したため、武士茶の湯取り仕切る(そして、自分たちも協力せざるを得ない現状に不満を覚えている。後に利休とも決別し世間とのしがらみ振り捨てて高野山出奔する流浪の末に相模北条家招かれるが、彼らの一心にわび数寄求め姿勢感銘武人対す偏見払拭する利休口添えもあり、小田原征伐後に秀吉面会するが、三成名物評価書(『山上宗二記』)で秀吉貶めている記述咎められさらには秀吉へりくだることもできず、耳と鼻を削がれ斬首となる。斬首された首は、三成直々によって利休届けられた。 好きな色:グレー織田有楽斎織田長益織田有楽斎) 声 - 磯部勉 信長の弟。優れた茶人織田家人間らしくを好む。一見貴公子然としていながら要領がよく、過酷な戦国時代巧み処世術生き延びてゆく。衣装の数が多くアクセサリー類を好みターバン巻いたり、チェック柄のロングシャツを着たりと大変な洒落。そのうえ好色物事束縛されるのが嫌いな性格で、わび数寄南蛮趣味のみならず織田家武門にもこだわらずついには権勢振りかざす姪の茶々反抗武士をやめて出家してしまう。その際に「無楽斎」を名乗ろうとするが、秀吉に「聚楽斎」の名を押し付けられそうになり、妥協案として「有楽斎」を名乗るうになる織部とは悪友のような間柄行動を共にし、織部朝鮮密航の間は筆頭茶頭代理務めた出家剃髪後も派手好き変わらずピアスファー付いたローブなどを身につけている。 関ヶ原後も豊臣家出仕していたが、傾奇者となった嫡男・頼長に手を焼いていた。夏の陣前に頼長を説得して大坂城退去するが、自身織田家という看板しか家康評価されていないことに愕然とする好きな色:ビリジアン・グリーン 伊達政宗 声 - 中井和哉 奥羽大名腹心片倉景綱(声 - 家中宏とともに天下取りを狙う。よく歌舞伎役者のような見得を切り、独特の口調で喋る。小田原参陣に先立って虎哉和尚からもらった「D」の刺繍入った眼帯使用田舎出身であるため、上方で見くびられない様に常に意識しており、小田原参陣の際に知り合った織部らから度々アイディア授かっている。 利休死後織部弟子入りするが、独自の伊達ぶりをみせんとし尊敬する信長娘婿蒲生氏郷長年宿敵佐竹義宣ライバル視し殴り合い展開する関ヶ原の戦いの後は家康仲介佐竹上杉和解する一方大久保長安組んで天下獲りの野望再燃させるが果たせず、景綱の子片倉重長説得により断念した好きな色:スカーレット吟 声 - 山口理恵 本作では松永久秀の娘として生まれ利休養女として育てられる。夫と死別し利休元に戻っていた。秀吉も目を奪われ美貌持ち主秀吉対立深める利休共謀し秀吉暗殺謀るも、茶々によって阻止されるその後自害し果てた

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