グフ重装型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 23:42 UTC 版)
『MSV』で設定され、アニメ『機動戦士ガンダムUC』にも登場した。ヨーロッパ戦線で運用されたことから「ヨーロッパ戦線用グフ」とも呼ばれる。また、「グフ重装改 (GOUF HEAVY ARMED CUSTOM)」とする資料もある。 C-1型をベースに、両腕の5連装マシンガンの口径を75ミリから85ミリに拡大、給弾は前腕部装甲の弾倉からおこなわれるようになり、両腰に予備弾倉を装備する。右腕のヒート・ロッドは廃止されており、両肩のスパイク・アーマーはザクIIと同様のものに換装されている。頭頂部には30ミリ砲(30ミリマシンガン)とサブ・カメラが装備されており、そのためブレード・アンテナはなく、左側頭部にロッド・アンテナが設置されている。装甲も強化されており、シールドはほとんど必要がなかったとされる。また、本機は歩兵支援のための「機動力を持つ装甲砲」という、従来のMSとは異なるコンセプトで開発されたともいわれる。 ヨーロッパ戦線をはじめとして各地で運用されており、ジャブロー攻略戦でも2機が確認されている。もっとも有名な、ダーク・グリーン(グレーともいわれる)を基調とした機体番号 "53" の機体は、左上腕にフランス南部に配属された第29機甲中隊(通称「ブリッツ」中隊)のエンブレムである「狐と三日月」が描かれている。 背面画稿は発表されていないが、1984年に森永製菓から発売された『森永チョコスナック』のおまけプラモデルでは、頭頂部ユニットから後頭部へ動力パイプが伸びており(『UC』では確認できない)、左肘前部にあるユニットが左肘後部にも付いている。ランドセルは通常のグフと同型。 劇中での活躍 『UC』では、ジオン軍残党の機体として登場。塗装は紫がかった青を基調としており、『SDガンダム GGENERATION』シリーズに登場する機体と共通する。中世ヨーロッパを思わせる古城の入口に壁を作り内部に秘匿されているが、宇宙世紀0096年にカークス隊からの要請に応じて壁を破壊し出撃する。しかし、トリントン基地襲撃時の戦闘記録にはない。 『UC』ep5-7のイベント上映時に配布されたTCAG『ガンダムトライエイジ』のプロモーションカード裏面には、パイロットがトリントン基地の場所が分からず迷子になっている様子が記されている。迷いながら上空の巨大な飛行機の周辺での赤い光を帯びたMSの戦闘や、シャトル発射場での黒いMSの打ち上げの場面に遭遇、そして空に虹色の光を見て復讐心を失い、偶然立ち寄った街の復興に手を貸すものの、実はその街こそがトリントンであった。また、『機動戦士ガンダムNT』上映記念のキービジュアルカード裏面では、復興後息抜きに旅に出て、ある晩の夜空に青い光とそれを追いかける光を見るが、帰り道でまた迷子になってしまう。
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