高性能パソコンとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 高性能パソコンの意味・解説 

高性能パソコン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/11 08:53 UTC 版)

静音パソコン」の記事における「高性能パソコン」の解説

まず最新性能備えた情報高速処理が可能なパソコンでは冷却処理の必要性さらなる増大避けられない状態にあるので、騒音原因となっている空冷扇風機の音を減らさなければならない。この場合初期には放熱板ほうねつばん)の体面積を大きく空冷の必要を減少させた上で扇風機設計変えて同じ空冷効果少ない音で実現してきた。ただしこの場合には扇風機放熱板大きく場所を取る為にパソコン本体体積増大生んだ。またこのため内部部品位置設置に関する風通し工夫も必要となってきた。最近では、パソコンCPU高速化による電力消費とそれに伴う発熱増大空冷消音化では物理的に対応出来なくなってきた事もあり、空冷でなくより高価複雑な水冷処理が施されるようになってきている。よって最近では、冷却機そのもの最新鋭パソコン機能および出費大きな部分としてその重要性増大してきている。 CPUクーラー CPU高性能・高発熱化に伴って最も騒音発するPCパーツとなっており、通常ヒートシンク合わせて口径5cm〜8cm高速回転型冷却ファン固定されている。その駆動音・風きり音が最大騒音となっている場合が多い。CPUを低発熱型(ノートパソコン向けCPU組み込みシステム向けCPU)に交換したり、ダウンクロック(アンダークロック)や低電圧化といった手法で低発熱化する事が可能であり、さらに大型ヒートシンク併用する事でファンレス化が可能となる。ただし、夏期や高負荷長時間続く場合には熱暴走故障恐れがあり、ケースファンなどの風がヒートシンクに当たるようにエアフロー通風)を考慮する必要がある無理にファンレスを狙わず、ファン大型低回転な型に換えるだけでも相応効果がある(小口径のファン大型サイズ変換出来製品存在する)。ファン速度は超低速回転(10dB)から低速回転(20dB)、普通、高速回転(30dB)、超高速回転(40dB辺りと書かれた製品存在するが、普通から高速回転辺りにすると熱暴走抑えつつ、静音目指す事が出来る、静音とされる音圧レベル(dB/デシベル)は20dB以下とされている。熱暴走抑えるためにはdB以外にも風量増やし回転数を減らす必要があり、ファン口径大きく、厚い物の方が風量大きく音も小さ製品が多い(dB確認する必要がある)がケースマザーボード電源サイズが合うか確認する必要がある一部メーカーパソコンでは、排気用のケースファン隣接させる事でファンレス化している例もある。(他には、ネジ鉄製では無く専用ゴム製のネジ取り付ける事によって振動を防ぐ事が出来る。ゴムシート併用する事で静音効果が高まる)。: 近年になってメーカーPC水冷ユニット標準装備されたものや、自作パーツとして水冷ユニット販売されている。ファンヒートシンクを埃から除去する事により音を抑える事が出来る。 電源ユニットファン 通常の電源ユニットには冷却用排気ファン取り付けられており、それを止めたり極端に弱める事は電源部の異常過熱もたらし発火等の重大事故引き起こす恐れがある大口径のファン採用したものや、大型ヒートシンク用いファンレス実現した製品静音電源として市販されている。上記CPUファン同じくファン回転速度を普通から高速回転辺りにすると熱暴走抑えつつ、静音目指す事が出来る。また、一部製品においては水冷化されているものも存在するそのほかにACアダプタ使用した外部電源採用する事もある。ゴムシートウレタン、ファンサイレンサーというウレタン素材円形の筒を電源取り付ける事で振動抑える事も出来る(熱が上がる可能性もある)、電源内部ファン自体にもゴムシート取り付ける事が出来る(ショートしないよう電源消したり電源コード外したり、手袋をして作業をする必要がある)。電源ユニットには網目状切れ込みがあるが金網状の部品ファンガード)に取り替える振動抑え冷却効果期待出来る。