インディアナ・ホーネッツ/3Aメンフィス・バッツ
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「MAJORの登場人物」の記事における「インディアナ・ホーネッツ/3Aメンフィス・バッツ」の解説
アリーグ(アニメ版ではノーザンリーグ)中地区の球団。典型的な打高投低のチームで、長年にわたり名投手が育たなかったのが最大の悩み。 選手 ※パーカー以下は原作においてモブキャラ扱いだったが、アニメ版ではキャラづけがなされている。 茂野吾郎 #主人公を参照。 ジェフ・キーン #テキサス・レイダース/3Aオクラホマ・ファルコンズを参照。 リチャード・ワッツ 声 - 家中宏 投手。右投右打。背番号14。年齢の記載はないが、30代後半と思われる。 ホーネッツの不動のクローザーであり、チーム一のベテランである。無精髭を生やした白人選手。一見クールな皮肉屋だが、チームの優勝にかける思いは強い。 昔の同僚に、吾郎のような強心臓で恵まれた才能の持ち主が、たった一つのミスを犯してイップスになり克服できずに引退した選手がいたため、吾郎にイップスの疑いがあることをいち早く気付いた。 かつてチームメイトだったマードックの暗い過去を知っている。故に彼のホーネッツ加入後にチームの勢いが下がったために彼を疫病神扱いしたロイたちチームメイトを咎めていた。 シーズン終盤から腰痛による不調が続き、ホーネッツのクローザーを外れ、以後は中継ぎ(またはワンポイント)に回る。FAによる移籍が控えていた事もあり、クローザーの役目を吾郎に託した。地区優勝決定戦で無理をおして登板、腰痛の悪化でFA移籍の件が全てキャンセルとなってしまい、ホーネッツに残留。後に現役を引退し、ホーネッツの監督となっている。 サンダース 声 - 石井康嗣 捕手。右投右打。背番号8。34歳(マイナー編時)。 長年、バッツで正捕手を務めてきたベテラン。虎ヒゲが特徴。あだ名は「軍曹」。 メジャー昇格経験がなく引退も考えていたが、吾郎の加入前からチームの向上心やまとまりのなさに危機感を抱いていた唯一の人物であり、吾郎の熱意に可能性を見出す。「目の前の一球一投一打に真剣になれない選手がメジャーに上がれるのか?」と語りかけたり消極的なプレーには容赦をしないなど吾郎の協力もあってチーム全体の意識改革に乗り出していく。 保守的でアバウトなリードだがガッツを前面に出した守備とパンチ力のある打撃で吾郎の恋女房とも言える存在になり、3A優勝に大きく貢献する。しかし翌年の自主トレ時に古傷を開いてしまい、引退を余儀なくされた。その後はホーネッツの球団職員兼ブルペン捕手をしている。チームで最初に吾郎の理解者となった人物で、引退後も行動を共にしたりベンチで解説を務めることも多い。 妻のジェシカ(声 - 岡本麻弥)と息子のマシュー(声 - 斎藤千和)がいる。 マイク・マードック 声 - 山野井仁 一塁手。右投右打。背番号33。 シーズン後半戦にDL入りしたグリーンの補強として、パンサーズからトレードで移籍してきた黒人の長距離砲。 球界を代表する問題児で、成績はいいもののチャンスに弱く、雑な打撃に加え、気性の荒さから入団初日から乱闘で退場処分を受けるほどの問題行動でチームが低迷、疫病神扱いされてジャーニーマンとなっていた。 10年前はマイナーリーグで、短気で荒削りながらも明るくチームに溶け込んでいたが、ある時抜き打ちの麻薬検査で親しかった同僚達から無実の罪を着せられた事が原因で誰も信用しなくなり荒れた性格になる。吾郎とも当初は反目し合っていたが、彼の影響でチームメイトへの信頼が蘇り、晴れてホーネッツの一員となった。 ワッツとは若手時代セントルイスのマイナー球団でチームメイトだった。終盤にリリーフ失敗が続いていたワッツの本当の原因を代理人から聞いて知っていた。 後にホーネッツのチームキャプテンとなった。 妻のコニー(声 - 櫻井浩美)と娘のサンディ(声 - 日高里菜)がいる。 ロイ 声 - 羽多野渉 遊撃手。右投左打→右投両打。背番号4(バッツ)、2(ホーネッツ)、1(『メジャー・ワールドシリーズ編 夢の瞬間へ』)。 バッツ・ホーネッツの1番打者。