闇の円卓の騎士
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/12 17:33 UTC 版)
破壊神ウルグに仕える12人の魔人たち。「円卓騎士」とも呼ばれ、堕落をしたものの、元は何らかの神や精霊であった。一様に皆肉体を失ったウルグの復活を望んでいるが、途中からそのことを諦めたり、やめてしまっている者も少なくない。倒されても死ぬことはなく、しばしの眠りについた後に魔人達が各々持っている復活する為の条件(自分に適した依り代を手に入れる等)を満たせば復活する。各々が「闇の神器」と呼ばれる魔導具を管理している(あくまでも管理しているだけであり、必ずしも自身の手元に置いているというわけではない)。 アスティア:告げるもの☆ インフィニット2周目以降から選択できるスタートシナリオ「始まりの地」にのみ、主人公の養母として登場する。光と闇の果てなき戦いにおいて、ウルグの復活を知り、双子の兄・ヴァシュタールを復活させる役割を担う。復活の為にオズワルドの町を築き、復活の糧となる人間を文字通り「飼って」いたが、永遠に続く戦いに疲れており、本心では人間として平穏に過ごす事を望んでいた。捨てられていた赤子(後の主人公)を拾い、16年の歳月を母として共に過ごすうちに安らぎの感情に目覚め、使命に対して疑問を持つ事となる。かつては日蝕の神であり、冥界を司っていた。ティラの娘など魔物を率いる軍団長であり、闇の神器「焦燥の耳飾り」の管理者。 序盤の事件以来、ヴァシュタールによってオズワルドの村人ごとソウルを吸収されており、ヴァシュタールを完全に消滅させない限り助け出す事はできない。魔人の中でエンディングが存在する一人だが、スタートを「始まりの地」とし、主人公が一定以上のレベルとなりソウル「ウルグ」を取得、竜王を倒した後、最後にヴァシュタールを倒す事が条件となる。人間としての生活が長かった影響か、かなりの料理上手らしい。 アーギルシャイア:心をなくすもの 残忍な性格の魔人。人間の魔法行使によって命を奪われた精霊の断末魔が生み出した存在であり、それ故に人間に対して激しい憎悪・敵意を抱いており、虐殺さえ面白半分で行うほど。セラの姉・シェスターの身体に憑依して、乗っ取っている。究極の能力を持つ生命体を作り出そうとしており、無限の英知を秘める闇の神器「禁断の聖杯」を捜し求めている。闇の神器「忘却の仮面」の管理者。シェスター セラの姉で、ロイの恋人。魔道アカデミー出身で、ザギヴの一つ下の代の首席。以前はアンティノの元で働いていたが、戦闘用モンスターを無理矢理精製させられ、自分の作ったモンスターによって多くの人々が傷付けられる現実に苦しみ、そこをアーギルシャイアに付け込まれてしまう。アーギルシャイアが倒された後は開放されるが、同時に彼女達の悲しみを知った事で、精霊を癒す旅に出る。セラEDではロイと共にミイスの復興を始める。 イシュベノブ:復讐するもの 紫の鎧に身を包む魔人。巨大な鉈の様な大剣を武器に持つ。ウルグが英雄であった頃から彼に仕えており、忠誠心は魔人の中でも随一。とある民間伝承により、復讐の神として人々から密かに崇拝されている。「傲慢の首飾り」の管理者。ゲームには未登場。主人公の父という設定の没シナリオが存在していた。 ヴァシュタール:開け放つもの 円卓騎士の中でも突出した力を持つ魔人で、バルザーと並ぶ実力者。月蝕の神で、かつては双子の妹であるアスティアと共に冥界を治めていた。魔人たちを統べる存在。魔人の中で唯一、闇の門を開ける力を持つ。アスティア同様、連綿と続く光と闇の戦いに疲れきっており、闇の円卓騎士としての役割は忠実に果たそうとするものの、本心では消滅を望んでいる。それ故に、オズワルドの住民全てのソウルを奪うなどでウルグ復活に動く一方、アイリーンの叫びに応え、世の摂理の無情を教えると同時に進むべき道を示すと言った事もしている。闇の神器「魂吸いの指輪」の管理者。 封印された地オズワルドにて行われるアイリーン個別イベントで登場、行動によって戦闘及び回避が可能となる。主人公はスタート地点(生まれ)を選択できるが、封印の地である「始まりの地」(オズワルド)限定のアスティアED条件に大きく関わり、スタートイベントを経て主人公と面識がある場合、アイリーン個別イベントにおいても台詞が変化する。アスティアEDを目指す過程において、ソウル「ウルグ」を宿し、地上最後の神(正確には神の代行者)とされる竜王を倒した主人公が最後に戦う仇敵となる。戦いの中で主人公に残されたウルグの断片を感じ取り、穏やかに消えてゆく。 主人公の事を「アスティアの子」と呼ぶ。 ザハク:嘲笑うもの 美しい少年の姿をし、両肩から毒蛇を生やした魔人。人々を徒労感、虚無感に陥れるのが行動目的で言葉に「徒労」を混ぜるのが癖。