ファンにはドリル状のネジ(テーパーネジ)からファン専用ネジ(10cm〜15cm、20cm〜25cm、38cm用の長いネジ)にすると音が奮えずに静音目指す事が出来る。CPUファン同じくファンヒートシンクを埃から除去する事により音を抑える事が出来る。 ケースファン 外部から空気取り入れたり、あるいはケース筐体内部の熱外部排気するためのファンで、空冷式では最も重要なエアフロー根幹となる。ケース外部接して装着されるため、このファン騒音源となりやすい。全て無くす事も可能だが、パソコン内にはCPU以外にもチップセット各種オンボードチップ類、HDDなど発熱する部品多々あり、それらを全体的に冷却するためにケース内からの排熱は必ず行われるべきである。通気性の高いケース使って大型低回転のファンを使うのが効果的であるが、ケース自体巨大なヒートシンクになるファンレス前提製品少数存在する電源ユニットファン同じく小口径のファン大型サイズ変換出来製品存在する網目状部品金網状の部品取り替えるとより静音期待出来る。ネジ鉄製では無く専用ゴム製のネジ取り付ける事によって振動を防ぐ事が出来る。ゴムシート併用する事で静音効果が高まる)。排気ファン電源ユニットファン兼ねる事も可能。その他の方法としては煙突などを用い熱対流煙突効果)を利用する方法存在する。 少し前までのエアフローケース前面吸気後面排気基本であったが、CPUビデオカードなどの高発熱伴って側面からCPU部に直接排気するタイプ(パッシブダクト)も人気である。そのほか24センチ大型低回ファン採用12センチ低回ファン複数搭載する事でケース内のエアフロー実現した商品もある。 またPCではないが、PlayStation 3では直径16cm(薄型は10cm)もの巨大なファン低速回転させる事で、高発熱ながらもある程度静音性実現している。CPUファン電源ユニット同じくファンヒートシンクを埃から除去する事により音を抑える事が出来る。 ファン供給する電圧下げ手法もよく取られる通常ケースファン供給電圧は12Vであるが、一般にファンは12V以下でも動作する。低電圧供給する事で、低回転・低騒音での駆動実現するとはいえ電圧低ければトルク極端に下がり、場合によってはファン始動しない事もあるため、安易に電圧下げる事は推奨されない。最も簡易な方法は、ATX電源から5Vを供給する事であるが、5Vでは動作しないファンも多い。他にもファンプラスに12V、マイナスに5Vを接続する事で差分の7Vを得る手法があるが、安全性には疑問がある。配線中に抵抗器入れる事で電流小さくする手法もよく用いられるが、電圧コントロールする事は難しい(ファン抵抗変動するため)。市販の「静音ファン」には、既存ファン抵抗器付加した設計のものも多い。ダイオードを順方向接続し電圧降下利用する手法があり、これならば比較安全に電圧下げる事が出来るが、実装例少ない。PWMによる制御を行う手法があり、近年一部マザーボードでも実装している。電圧下げるよりも低回転での駆動実現出来るが、かえって耳障りな騒音発生してしまうファンもある。 ファン制御を行う「ファンコントローラ」を利用する事もある。単純なスイッチ、あるいは可変抵抗によって電圧変更するのみの簡単なものから、サーミスタによるセンシング行い回転数制御するもの、USB接続等によってOS上のアプリケーション連携をとる高機能なものまであるソフトにおいても制御可能であるが、熱暴走には注意したい(SpeedFanなど) HDD HDD騒音プラッタ内部磁気ディスク)の回転音と、磁気ヘッドのシーク・アクセス音に区別される騒音自体電源投入時のスピンアップ音(モーター駆動音)が最も大きいが、起動時のみでありあまり問題とされない稼動中の回転音やアクセス音は流体軸受け採用により大幅に抑えられ比較新し製品であればさほど気にならない程度抑えられている。3.5インチHDD主流だが、ノートパソコン用の2.5インチHDD用いると音が静かで熱も籠もりにくいという特徴持った製品近年出てきている(変換用のブラケットケース必要になる)。また、HDD収納するタイプパーツを使う事である程度音を封じ込める事が可能。