上田次郎
上田次郎
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 00:33 UTC 版)
読み - うえだ じろう 演 - 阿部寛 日本科学技術大学(通称:日本科技大)理工学部の教授(第1シリーズのみ助教授)。専門は物理学。自称IQ240。 拝島(東京都昭島市)出身。1965年11月4日生まれの蠍座。東京都世田谷区奥沢9丁目3番12号自由が丘マンション106(実在しない架空の住所)。 特技 特技は通信教育で学んだ空手(自称・免許皆伝レベル)、柔道、相撲といった格闘技であり、大人数の敵を圧倒してしまうほどの強さを誇る。 フランス語や四則演算の暗算、ヒューズ取替え検定一級など、奇妙な免許やスキルを会得している。「何故ベストを尽くさないのか?」(上田の著書のタイトルで座右の銘でもある)と言われると普段以上の力が出る。「新作スペシャル3」では「巨根コミュニティ」で入手したミサンガを陰部の根元に巻くことで怪力を発揮している。その他、時に人間離れした能力を見せることがある。 論理パズルや確率演算などには滅法強く、専門知識を活かしてトリックを見破ったことも多々あるが、大概はトリックに嵌った後の話。その他、劇中ではあまり強調されていないものの、奈緒子ですら見抜けなかった犯人(もしくは依頼人)の真意を看破するなど、たびたび高い洞察力・観察力を発揮している。 性格 傲慢を絵に描いた人物。自身を「世界一の天才」「歴史的天才」「セレブ」と称する重度のナルシシスト。 単純明快で他人の言うことをすぐ真に受けてしまう。中でも若くて綺麗な女性に弱く、シリーズを通して何度も利用されている。だが、負けず嫌いで非を認めたがらず、自分が判らない事柄を奈緒子があっさり解決すると知ったかぶりをする傾向にある。霊能力者や超能力者(とされる人物)の術を見るとすぐに騙されてしまう。奈緒子の使う手品のトリックにも大概気付かない。 奈緒子に対し、常にイニシアティブをとろうとする(一応、マジシャンの端くれである彼女にマジックで挑んだりする)が、どこか間が抜けており度々、逆襲されている。 奈緒子と同様に友人が非常に少ない。自宅には奈緒子と、その母である里見しか入れたことがない。部屋に置いてある野球盤やツイスターで相手がいると仮定した一人遊びを日常的に行っている。 普段は冷静沈着さを通しているが、実際は大の臆病者。「霊能力者のインチキを見抜いてほしい」という依頼が来ると物陰に隠れたりと逃げ腰になる。心霊現象的なものに遭遇したり死体を見て度々、気絶する(自分は生まれてから一度も気絶などしたことはないと奈緒子には言っている)。 調子に乗ると様々なほらを吹く。 来客者に出す為のお茶は種類別に松竹梅のランクで用意されており、多額の寄付を申し出るなどの上客には玉露の最上級(松)を出す。他に、酒類を常備しているがこれは自身が飲むためのものらしい。 依頼が来ると自分だけでは解決する自信がないため、すぐに奈緒子に頼る。奈緒子のことを「山田」「YOU」(里見の前では「奈緒子さん」)と呼んでいる。また、見栄を張る時に「○番助手」 と言い表すこともあり、「奉公人」や「付き人(世話人)」、「ストーカー」と呼ぶ事もある。だが、奈緒子をからかったり協力させる時だけは非常に頭が回り、否が応でも協力せざるを得ない状況に追い込む(主な方法としては「金と食べ物で釣る」、「弱みを握る」)。 事件などの調査に奈緒子を巻き込むためにたびたび、彼女の部屋に無断で上がり込み、勝手にお茶を飲み、煎餅やきな粉餅等を食べながら奈緒子の帰宅を待っている。また、親切ごかしに洗濯物を勝手に取り込んだり(ブラジャーを外に持ち出したことさえある)、家の中に何がどこにしまわれているかまで心得ている。訪問先で風呂から出てきて、奈緒子の前で平然とパンツを履き、その姿で会話をするなど彼女に対してあまりデリカシーがない。 