俊足巧打で華麗な守備が持ち味。同年代の吾郎やケロッグと仲がよいが、少し口が悪い。口笛を吹いたり「ジェニーちゃんとデート」と言い放つなど軽い若者である。バッティングが得意だが、吾郎とサンダースの姿勢に触発されてからは、勝利のためにバントも行うようになる。キーン達と共に後に9月のロースター枠拡大でホーネッツに昇格。メジャーでギブソンに対した時に「出来れば全盛期の球が打ちたかった」と偉大な投手として尊敬していた。左打ちであったが、8年後のレイダースとのワールドシリーズにおいては右打ち。アニメ『メジャー・ワールドシリーズ編 夢の瞬間へ』では左打ちのまま。 ダンストン 声 - 金光宣明 右翼手(バッツ)・左翼手(ホーネッツ)。右投右打。背番号13(バッツ)、28(ホーネッツ)、7(『メジャー・ワールドシリーズ編 夢の瞬間へ』)。 バッツの4番打者。9月のロースター枠拡大でホーネッツに昇格した。真面目な性格で、口数が少なく落ち着いている人物。何度もバッツとホーネッツを行ったり来たりしているが、吾郎がメジャー昇格を果たした時には、メジャーに定着し、レギュラーも勝ち取った。レギュラー定着後は基本的に6番を打つことが多いが、キーンが一時的に離脱すると、代わりに3番を任される等、クリーンナップを担当することも多い。吾郎の先発した試合で先制2ランホームランを打った。後にホーネッツの4番となった。 アニメではホーネッツ時にグリーン(一塁手)とベテラン選手と外野で交錯し、負傷させてしまう。その後、グリーンからリーグ優勝の夢を託された。 バトラー 声 - 中國卓郎 三塁手。右投右打。背番号1。 バッツの3番打者。ダンストンのホーネッツ昇格後は、4番打者として活躍。プライドが高く気性の荒い性格で、当初は吾郎のことをあまり快く思っていなかったが、次第に野球に対する姿勢に感化され、バッツ優勝を目指す。後にロースター枠拡大でホーネッツに昇格した。 ケロッグ 声 - 加藤寛規 二塁手。右投右打。背番号2(バッツ)、3(アニメ最終シリーズ最終話)。 バッツの2番打者。小技が得意。ロイのホーネッツ昇格後は、1番打者として活躍。黒人選手。同年代の吾郎やロイと仲がいい。3A優勝時点では吾郎同様未成年。のちにロースター枠拡大でホーネッツに昇格。 アニメでは実家はトイショップとされ、メジャー昇格後に父が入院してしまい家業を継ぐ為に引退しようとしたが、吾郎に発奮させられ思い留まった。最終回のエンディングではホーネッツのセカンドの守備についている。 ケサダ 声 - 金光宣明 投手、左投左打。背番号11 バッツの左投げ先発投手。バッツとホーネッツを行ったり来たりしている。原作ではモブだが、アニメでは主要人物のひとり。バイパースのポンズとの相性が悪く、失投をスタンドインされたことがあったが、本人は同じ過ちを犯さないよう燃えていた。しかしキーンに全打席敬遠を強要され、納得のいかない完封勝利に加え、キーンにピッチャーのプライドを完全否定されたことに怒り、彼を責めたてた。後にプレーオフ前にロースター枠拡大でホーネッツへ昇格したが、アニメ第6シリーズでは春のロースター枠に残れずバッツに出戻り、再びロースター枠拡大でホーネッツへ再昇格。しかしコヨーテスとの最終戦で登板機会がなく、8年後も、ケロッグやバトラーが定着できたのとは対照的に彼だけ定着できなかった。 パーカー 声 - 森田成一 右翼手、指名打者。右投両打(アニメでは右投右打)。背番号11 ホーネッツの4番。恰幅のいい黒人選手。アニメ版では、ワッツやダンストンと同様の年配者として描かれた。 落ち着きのある性格だが、ギブソンの復帰登板試合では、全盛期の見る影もない彼の姿に「アンタの時代はもう終わったんだよ」と、落胆の声を漏らした。 ロサリオ 投手。右投げ。背番号29。 ホーネッツのエースだが、打ち込まれている描写が多い。カーブ系の変化球が得意。ヒスパニック系選手と思われる。 ヘイガン 声 - 川上貴史 投手。左投げ。背番号63 ホーネッツの中継ぎエースであるヒスパニック系選手。吾郎と仲が良い。 ネルソン 声 - 川上貴史 中堅手。右投右打。背番号3 打順では2番を任される黒人選手。闘志を前面に出すことが多い。