クラスカードの英霊
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「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ」の記事における「クラスカードの英霊」の解説
アーチャー 英霊エミヤ。物語開始以前にバゼットが回収していたカードの一つ。カードは凛が所持していたが、のちイリヤに与えられる。 『ツヴァイ』ではクロの肉体の核となり、そのままクロの体内に取り込まれる。さらにはクロ自身の核ともなるため、彼女からカードが奪われればクロ自身の存在が崩壊してしまうことにもつながる。このことによりクロはアーチャーの能力や宝具を、ほぼそのまま(クロ自身の魔力枯渇による限界値はあるものの、それが続く限りは)無制限に使用できる。 裸の上半身に腰巻と、『Fate/hollow ataraxia』に登場するアヴェンジャーに似た姿である。 限定展開は弓 で、矢は付属しない。投影魔術によって様々な武具を作り出すことができ、さらには劣化版であれば宝具も投影可能。二振りの夫婦剣「干将・莫耶」、螺子状の剣「偽・偽・螺旋剣(カラドボルグIII)」、投擲武器に対して絶大な効果を発揮する盾「熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)」などを用いる。また宝具を矢に変換して射撃、爆破する「壊れた幻想(ブロークン・ファンタズム)」も使用可能。 元々は桜が持っていたカード。桜はギルガメッシュと教えられていたが、実際にはどの英霊とも繋がっていない屑カード。桜の死後士郎の手に渡り、士郎の誓いに応えて英霊の座へと繋がった。そのため、存在しないはずの8枚目のカードはギルガメッシュではなくこちらの方。 ランサー 英霊クー・フーリン。物語開始以前にバゼットが回収していたカードの一つ。カードはルヴィアが所持していたが、のち美遊に与えられる。『ツヴァイ』ではイリヤが所持。 英霊としての姿は獣人のようなフォルムであり、より獣らしい風貌に変態できる。 「限定召喚」は放てば必ず心臓に中る必中の槍「刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルグ)」、およびその投擲としての使用法「突き穿つ死翔の槍(ゲイ・ボルク)」。 元々はエインズワースに置換されたマスター(声 - 山崎たくみ) が持っていたカード。 ライダー 声 - 浅川悠 英霊メドゥーサ。イリヤと最初に戦闘した英霊。対魔力が高く、魔術協会の魔術師を撃退した経歴を持つ。美遊の刺し穿つ死棘の槍によって倒された。 「限定召喚」は鉄杭(ダガー)。宝具は魔眼を封じるバイザー「自己封印・暗黒神殿(ブレイカー・ゴルゴーン)」、騎乗するものの能力を向上させる手綱「騎英の手綱(ベルレフォーン)」。また天馬召喚の能力や、「石化の魔眼(キュベレイ)」を使用することができる。 「夢幻召喚」した際の服装はイリヤと美遊共にあまり違いはないが、バイザーの形が異なっており、イリヤは単眼で美遊は両眼となっている。また、バーサーカーから上書きした場合、体から蛇が生えたゴルゴーンに近い姿になる。 元々はエインズワースに置換されたマスター(声 - 新垣樽助) が持っていたカード。 キャスター 声 - 田中敦子 英霊メディア。高高度からフィールドを蹂躙する圧倒的な魔術で一度はイリヤたちを撤退に追い込んだが、二度目の戦闘でイリヤの助力を得た美遊の突き穿つ死棘の槍によって倒される。 「限定召喚」は魔術を初期化する短刀「破戒すべき全ての符(ルールブレイカー)」。大口径魔法陣から放たれる魔力砲は、スキル「高速神言」による神代の魔術であり、宝具級の破壊力を持っている。しかし身体能力は高くない。 エインズワースとの戦闘でイリヤに「夢幻召喚」されたが、戦闘の半ばジュリアンによって奪われ破壊された。 