巨大磁気抵抗効果とは? わかりやすく解説

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きょだいじきていこう‐こうか〔キヨダイジキテイカウカウクワ〕【巨大磁気抵抗効果】


巨大磁気抵抗効果

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/23 03:45 UTC 版)

巨大磁気抵抗効果(GMR:Giant Magneto Resistive effect)とは、磁気抵抗効果の特殊事例である。

普通の金属の磁気抵抗効果(物質の電気抵抗率磁場により変化する現象)は数%だが、1nm程度の強磁性薄膜(F層)と非強磁性薄膜(NF層)を重ねた多層膜には数十%以上の磁気抵抗比を示すものがある。このような現象を巨大磁気抵抗効果と呼ぶ。

1987年にドイツのペーター・グリューンベルク、フランスのアルベール・フェールらによって発見された。 巨大磁気抵抗効果は、多層膜の磁気構造が外部磁場によって変化するために生じる。 磁気多層膜以外においても、ペロブスカイトマンガン酸化物においても見られる。

巨大磁気抵抗効果を応用した磁気ヘッドの登場によって、HDDの容量が飛躍的に増大した。

グリューンベルクとフェールはこの発見によって、2007年のノーベル物理学賞を受賞している。

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