はんしゃぼうし‐まく〔ハンシヤバウシ‐〕【反射防止膜】
反射防止膜
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/15 10:22 UTC 版)
反射防止膜(はんしゃぼうしまく)とは、レンズや他光学機器の表面反射を低減するため、表面に塗布するコーティングの種類である。
- 1 反射防止膜とは
- 2 反射防止膜の概要
- 3 応用
反射防止膜
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/30 01:46 UTC 版)
詳細は「反射防止膜」を参照 反射防止膜は、光学系において反射光を除去し透過光を最大化するための膜である。膜は、ある波長の光に対して反射光が弱め合う干渉をし、透過光が強め合う干渉をするように設計される。最も簡単な例では、光学的厚さ d n c o a t i n g {\displaystyle dn_{\rm {coating}}} が入射光の1/4波長であり、屈折率が空気の屈折率より大きく、ガラスの屈折率より小さくなるように作られている。 n a i r < n c o a t i n g < n g l a s s {\displaystyle n_{\rm {air}}<n_{\rm {coating}}<n_{\rm {glass}}} d = λ / ( 4 n c o a t i n g ) {\displaystyle d=\lambda /(4n_{\rm {coating}})} n a i r < n c o a t i n g {\displaystyle n_{\rm {air}}<n_{\rm {coating}}} 及び n c o a t i n g < n g l a s s {\displaystyle n_{\rm {coating}}<n_{\rm {glass}}} であるため、膜の上下の界面で反射すると、180°の位相差が生じる。反射光の干渉を表す式は次のようになる。 2 n c o a t i n g d cos ( θ 2 ) = m λ {\displaystyle 2n_{\rm {coating}}d\cos {\big (}\theta _{2})=m\lambda } (反射波が弱め合う干渉をする場合) 2 n c o a t i n g d cos ( θ 2 ) = ( m − 1 2 ) λ {\displaystyle 2n_{\rm {coating}}d\cos(\theta _{2})=\left(m-{\frac {1}{2}}\right)\lambda } (反射波が弱め合う干渉をする場合) 光学的厚さ d n c o a t i n g {\displaystyle dn_{\rm {coating}}} が入射光の1/4波長に相当し、光が垂直に膜に入射する ( θ 2 = 0 ) {\displaystyle (\theta _{2}=0)} と、反射光は完全に位相がずれて弱め合う干渉をする。光の波長に合わせて層を重ねることでさらに反射を抑えることができる。 これらの膜において、透過光の干渉は完全に強め合う。
※この「反射防止膜」の解説は、「薄膜干渉」の解説の一部です。
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「反射防止膜」の例文・使い方・用例・文例
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