ただし、HDD発熱こもったり、障害発生前兆異音)に気付きにくくなるというリスクがある(3. 5インチ程の製品が5インチベイ程の大きさ拡大する事がある)。また、一部メーカー製のHDD専用ツール配布しアクセス速度犠牲にしつつもHDD騒音低減するようにファームウェア設定書き換え出来るものもある。(HGSTの「Future Tool」など) なお、近年登場したSSDは、記憶装置フラッシュメモリ使用しているため機械的な駆動部品が一切存在せず、そのため騒音皆無発熱消費電力HDD比べ低くHDD置き換える事で静音化に大きく貢献する。ただし価格HDD比較する容量あたりの値段がまだ高価であり、さらに書き込み耐性への不安、HDD比べ大容量製品そもそも存在しないといったデメリットもある。 ビデオカード 描画性能の向上に伴って発熱増加し冷却ファン付いている事が多くなり、ほとんどが小型薄型の高回転ファンである事から、かなりの騒音発生する大型ファン用いた冷却装置や、ファンレス化するための専用ヒートシンク交換するなどの対策があるが、取り付け位置の関係でそういった装置付けられないといった事情もある。また、そもそも必要以上高性能ボードにしない、最初から大型ファン使用したボード購入するといった対処法もある。またはじめからファンレス化されているものも存在するマザーボード ノースブリッジ小型ファンがあるマザーボード騒音原因のひとつとなる。エアフロー発熱量次第ではファンヒートシンク乗せかえる事も可能である。近年マザーボードでは、発熱量比較大きなチップセットでもファン搭載せず、代わりに電源回路ノースブリッジサウスブリッジとまたがるような巨大なヒートパイプ搭載して発熱分散化させた製品登場している。ワッシャグラスファイバー製からポリカーボネイト製の厚い製品使用する事により防音目指す事が出春る(ショートしないよう手袋アースに手を浸けてから作業をする必要があるFDDDVD ケース内蔵されていると振動騒音元になるので、外付けUSB方式にするか、ゴムシート取り付けると音を静かにする事が出来る。DVD回転速度はソフト上に置いて制御可能で静音にする事が出来る(例、DriveSpeedなど)。 PCケース ケース第一騒音元になりうるので、素材から考え必要があるスチール製は長所価格安価で、音が響きにくく静音期待出来るが、欠点重量がある。アルミ製は長所重量軽く冷却効果が高いが欠点価格がやや高価な商品多く、音が響きやすい。 PCケース部品としてはグラフィックボードサウンドボード取り付けるブラケットカバーメッシュ状の部品変えると音が響きにくく通気性良くなるので冷却期待出来る。ケース内部スポンジ状の専用シート貼り付ける事によって振動抑える事が出来るが熱が籠もりやすいので、風穴空いている部分は塞がないようにする。ケースの足の部分にもゴム貼り付ける事によって振動抑える事が出来る。ネジ取り付ける部分にはゴムワッシャー挟み込む事によって振動抑える事が出来る。足場部分プラスチック製からゴム変える事で振動抑える事が出来る。ブラケット呼ばれる拡張カード差し替える部分金属の打ち込みの物からネジ留める物に変える事で振動抑える事が出来る(メッシュ状にすると静音期待出来る)ネジ閉めケースを塞ぐ事で音を抑える事が出来る。

※この「高性能パソコン」の解説は、「静音パソコン」の解説の一部です。
「高性能パソコン」を含む「静音パソコン」の記事については、「静音パソコン」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「高性能パソコン」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「高性能パソコン」の関連用語

高性能パソコンのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



高性能パソコンのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの静音パソコン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS