『エンブリオ浸蝕/炎生』の登場人物とは? わかりやすく解説

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『エンブリオ浸蝕/炎生』の登場人物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 16:03 UTC 版)

ブギーポップシリーズの登場人物」の記事における「『エンブリオ浸蝕/炎生』の登場人物」の解説

穂波 顕子(ほなみ あきこ) 登場作品:『エンブリオ浸蝕/炎生』『ハートレス・レッド』 県立深陽学園生徒。かつて乃星透子の「巫女」として行動を共にしていたが、彼女が死んだ際に記憶大半道連れにされたため本人そのこと覚えていない。その数年後エンブリオ出会った事で、乃星透子の能力仮託されていた<ストレンジ・デイズ>が一時的に復活する確固たる理由もなく「守りたいという意思」に従おうエンブリオとともに逃走するが、高代亨と弟の弘の安否確認するため事件渦中に姿を現しブギーポップ対峙することになる。その際ブギーポップ殺される危険性侵しながらもエンブリオ庇い続け、彼女の願い聞き入れたブギーポップエンブリオ託す。 高代亨にほのかな気持ち抱いていたが、思い伝えられないまま高代は姿を消した穂波 弘(ほなみ ひろし) 登場作品:『エンブリオ浸蝕/炎生』 穂波顕子の弟。危機的状況に陥っても思考は冷静で、事件中は気性の荒いフォルテッシモ反感を買うことなくその場順応して行動していた。「エンブリオ」を持って逃げてきたサイドワインダー直接接触した少年その時エンブリオ影響受けた事で、周囲物事彼に差し障りのない様に流れ無意識の能力タイトロープ>を発現させ、意図せず姉やフォルテッシモ運命ブギーポップ介入させ、姉の心に巣くっていた<ストレンジ・デイズ>の能力引き出し枯渇消滅させることに成功したことで姉を守り抜いた。 高代 亨(たかしろ とおる) / イナズマ 登場作品:『エンブリオ浸蝕/炎生』『ビートのディシプリン』『ヴァルプルギスの後悔』 ものの「弱点(隙)」「死線」が見え能力イナズマ>を持つ19歳フリーター。 「弱点(隙)」は空中に浮かぶ線として見え、その線をなぞるように攻撃することで、相手反撃防御回避行動かいくぐって最も脆い部分的確に攻撃できる。「死線」もやはり空中に浮かぶ線として見え、「危険が存在する位置」を示している。たとえば銃で狙われているときに、その銃弾発射後に描く軌道が線として(事前に見える。簡単に言うと「どう攻撃すれば壊せるか」「どこに危険があるか」がわかる能力。そのためそれ自体には物理的な干渉力のない、感覚限られた力でありながら、非常に戦闘向き能力となっている。 予知のような力ではあるが、「線」からわかるのは「位置」だけで、線上具体的にどのようなことが起きるかは(実際に起きるまで)わからない。しかし逆に言うと「よくわからない」「見えない」ものであっても、それが持つ「弱点」「危険」は「線」として視認することができる。例え穂波顕子の<ストレンジ・デイズ>が伴う危険(死のエネルギー消耗)も(具体的なことは分からなかったが)「死線」として視認できた。これは「弱点」についても同様であり、「死のエネルギーそのもの見えなくても、「弱点」がどこにあるかは把握できるし、「弱点」を攻撃すれば破壊するともできる作中ではそれを応用して自身の「死のエネルギー」を切断し、わざと流出させることで他人に分け与えている。なお、「弱点」「死線」ともに空間上の存在過ぎず空間そのもの切断するフォルテッシモ能力には対応できない空間切断位置を「死線」で読むことはできないし、「弱点」を突いて攻撃しようとしても空間切断で「線」ごと破壊されてしまう。 なお、亨の事例からすると、「死のエネルギー」を他人に分け与えた場合肉体的な生命力体力寿命衰えるわけではなく、「何かあった時に死に到る可能性」が増えるらしい。