自身の著書、講演会等でそれまでの霊能力者との対決は、全て自分だけで解決したものと吹聴し奈緒子は足手纏いなだけで、全く役に立っていないなどと語っている。 名前の由来 長男であるが、名前が“次郎”となった原因については、本来彼の名前は“一郎”とされるはずであったが、彼の父である上田巌は、一度浪人生活を経験したことをコンプレックスとしており、一郎という名前をつけると、息子の名前を呼ぶたびに「一浪」を連想してその屈辱を思い出す、として役所に提出する直前に「次郎」とした。 癖・コンプレックス 自他共に認める超が付くほどの巨根で、その事が若干コンプレックスになっているが、村人達に襲われそうになった際に敢えて見せつけて怯ませた事もある(大きい根っこ作戦)。しかし、あまりに大き過ぎて未だ童貞である事が悩みである。 背が高いため建物の梁などによく頭をぶつける。 第三シーズン以降、奈緒子と同じく漢字の読み間違いが顕著になっている。 趣味嗜好 牛乳をよく飲んでおり、外出時でも飲めるように持ち歩いている。本人曰く「俺の頭脳には毎日3リットルの牛乳が必要」との事。食欲も旺盛で、米ならいくらでも食べられるという。和菓子類も好物のようでオフィスでは、きな粉餅、車の運転中には頻繁に煎餅を齧っている。 渡辺哲のトーク番組「哲!この部屋」を見逃さない。第1回のゲストは阿部、上田共にファンである南野陽子。 奈緒子に解決させた事件のアイテムを自分の研究室に持ち帰り、コレクションしている。 愛車 愛車は、自身が尊敬していた教授の遺品である“次郎号”で、車種はトヨタ・パブリカ(初代)。よくドアが取れたりエンストしたりしていたが、テレビ版スペシャルではエンディングで誰も乗っていないのに勝手に動いていたり、呼ばれて後をついて行ったりするなど生きているかのような動きを見せることが多くなっていった。 著書 上田の著作物として、「どんと来い! 超常現象(通称“どん超”)」(奈緒子は最初「どすこい!超常現象」と読んだ)、「どんと来い、超常現象2 〜黒門島ひょーりゅーき〜」、「どんと来い、超常現象3 〜そして私は伝説になった〜」、「どんと来い、超常現象4 〜私のLEGENDに終わりはない〜」、「IQ200 どんと来い、超常現象5」、「なぜベストを尽くさないのか(通称“なぜベス”)」がある。依頼人たちはその愛読者を自称しており、著作を持参することもあるが、一読して投げ捨てられたこともある。ほとんどの人が読了後、ブックオフに売却している。 上田によると「なぜベス」と呼ばれるこの本は2000部売れたらしい。元ネタは、アメリカ合衆国第39代大統領、ジミー・カーターの自伝のタイトル(原題は Why not the best)。 その他 新作スペシャル2及び劇場版3では、自分の人形(上田次郎人形)が登場。自分以上にリアクションを取り、「なぜベストを尽くさないのか」と声が出る。本人曰く、誕生日に科技大の女学生から贈られたとの事。 彼が考案した「貧乳の唄(貧乳ソング)」の歌詞のフルバージョンは、TRICKのDVD2巻の「やむなく落ちたカット集(やむ落)」で見ることができる。 テレビ朝日の『ワイド!スクランブル』にて、「どんと来い!超常現象!!!」というコーナー(ドラマのみの架空のコーナー)を持っていたが短命に終わる。 超常現象に関する調査依頼は原則、何かと理由をつけて(実際は怖いため)断ろうとするが、研究費の高額寄付などで承諾してしまうのが、定番のパターンになっている。 『帰天城の謎』では自転車で日本一周武者修行の旅をしていた際に奈緒子と出会い、鬼ヶ谷一族にまつわる妖術使いの玲姫や天狗の伝説に興味をひかれたことと藤原先生に一目惚れしたため踊螺那村に留まる。奈緒子が容姿や名前の似通った同級生3人と同行していたため通し番号で「四号」と呼んでいた上一人だけ最後まで本名を覚えなかった。
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