闇の神器「色惑の瞳」の管理者。戦闘面において強烈な反撃で相手をねじ伏せ、HPをいとも簡単に全快させたり、作中で復活の条件が判明している魔人達の中で最も簡単に復活できる等、「嘲笑うもの」の異名に見合った力を見せる。名前と外見の由来はペルシア神話に登場する魔王ザッハーク。 サムスン:縛られしもの 神々の争いの際に肉体を失った魔人。肉体を失った際、ある魔導師に憑り付いたがその魔導師の自縄自縛の精神に憑り付かれて一体化した。自暴自棄な人間に憑依することで転生を繰り返している。かつては太陽神アスラータの眷属神であった。体を縛っている黄色の布のような物は自身の髪の毛。闇の神器「束縛の腕輪」の管理者。インフィニットではセルモノーの自己嫌悪の感情に付け込んで出現するも主人公に倒される。しかしその場合でもラストダンジョンで復活する。 ダナン:打ち砕くもの 最新参の魔人。初代ドワーフ王ボルキスとその座を争ったドワーフ族の戦士。邪竜シャンマを取り込んで力を得た。闇の神器「憤怒の鎚」の管理者。作中では特に悪事を働く事は無いが、古城の奥に鎮座し、訪れると有無を言わさず襲い掛かって来る。 ネモ:名前を知るもの☆ かつてバロルの下で魔獣の軍勢を率いていた魔人。アキュリュース侵攻の際、水の巫女ルフェイの一命を賭した魔力の前に敗れ、更にオルファウスによって猫(ルルアンタ曰く「ブサイクな猫ちゃん」)にされてしまった。今は猫屋敷で昼寝ばかりしている。老人星の精霊で、本来は老いた白豹の姿をしており、かつてはオルファウスの師でもあった(ネモ曰く、彼はかつて相当のワルで、自身もかなり手を焼かされた、との事)。闇の神器「禁断の聖杯」の管理者。 各キャラの親密度を聞きだせる唯一のNPCであるが、「せいぜい友情ごっこを楽しんでくれや」「…熱いねー。俺、そういうのキライなんだよ」など毒舌混じりの話し方をする。特に「始まりの地」スタートではアスティアの事を「丸くなっちまったもんだ」と言い放つ。しかし猫の姿になった事で、魔人時代は考えもしなかった「残される者の痛み」と言ったような感情を理解しており、主人公に老婆心から助言を与えるなど自身も相当丸くなっている。ゴブゴブ団を利用して禁断の聖杯を盗ませた(最終的に失敗)張本人だが、それはミイスの村のようにアーギルシャイアによる新たな被害が出る前に回収するためだった。また、ルフェイの件に負い目を感じており、普通の猫を装ってイークレムンに謝りに行くイベントもある。インフィニット以降はエンディングが新規追加され、親密度を数回聞けば簡単にEDフラグが成立する。 バルザー:蘇らせるもの ヴァシュタールに並ぶ力を持つ魔人でネメアの父親。その正体は至聖神の作り出した人間のプロトタイプ。あまりに完璧であったため至聖神は後の人間に向上心、嫉妬心、愛憎等を与えて競わせることにした。闇の神器「破滅の槍」の管理者で「槍の主」とも呼ばれる。後にゾフォルの予言通りにネメアに討たれる。死後、破滅の槍はネメアの武器となる。 因みに「始まりの地」のオープニングイベントにも登場し、アスティアに互いの境遇について話し合うのと同時に警告を知らせるために主人公の前に現れる。 「始まりの地」スタート以外のシナリオに生存描写等はないが、本編「死より生まれし獅子が槍の主を殺す」というゾフォルの予言に反し、アスティアEDには登場する。同じく、アスティアEDの条件を満たした場合、主人公にウルグが降臨しているため、ゾフォルの予言「死の獅子に我らの主は降り神を倒す」も外れている事となる。その際には「(自分達の)次の眠りは恐らく永遠のものとなる」と語り、「エスリンに会う前にする事がある」と告げて去って行く。 マゴス:棲みつくもの ザギヴの中に巣食うスライム状の魔人で非常に陰湿な性格。10年前、バロルに召喚されてザギヴの家族を虐殺するが、ネメアに追い詰められ、彼女の胎内に逃げ込んだ。以来、ザギヴの肉体と精神を蝕みながら復活の機を窺っている。闇の神器「貪欲の盾」の管理者。 メイア:分かたれしもの 左半身が鎧と化した少女。もとは闘神ウルグに従ってティラの軍勢と戦った人間。戦いの中で致命傷を負うも、ティラの力によって命を取り留めた。それゆえにティラを母と慕う心と、ウルグを破壊神に貶めたティラを憎む心の二面性を持つ。闇の神器「虚無の剣」の管理者。ゲーム本編には未登場だがトリニティ ジルオール ゼロにて初登場を果たした。 ラハブ:ひとつにするもの 詳細不明。設定資料集においても記述が無く、同書籍で円卓の騎士の人数が11人に減っている事から設定そのものが消滅しているのではと思われたが、PSP版にて名前のみではあるが新キャラであるイーシャのイベントに登場した。闇の神器「同化の髪飾り」の管理者。
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