元々はエインズワースに置換されたマスター(声 - 福島潤) が持っていたカード。 セイバー 声 - 川澄綾子 英霊アルトリア・ペンドラゴン。周囲に黒い霧を纏っており、大抵の魔術・魔力を遮断する。魔法少女となった凛・ルヴィアさえも圧倒するが、アーチャーのクラスカードを「夢幻召喚」したイリヤに倒された。 容姿は原作でセイバーが黒化した姿であるセイバー・オルタと同様である。ただし、他の英霊同様一言も喋らないなど、原作のそれと完全に同じ存在という訳ではない。 「限定召喚」は聖剣「約束された勝利の剣(エクスカリバー)」で、宝具も同様。また風の結界「風王結界(インビジブル・エア)」も有しているが、作中では使用されていない。 「夢幻召喚」した際の服装は、美遊は『Fate/stay night』のセイバーのものだったが、イリヤは『Fate/unlimited codes』のセイバー・リリィのものとなっている。 元々はザガリー・エインズワースが持っていたカードであり、彼が使用した際の鎧は『Fate/Prototype』におけるアーサー・ペンドラゴンの物になっている(剣のデザインは『stay night』のまま)。 アサシン 声 - 阿部彬名、野坂尚也、野間田一勝 英霊ハサン・サッバーハ。特定の英霊ではなく歴代のハサン全てと繋がっており、カード使用時は使用者の性質に応じたハサンに繋がる。黒化英霊としては百貌のハサンの姿で登場した。武器は毒塗りの短剣。魔力を暴走させたイリヤに一掃された。 カード使用時、イリヤの場合は「百貌のハサン」の座へと繋がる。「限定召喚」はステッキを使用者と同じ姿にして囮とし、その間自らは気配遮断のスキルを帯びる能力「妄想幻像(ザバーニーヤ)」。宝具は同名の上位互換能力で、使用者の人格と魂を分割し、その分だけ分身を作り出す能力。数が多ければ多いほど、単体の能力は劣化する。 桜の兄の場合は未知の座へと繋がり、「夢幻召喚」によって右腕が無数の紐が縒り合わさったような異形の姿になる。宝具はこの腕を伸ばして対象の胸を穿つ「亡奏心音(ザバーニーヤ)」。 美遊の場合は「静謐のハサン」の座へと繋がる。宝具は全身から毒を振り撒く「妄想毒身(ザバーニーヤ)」。 バーサーカー 声 - 西前忠久 英霊ヘラクレス。圧倒的なパワーと鋼鉄の防御力に加え、蘇生能力や耐性付加の能力を有する肉体を持つ。美遊・凛・ルヴィアを退け、セイバーのクラスカードを「夢幻召喚」した美遊をも圧倒するが、イリヤと美遊の「並列限定展開」により、複数となった宝具・約束された勝利の剣の攻撃に敗れた。 姿形は『Fate/stay night』で登場した黒化したバーサーカーよりは通常時に近い姿となっている。アニメ版では1回目の死亡後に原作での黒化バーサーカーに近い姿に変貌している。 「限定召喚」は巨大な斧剣「射殺す百頭(ナインライブズ)」。宝具は一定の威力を下回る攻撃を無効化し、また一定回数の命のストックを追加する能力「十二の試練(ゴッドハンド)」。 元々はベアトリスが持っていたカード。 「夢幻召喚」した場合、「狂化」スキルにより、徐々に理性を失っていく。また、他のカードを上書きした場合、通常はその英霊になるだけだが、バーサーカーから上書きした場合、クラスが継承される。 アーチャー(2枚目) 声 - 遠藤綾(少年) / 関智一(黒化) 英霊ギルガメッシュ。存在するはずのない8枚目のカード、2枚目のアーチャー。高密度の魔力の霧を纏い、その姿形も定かではない。無数とも思える宝具を所持しているほか、身体能力も魔力の霧の影響で格段に強化されているため、他の7人の英霊とは規格外の化物となっている。その強さをバゼットは「神話」と称した。 大聖杯の術式を起動させて受肉しようとするが、イリヤの妨害によって理性だけが少年形態の形分離してしまう。