デルタプラス
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ナビゲーションに移動 検索に移動デルタプラス
- 小説・アニメ『機動戦士ガンダムUC』に登場する架空の兵器。 ⇒「百式 (ガンダムシリーズ)#デルタプラス」を参照
- SARSコロナウイルス2の変異株の一種、デルタ株(系統 B.1.617.2)がさらに変異したもの。 ⇒「SARSコロナウイルス2-デルタ株#AY系統」も参照
デルタプラス
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「百式 (ガンダムシリーズ)」の記事における「デルタプラス」の解説
『機動戦士ガンダムUC』に登場する可変MS。 非変形タイプの百式改系列の量産機とは異なり、設計をδ(デルタ)計画案本来の可変タイプ(デルタガンダム)まで差し戻し、Ζ系MSの技術も反映し、量産を前提に再設計した試作機である。 完成は宇宙世紀0090年。デルタガンダムの量産試作機として少数が生産されたと言われている。『デルタの鼓動』では0092年にロンド・ベル隊が配備を申請したものの却下されていたことが語られている。 デルタガンダムと同様に巡航形態(ウェイブライダー)への変形が可能となっている。この巡航形態では単独での大気圏突入と1G重力下での飛行が可能。機首となるシールドも同様にセンサーなどの機器が内蔵されており、Ζプラスと同様に変形用サブユニットとしての意味合いが強い。 武装は標準的なビーム・サーベルやビーム・ライフルを持つ。ビーム・ライフルはウェイブライダー形態時はウイング・バインダーのハードポイントにマウントできる設計になっている。ビーム・サーベルはシールドに収納され、直接2本のビーム刃を発振させることが可能。また、ウェイブライダー形態時にビーム・ガンとしても機能する。シールドには2連装グレネード・ランチャーも収納されているほか、先端の中央部分に固定式のシールド・ビーム・ガン(ビーム・キャノン)が装備されている。ほかに小説版ではフルアーマー百式改用に開発されたロング・メガ・バスターも使用している。 カメラアイについては、劇中にて百式同様カメラシールドに走査ラインが発光し、その下のデュアルアイが赤く浮かび上がる演出がある。その際カメラシールドに隠れたデュアルアイの構造を確認できる。 量産を前提としたものだが、現時点では試作段階に過ぎず、宇宙世紀0096年、「袖付き」との交戦により消耗したロンド・ベル隊のネェル・アーガマに戦力補填として実戦配備されているといった状況である。メインスラスターが背中にないMSとしては珍しい設計である、未だ試作品ゆえに編成の組み込みづらい規格外の機体として、同様に規格外のため単艦運用されるケースの多いネェル・アーガマに回されたというのが実情のようである。本来は本機専用のビーム・ライフルも用意されていたが、ロンド・ベル配備時はEパックの規格問題から既に配備済みであるリゼルのビーム・ライフルを流用し使用している(同じく高出力照射モードの使用やビーム刃の形成が可能)。アニメ版ではエピソード4でユニコーンガンダムから奪い取る形でビーム・マグナムも使用した(しかし射撃の際の負荷で携持した右腕部を損傷している)。 なお、アニメ化以降の複数の資料で、開発意図は定かでないがバイオセンサーが搭載されているとの記述が追加されている。こうした資料では、本機が量産を想定したものである旨の記述がなくなっているものもある。漫画『機動戦士ガンダムUC MSV 楔』ではバイオセンサーについて説明されており、リディが戦闘シミュレーションを行った際に、この時点での稼働レベルは低かったものの反応している。 デザイン デザインはデルタガンダムと同様にカトキハジメ。 原作の設定画では手持ち武装としてフルアーマー百式改のものと同じロング・メガ・バスターが描かれている。カトキは「当初は武器の打ち合わせが十分でなく、最初の画稿ではF.A.百式の銃を持たせた」とコメントしており、原作ではこのまま標準装備になっている。 機体カラーはグレー。これは同じくカトキがデザインを行ったΖプラス(戦闘機を意識したグレー)を意識してのものであるという。なお、同じグレーでもメディアによりバラつきがある。原作では緑がかったグレーだが、ガンプラのHGUCは紫がかったグレーであり、『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス』では青みがかったものとなっている。 劇中での活躍 リディ・マーセナスの第2の専用機として登場、パラオ攻防戦やダカール防衛戦に参加する。また戦闘よりむしろリディの移動手段として多用され、大気圏突入も行っている。リディがバンシィに乗り換えて以降の消息は不明。 アニメ版においては基本的に原作に沿った流れではあるが、原作の話を短縮、変更した影響で本機の戦闘シーンが大幅にカットされてしまっている。またガルダ攻防戦において、バンシィからの攻撃を受けた際の顛末が異なり、原作では自力飛行可能な中破程度の損傷だったものが、アニメ版ではアームド・アーマーVNでの攻撃により袈裟懸けに切られた上、片足を踏み潰されるなど、最終的に大破させられている。 漫画『機動戦士ガンダムUC バンデシネ』ではダカールでバンシィからの攻撃で中破し、リディはバイアラン・カスタム2号機に乗り換えている。 ゲーム『機動戦士ガンダムUC』(ダウンロードコンテンツ)および漫画『機動戦士ガンダム U.C.0094 アクロス・ザ・スカイ』第0話ではガンダムデルタカイの仮想敵としてロング・メガ・バスターを携行する。パイロットはピコ・アルティドール大尉。試験戦闘にて左腕の上腕から下を消失している。その後、宙賊のMS部隊が現れた際はデルタカイを支援する。続編の『機動戦士ガンダム U.C.0096 ラスト・サン』でもピコは再び本機に搭乗する。 漫画『機動戦士ガンダムUC MSV 楔』第4話にて『HGUC デルタガンダム』の説明書を元にしたエピソードが描かれている。リディがデルタプラスに機種転換する際に戦闘シミュレーション用のプログラムデータが見つかり、仮想敵機として設定されていたデルタガンダムと戦う。『アクロス・ザ・スカイ』と設定がリンクしており、整備履歴によると過去にデルタプラスの左腕のアームユニットが交換されている。また、意図的に削除されていたデータを復元した結果、交戦した機体の中に「MSN-001X」の型式番号が含まれていた。 漫画版『機動戦士ガンダムNT』では、宇宙世紀0097年に単独で高々度偵察の任に就く本機が、マーサ・ビスト・カーバイン移送部隊の応援要請を受け、ルオ商会のディジェの部隊と交戦する。ヨナ・バシュタ機の狙撃を受け左主翼を損傷、MS形態に変形して1機を撃破するが、もう1機と相討ちとなりコックピットを貫かれる。アニメ版には登場しない。
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