加えて、亨自身イナズマ能力で死の可能性増幅には対応できるらしく、乃星の行った実験併せ考えると因果律及び、死にまつわる因果そのもの指している事が解る性格温和だが、憧れ存在である榊原のような「サムライ」目指しており、武道にも精通している。榊原弟子である正樹出会った事で、自身信じた道は間違っていなかったと確信に至るも、フォルテッシモとの初戦でそれら全てを自らの弱さにより失ってしまう。結果、彼は高潔な強者である「サムライ」ではなく身を落とした只の「イナズマ」として再びフォルテッシモ戦い挑んだ最強名高いフォルテッシモ戦い勝利した唯一の人物(ただし、場所や状況環境面大きく影響を受ける)。 「イナズマ」の名付け親フォルテッシモ由来本名の「亨」の読みが「とおる」なので、それを北欧神話の「雷神トール」に掛けてイナズマ」とした。 『ビートのディシプリン』において登場した際には飛鳥井仁らと協力して動いており、統和機構とは対す立場になっていた。またその際フォルテッシモとの再戦時にはフォルテッシモ翻弄する戦術披露するも、攻撃当てるには至らなかった。 『ヴァルプルギスの後悔』では氷の魔女アルケスティス立ち向かえる程の胆力精神力見せるものの、成す術なく敗れたリィ舞阪まいさか) / フォルテッシモ 登場作品:『エンブリオ浸蝕/炎生』『ビートのディシプリン』『沈黙ピラミッド』『化け猫とめまいスキャット』『竹泡対談』『私と悪魔100問答』『ヴァルプルギスの後悔』『螺旋のエンペロイダー統和機構において「最強」の名を冠しているMPLS。「リィ舞阪」は本名であるかは不明好戦的大胆不敵な性格をしており、自身最強であることへの自覚と退屈さから、とにかく強い存在と戦うことを望んでいる。その事もあってブギーポップ対決迎えそうな局面見られたが、結果かわされしまっている。また真に強い相手能力有無合成人間であるかに関わらず)には敬意を払うが、戦闘能力の高い相手であっても精神的な弱さ露呈した者には興味すら持たないまた、九連内巳のように独特の強者論を持つ相手を苦手とする。「最強」であるが事件後の事聴取などの雑用駆り出されることもある、その際明らかにやる気のない態度を取る。 空間罅割れを見る事ができ、更にそれを指で広げることが出来る<ザ・スライダー>の能力を持つ。これはあらゆるものを切断でき、生物切断すれば肉体のみならず生命(死のエネルギーそのもの切り裂かれるため、攻撃受けた対象は同じ「生命の力」が補充されない限り傷は塞がらなくなる。同時にこれは攻撃を防ぐ盾にもなり、その効果物理的な絶対防御は勿論、生命体であれば避ける事の出来ない魔女波動すら遮断していた(詳しくは『ヴァルプルギスの後悔参照)。他にも自らの足元空間を切り刻み続けて高速移動や、体内入った毒物排除ジェット機のような加速から、人の脳内血管を斬り出す事まで、幅広く応用が利く弱点は(無意識下でセーブしているため)射程距離が短いことと、攻撃防御同時に行えないこと。その点をイナズマ突かれフェイントカウンター合わせ技食らって倒される彼の持つ真の資質は「無意識のレベル油断をしない(出来ない)事」そのものであり、それゆえ強大な能力を完全に制御下に置く事を無意識下で常に行っている。イナズマとの戦いにおいても能力そのもの全開にしておらず、『ビートのディシプリン』でのビート朝子との戦いにおいて、生まれて初め自身制御化から外れる程の力を発現させ、ザ・スライダー秘められた力の一端見せた普段隙だらけあるらしいが、それが問題にならない位の反応速度備えている。オキシジェンとは顔見知りであるが、彼が中枢であることは知らないイナズマ見出しその後因縁を持つ相手となる。イナズマとの勝負後は『ビートのディシプリン』の主人公であるピート・ビート強者可能性見出し最終的に対峙する事となったが、戦い終えたビートに対して自身気持ち決着をつけた。 