ネオ・ジオン残党
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「A.O.Z Re-Boot ガンダム・インレ-くろうさぎのみた夢-」の記事における「ネオ・ジオン残党」の解説
ムンスキー 一年戦争からジオン公国軍に所属し、アクシズでもそれなりの地位に就いていたベテラン士官。みずからの利を第一の行動原理とする。 第一次ネオ・ジオン抗争の際に強化人間部隊の隊長を務めるが、ネオ・ジオン軍内で内紛が起こると部隊とともにチェスター艦隊と合流し、火星に向かう。ジオンマーズとレジオンのいずれか勝つ側に組みしようとするが、とりあえずチェスター艦隊の戦力として自軍の兵力を提供し、ヌマーシュのビグ・ザムールの護衛と監視のために専用のリーベン・ヴォルフ・カスタムに搭乗して出撃する。チェスターJr.に自分が火星の「法」になればよいと焚きつけるが、切り札であったPG部隊のフェンリス・ヴォルフ小隊を全滅させたグロリアの「ガンダム」の強大さと、「エレノア」という正体不明の存在から、グロリアの降伏勧告を「潮時」と判断し、チェスターJr.に降伏するよう説得する。しかし聞き入れられなかったために見限り、エレノアの砲撃直前にみずからの艦隊を上昇させてことなきを得る。手土産を失った恨み節を生き残ったチェスターJr.に吐き、レジオンに降伏する。 0091年にはレジオンの艦隊司令の座にあり、「輝ける星」作戦の際にはかつての味方であったチェスターJr.部隊を攻撃する。 ヌマーシュ 強化人間で構成されるPG(サイコ・ガールズ)部隊(PP(パワー・サイコ)部隊とも呼ばれる)の一員。同隊の隊員はアクシズの開拓に従事した両親を事故で失った孤児であり、ムンスキーに引き取られ育てられる(ムンスキーを親として従うよう刷り込みがされているともいわれる)。肉体的・精神的強化と、強力なニュータイプ能力を付与される一方で、精神的な幼さを残している。 MAビグ・ザムールに搭乗し、火星降下作戦の先陣を切る。チェスターJr.が語る、火星での人間味あふれる生活に憧れをもっており、そのため早く火星に降りたい一心で独断専行する。エレノアの砲撃時にはチェスターJr.の盾となり、戦死する。 ストンリィ、カイロード、ミーア PG部隊の隊員。ストンリィ(「ストンリー」とも表記)を隊長として小隊を組み、フェンリス・ヴォルフに搭乗して出撃。連携攻撃でクインリィの破壊に成功するも、新たな装備に換装したウーンドウォートの反撃によりカイロード機は撃破され、その後小隊は全滅する。 なお、0091年には新生PG部隊が編成されており、「輝ける星」作戦の際にはハイザック飛行型に搭乗する。
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ネオ・ジオン残党(袖付き)
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「ネオ・ジオン」の記事における「ネオ・ジオン残党(袖付き)」の解説
『機動戦士ガンダムUC』に登場。組織規模などが小説版、アニメ版、そしてバンデシネ(漫画)版で異なるため、本項では前2項目にあわせて、アニメ版での設定を主に記載する。 シャアの反乱(第二次ネオ・ジオン抗争)から数年後に活性化し始めたネオ・ジオンの残党組織。使用するMSに襟や袖のようなエングレービング風の装飾が施されているため、連邦軍などからは「袖付き」と俗称される。この装飾の理由は、第二次ネオ・ジオン抗争後、雑多な勢力の寄り合い所帯となった軍をまとめるための意匠であったとされる。所属する当事者たちはこの呼称を蔑称と捉えている者が多く、自らは単にネオ・ジオンと称することが多い。総帥シャア・アズナブルの行方不明をきっかけに散り散りとなった軍を、「シャアの再来」と呼ばれる仮面の人物フル・フロンタルが領袖となり纏め上げた。開放されれば連邦政府を転覆させると評される最高機密「ラプラスの箱」を手に入れるべく暗躍する。 一定程度は組織化されているとは言え、ハマーン時代、シャア時代のネオ・ジオン軍と比較すれば「極小」程度の戦力しか有していない。