磁石 磁石の種類

磁石

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/26 16:37 UTC 版)

磁石の種類

永久磁石

外部から磁場や電流の供給を受けることなく、磁石としての性質を比較的長期にわたって保持し続ける物体のことである。強磁性ないしはフェリ磁性を示す物体であって、ヒステリシスが大きく、常温での減磁が少ないものを、磁化して用いる。永久磁石材料に関するJIS規格としてJIS C2502、その試験法に関する規格としてJIS C2501が存在する。

永久磁石は物質の構造により合金磁石・フェライト磁石・希土類磁石に分類される[2]

合金磁石

鉄を主成分とする最も古い歴史をもつ永久磁石[2]

フェライト磁石

フェライト磁石は鉄の酸化物を原料とする磁石[2]1937年、東京工業大学の加藤与五郎武井武によって発明された。酸化物磁石の1つで、酸化鉄を主原料にして焼き固めて作る。磁束密度は低いが、保磁力が高く減磁しにくい。電気抵抗が大きく渦電流損が低く、高周波まで適用できる。硬度は比較的に高いが割れやすい。磁器なので薬品に強く、錆びない。焼く前は粉末のため自由な形にできる。などの特徴がある。

フェライト磁石を粉末状にしてゴムに練り込んだゴム磁石やプラスチックに練り込んだプラスチック磁石もあり、これらはまとめてボンド磁石あるいはボンデッド磁石という(後述)[2]

希土類磁石

希土類磁石は希土類元素とコバルトや鉄の金属間化合物からなる磁石[2]。最大エネルギー積ではフェライト磁石の10倍以上の磁力を持つ[2]。ただし、合金磁石に比べて硬いが脆い[2]

  • サマリウムコバルト磁石 - サマリウムとコバルトを原料としている。組成比の異なる「2-17系」と「1-5系」がある。「1-5系」は高価なサマリウムの比率が高いため、「2-17系」の登場以降あまり用いられなくなってきた。強い磁力を持ち、高い耐腐食性と良好な温度特性(200℃程度まで使用可能)を有することが特徴である。
  • ネオジム磁石
  • プラセオジム磁石

電磁石

通常、磁性材料の芯のまわりに、コイルを巻き、通電することによって一時的に磁力を発生させる磁石である。機械要素として用いられる。電流を止めると磁力は失われる。


  1. ^ a b c d e f g h i j k KAO CHEMICAL FORUM 第64号”. 花王. 2020年8月21日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h 磁気に関するQ&A »磁石(初級)”. 公益社団法人日本磁気学会. 2020年8月21日閲覧。
  3. ^ a b c 金属以外の磁石の種類について”. ネオマグ. 2020年8月21日閲覧。
  4. ^ 磁石の歴史”. 株式会社マグエバー. 2018年10月2日閲覧。
  5. ^ 強力な磁石のマグネットボールで誤飲事故が発生 - 幼児の消化管に穴があき、開腹手術により摘出


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