『竹泡対談』では、ブギーポップによって『ナイトウォッチ三部作』に登場する人類守護者」「鉄仮面」「星に触れる者」と呼ばれる存在、マイロー・スタースクレイパーとの邂逅示唆されている。 パール 登場作品:『エンブリオ浸蝕/炎生』『ビートのディシプリン』『ヴァルプルギスの後悔』『オルガンバランス』『螺旋のエンペロイダー統和機構エコーズコピーして生み出したマンティコア合成人間原理異なるもののエコーズ・マンティコア等と同様に変身能力持っており、「百面相パールズ)のパール」の異名をもつ。統和機構内における「マンティコア・ショック」と呼ばれるマンティコア逃亡事件マンティコア合成人間粛清の際に統和機構から命を狙われたために、組織去って統和機構組織ダイヤモンズ」に逃げ込む。自らの力量知り豊富な実戦経験積んでいる事から非常に立ち回り方が上手くあらゆる危機的立場に対して柔軟に対応する当初若い女性の姿をしていたが、変身基盤である幼い少女の姿をとり、ジィドと共にアルケスティス行動を共にし、その下で動いている。 螺旋のエンペロイダーでは三谷文としてNPスクール潜入している。 エンブリオとの接触によってMPLS能力目覚めており、能力名は不明だがその力は「終点引き出す力」というもの。これは触れる事で、対象潜在能力引き出す事が出来るという、統和機構にとっては厄介な能力であった瀬川 風見(せがわ かざみ) / スワロゥバード 登場作品:『死神待ちながら』『エンブリオ炎生』 統和機構エージェント一人で、ビジョン友人表向き職業女優相手表情見て心理を読むことに長けている外伝死神待ちながら』では主人公務めた。「瀬川」の名前は名家らしく、彼女も名前のみが『メモリアノイズの流転現象』にも登場している。 サイドワインダー 登場作品:『エンブリオ浸蝕/炎生』 この物語きっかけとなる人物統和機構からエンブリオ持ち出し裏切り者としてフォルテッシモによって処分されるが、死の間際に弘にエンブリオ託すエンブリオの声が聞こえる者に自動届け能力を持つ。 ジ・エンブリオ 登場作品:『エンブリオ浸蝕/炎生』『化け猫とめまいスキャット』『ビートのディシプリン卵型携帯ゲーム機宿る意識体。モ・マーダーが採取したキョウ兄ちゃん脳波を基に、統和機構造りあげた存在。人の持つ殻を打ち破らせ、“突破”させる力を持つ。オリジナル記憶面影無く、賑やかで口数が多い悪態つきで事あるごとに自殺願望を口にする。穂波顕子と行動共にするうちにその性格丸くなり、生きるという行為目を向けるうになる。現在はエジプト十字型のアクセサリー移動しフォルテッシモ行動を共にしている。彼の声が聞こえる=MPLS素質を持つものであるためフォルテッシモ自身仕事少なからず役立っている。 本木 三平(もとき さんぺい登場作品:『エンブリオ浸蝕』 父と喧嘩して家出していた臆病なうえに不運な運命を持つ少年穂波顕子が手にしていたエンブリオ声を聞き恐怖焦燥最大限になった時にその感情周囲の人間感染させるカウントダウン>の能力開花させたが、その可能性危惧したブギーポップ能力のみを殺され自覚しないまま能力失った柿崎 皆代(かきざき みなよ) 登場作品:『エンブリオ炎生』 交通事故恋人亡くした女性生きる理由無く呆然とした日々過ごしていたところを穂波顕子に諭され、救われるキョウ兄ちゃん 声 - 新祐樹第2作登場作品: 『夜明けのブギーポップ』『エンブリオ浸蝕/炎生』 本名不明他人才能開花させることのできるMPLSで、物語の始まる7年前モ・マーダーに殺された。その後彼の脳波はモ・マーダーにコピーされエンブリオとなる。生前穂波顕子に死神の話をしていた。また死の間際にモ・マーダーに語った言葉は、彼の生涯大きな影響与える事になった

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