懐事情についても以前に比べてかなり厳しい様子で、最新鋭機も一部所持してはいるが、使用するMSのOSやフレームは宇宙世紀0090年代前半の流用などが大半を占める。また、3年前のシャアの反乱の際アナハイムへの発注を最後に追加生産の予定がないパーツや、ワンオフとなっている機体やドラッツェ等のリサイクルMS、10年以上前の戦乱で使われた1年戦争、グリプス戦役時のギガンやゲルググやアイザックやガザC等の旧式機体が現役で運用されていて、更に主力量産機の配備や機体の修理すらろくに出来ない程財政難に陥っている。艦艇は拠点であるパラオに複数隻のムサカやエンドラ、チベ級やムサイ級が存在したが、その多くはネェル・アーガマ襲撃時に岩盤に押し潰され撃沈、もしくは軍港内に閉じ込められることとなった。この結果、最終決戦のメガラニカ周辺宙域戦に出撃できた艦はエンドラ級が2隻、ムサカ級が1隻という有様で、旗艦レウルーラは後詰めとして戦闘には参加もしなかった。そのため、連邦からは合法的な正規の軍組織ではなくテロリスト集団と看做され、袖付き内部もある程度はその現状を認めている。また、正規交戦相手の扱いではないことから、国際法の適用や戦時条約の締結が期待できない。捕虜の取り扱いやその他諸々の権利を対戦相手である連邦へ主張しようにも難しく、連邦側に囚われた場合は戦争捕虜ではなく犯罪者として拘束・処罰される可能性が高い。 組織・人材面では、フロンタルのカリスマ性に心酔する者が数多く軍に志願している。直接的にはシャアの結成した前述の新生ネオ・ジオンが母体になっており、そこに旧ネオ・ジオン(アクシズ)の残党がザビ家唯一の生存者ミネバ・ラオ・ザビを最高指導者に頂くことを条件に合流し、さらに地球残存の旧ジオン公国軍残党を取り込む形で成立した。そのため、アクシズ・シャアの反乱時代から継続して参加している古参の兵士や、旧ネオ・ジオン以降には参加したことのない、地球での雌伏を長い間強いられてきた旧公国軍残党も多く、求心力を高めるために軍装や一部MSの形状や配色にはジオン公国時代の意匠が取り入れられている。 本来は相容れないグループ・残党同士が「ジオン」という名や「ジオン系MSを使う」「反連邦」のみを共通点に集結した合同組織であるがゆえ、先述の通り所有しているモビルスーツのバラツキが激しく組織内部では各陣営の対立が常態的となっている。新生ネオ・ジオン出身者とそれ以降に参加した若者にフロンタルを支持する者が多く、アクシズ以前からの出身者には裏でフロンタルに疑問の視線を投げかけるものも多い。結成の経緯上、上述のようにミネバを名目上の最高指導者としているが、実質フロンタルの支配下にあるネオ・ジオン残党の中において、その影響力は薄らいでいる。 そして宇宙世紀0096年の「ラプラス事変」において、当のミネバがフロンタルに反旗を翻して自ら連邦側に身を投じるという非常事態が発生。紆余曲折の果てに地上の残党軍はトリントン基地戦でバイアラン・カスタムやロンド・ベルのジェスタ隊やデルタプラスの猛攻によって「とある事情」で参加出来なかったグフ重装型や基地から撤退に成功したゼ・ズールやゾゴックやザク・デザートタイプやドワッジ、イフリート・シュナイド等一部を除き壊滅する。 同年5月6日、決戦の場となったメガラニカ周辺宙域戦において、フロンタルと親衛隊、多数の主力部隊や旗艦レウルーラを含めた艦艇といった投入戦力の大半を消失してしまう。これに加えて、残る指導者のミネバがガランシェール隊と共に事実上連邦に投降したことで、「袖付き」は壊滅し、ネオ・ジオン軍は三度歴史から消え、組織だったジオン軍残党は火星独立ジオン軍を残すのみとなった。 なお、「袖付き」はジオン共和国政府とは表向き関係はないが、一部の共和国政府関係者や共和国の右派政治団体と裏でつながっている。フロンタルの執務室に掲げられた装飾から、ザビ家のジオン、シャアのネオ・ジオンの国章も尊重していることがうかがえるが、国章は前述の2政体のいずれとも異なる。
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