AY系統
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 15:00 UTC 版)
「SARSコロナウイルス2-デルタ株」の記事における「AY系統」の解説
PANGO(英語版)による系統 B.1.617.2のさらに細かな分類としてAY系統があり、2021年8月時点でAY.1〜AY.28まで分類されているが、これらは生物学的特徴の変化に関連するものではなく全てデルタ株に含まれる。 系統 AY.1とAY.2は「デルタプラス」(Delta plus) または「ネパール株」とも呼ばれ、ベータ株にも存在するK417N変異(配列417番目の変化は、リジンからアスパラギンへの置換)を有している。また、系統 AY.3はアメリカで発見され、ORF1a部位にI3731V変異を有している。 2021年6月22日には、B.1.617.2にK417N変異が追加され感染力がさらに強いとされる前述の系統 AY.1(B.1.617.2.1)について、インドの保健当局は懸念される変異株(VOC)に指定している。既感染者やワクチン接種者の免疫(抗体)、モノクローナル抗体治療にも抵抗を示す可能性があるとされる一方で、感染力や重症化リスクが高いなどこれまでの変異株より危険というデータは現時点で十分でなく、慎重に判断すべきという専門家の意見も出ている。
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