守備範囲が非常に広く、しばしば好守備で吾郎を助ける場面が登場する。アニメでは過去に坂口と同じチームにいながら、ポジションを奪われたことでホーネッツに移籍してきたという設定が追加された。 ジェームズ 声 - 相馬幸人 三塁手。右投左打。背番号8 下位打線(主に7番か9番)を任される白人選手。守備の際に時々エラーをやらかす。後述のロビンソンと仲が良く、一緒につるんでいる場面が多い。 ロビンソン 声 - 中國卓郎 二塁手。右投左打。背番号17 下位打線を任される黒人選手。守備は上手いが打撃が不得意で、打率は1割台。ただアニメではサーモンズ戦で勝ち越し点返上のエラーをやらかし、ジェームズと口喧嘩をした。そのジェームズとは基本仲は良く、一緒につるんでいる場面が多い。 グリーン 声 - 宇垣秀成 一塁手。左投左打、背番号4 ホーネッツクリーンナップを担う。原作では名前のみ登場だった。アニメでは温厚なベテラン選手として描かれ、活躍してる描写はそこそこ多い。ダンストンと交錯し右膝を負傷した際、見舞いに来た彼に、「俺の分まで頑張って、ホーネッツを優勝させて欲しい」と、夢を託した。 首脳陣 ラリー・ランス 声 - 小形満 ホーネッツのオーナー。縁なし眼鏡をかけた、小太りの白人中年男性。球団経営を「ビジネス」、チームの勝利や優勝を「観客動員数や収益を上げるための手段」と考えており、チームの采配に介入することも多く、監督のステーシーと衝突を繰り返すこともある。 原作では吾郎初登板時のみの登場だったが、アニメ版ではシーズン最終戦まで登場し続け、準レギュラー的な扱いとなっている。 ステーシー 声 - 鈴木琢磨 ホーネッツの監督。細目が特徴。選手の気持ちをくみ取る温情采配のため、オーナーとは衝突が多い。アニメでは最初こそオーナーの言いなりになっていたが、イップスを完全に克服した吾郎に感化され、常に厳しくも前向きな姿勢を見せるようになった。と同時に前述の通り、オーナーと衝突することも増えた トニー 声 - 保村真 ホーネッツの投手コーチ。投手コーチだが、基本的には吾郎とワッツの投球練習を見ていることが多い。 カーター 声 - 浦山迅 バッツの黒人監督。サングラスをかけ時折ギャグを飛ばす。アニメ第4シリーズで2回だけ白い歯を輝かせているシーンがある。 バッツはあくまでも選手をメジャーに送り込むための養成所として考え、チームの勝利にはこだわっていなかったが、吾郎やサンダースに感化され、本気で優勝を目指すようになる。 3A優勝時には監督にも関わらず胴上げをしてもらえず嘆いていた。 ホリスター 声 - 金光宣明 バッツの投手コーチ。吾郎を良く見ており、ファルコンズとのプレーオフ初戦で死球で左手首を負傷した吾郎が、コントロールを無視した(せざる得なかった)直球を100マイル(160km/h)以上で投じた際、「制球力というリミッターが外れれば、100マイルを出せるピッチングができても不思議ではない」と、カーターやアリスに説明しながら評価した。 陣内 アリス(じんない アリス) 声 - 榎本温子 バッツのオーナー代行。日系アメリカ人。日系企業に勤める日本人の父(新司。声 - 飛田展男)とアメリカ人の母(マリー。声 - 田中敦子)を持つ。アメリカ人の祖父(トム。声 - 石塚運昇)がバッツのオーナーだったが、彼が体調を崩したため、後を継ぐ。年若い女性ながら、資金力に乏しいバッツを熱意で切り盛り。サーモンズを解雇された吾郎をクローザーとして採用する。ホームゲーム(プレーオフのファルコンズ戦)では自らコウモリのコスプレをして盛り上げる。日本語も話せるためバッツ入り直後からの吾郎の良き理解者。吾郎がマイナーに降格した時は再起に一役買った。オーナーだけあって野球もよく知っており、吾郎をクローザーに任命したのも彼女である。サンダースの引退宣言後には吾郎に頼まれ妻子を呼ぶなど選手への理解もある。 ケビン・ゴードン 声 - 三宅健太 アリスのボディーガード。スキンヘッドの大柄な黒人。善良な人柄だが、寡黙でこわもてのため威圧感がある。バッツ加入を決心した吾郎とアリスを引き合わせた。
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