しかし、残された体は暴走を続けて肥大化し、受肉した少年も本体と融合し、聖杯(美遊)を巡って「ツヴァイフォーム」となったイリヤと激戦を繰り広げ、その強さと友のために命を賭ける覚悟を認め、乖離剣・エアによる「天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)」を放った末に敗れた。その後カードと分離し理性だけは子供の姿で受肉した。その後並行世界でイリヤと再会し、アンジェリカに奪われた半身であるクラスカードの奪還のためにイリヤ達に協力する。エインズワースに幽閉された美遊の兄を救出しクラスカードを奪還するが、エインズワースの目的に気づくと態度を一変し、傍観者として彼らの結末を見届けるため戦線から離脱する。 少年形態のギルガメッシュの愛称はギル。性格は人懐っこい子供そのもので温厚。だが、『Fate/hollow ataraxia』の時よりも性格は大人形態に近く、目的のためならば冷徹になることもあり、悪意はないが敵意によって行動することもできる中立の王。 「限定召喚」は存在せず、宝具「王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)」から持ち出される無数の宝具が主装。非常に自我が強い英霊の為、美遊が「夢幻召喚」をした時には彼女の精神を侵食した。 バーサーカー(2枚目) 英霊マグニ。ベアトリスが用いる2枚目のバーサーカー。ベアトリスが腕に「限定展開」すると腕が巨碗に変わる。「夢幻召喚」すると、右腕を巨腕に変えて戦う(右腕のみの変化はベアトリスの場合らしく、他の者はどうなるかは不明)。 正体が判明するまでは、マグニの父のトールと思われていたが、実際はトールとマグニの神核を有する「二重降臨者(ダブルホルダー)」。これにより、トールの特性の一部を備えたマグニとして降臨している。 毒蛇にかまれて9歩後退して死亡したトール自身の記憶の影響か、後退に忌避感を持っており、回避にマイナス補正がかかっている上に9歩下がると狂化が一段深くなる。 宝具は圧倒的な破壊力を持つ大槌「悉く打ち砕く雷神の槌(ミョルニル)」、「万雷打ち轟く雷神の嵐(ミョルニル)」、「黄昏に響け父の雷葬(ニョルニル・ラグナロク)」。真名解放のたびに所有者の記憶を消費する。「帯電」によって宝具のランクが変わる特性があり、悉く打ち砕く雷神の槌は帯電第一段階、万雷打ち轟く雷神の嵐は帯電第二段階で発動可能。黄昏に響け父の雷葬に関しては後述。 スキルは駿馬「黄金の先駆け(グルファクシ)」、胸に巻かれた布「力帯(メギンギョルド)」、空が見えるフィールドで雷雲を呼び出す「召雷:A」、致死性のダメージをトールの神核に肩代わりさせる代わりにトール由来の宝具・スキルを失う「黄昏の生存者」、「神性:E-(黄昏により失われているため)」、「天性の肉体:A」、「怪力:A+(黄昏の生存者発動後はA++)」の7つ。このうち、黄金の先駆けは騎乗スキルが失われているため使用不可で、力帯はそもそも何の効果もないただの布なので実質5つとなっている。 黄昏の生存者発動後、ミョルニルの槌部分が二つに割れて中から雷の球体が出現し、空を黄昏に変えて周囲に無差別に雷をまき散らす「黄昏に響け父の雷葬」が自動で発動する。その被害は自身にさえ及ぶ上、この雷の源は使用者の生前の記憶となっており、止まることは即ち全記憶が消え失せることを意味する。心にも及ぶ分だけ使用者側の被害の方が大きいと言える。ただし、記憶は消えても想いは消えない。死(神々の黄昏)を境に終わってしまった過去(神の時代)を葬り、想いを胸に新たに歩き出すための弔いの儀式ともいえる、雷神トールによる遺言たる最後の切り札。なお、発動後にアンインストールして再度夢幻召喚した場合、ミョルニルなどの使用が可能であるかは不明。
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