第一艦橋勤務
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 01:43 UTC 版)
「SPACE BATTLESHIP ヤマト」の記事における「第一艦橋勤務」の解説
古代進 - 木村拓哉 ・(幼少期)大江駿輔 ヤマト戦闘班班長、後に艦長代理を兼任(原作とは異なり、進本人は艦長代理を拒否したため、艦長命令で就任している)。戦闘指揮全般、艦載機指揮および主副砲、波動砲発射を担当。コスモゼロのパイロットでもある(機体番号はCZ1)。2166年10月31日生まれ、血液型A型 。 かつて古代進は遊星爆弾を除去していた、「チーム古代(ラグランジェ基地所属)」とも呼ばれるコスモゼロ隊のエースであった。チーム古代は左上腕部の三本線に特製のワッペンを付けており、進のほか加藤、山本、古屋、杉山、飛田がおり、雪も少しの間だけ所属していた。しかしある日、自分が攻撃して進路を変え、地球への直撃を防いだ遊星爆弾が流れ弾同然にスペースブリッジ(第2宇宙ステーション)を直撃して壊滅させたことで、同地で働いていた両親が死んだ上、妊娠中の島の妻も巻き込まれたことで失意のうちに除隊。その後は民間のサルベージ業者として地表でレアメタル回収を行い、地下都市で生活をしていた。そのために冒頭の部分の字幕やサウンドトラック盤のタイトルで進は「薄汚れた男」と表現されている。 レアメタル回収中にイスカンダルシップ墜落に巻き込まれ、その際に防護マスクが取れて高濃度の放射能に侵された外気にさらされたにもかかわらず何の害もなく(アナライザーの放射能測定は安全レベルの緑を表示していた)近くに落ちていた通信カプセルを拾ったことが、すべての始まりである。 兄の死後に藤堂の記者会見のテレビ放送を地下都市の街頭テレビで見て地球防衛軍最後の宇宙戦艦を放射能除去装置を受け取るべくイスカンダルへ派遣することを知り、沖田の人物像を確かめるため、そして緑の地球をもう一度見るため、復隊して乗艦し、惑星間ミサイルに対抗して緊急発進を行った際最後の宇宙戦艦ヤマトの正体が、レアメタル回収時に地上で見慣れていた戦艦大和そのものであることを知る。右腰にアナライザーユニットを常に装備している。作戦行動に入る時には手袋を装着している。命令を無視して雪を助けに行ったり、デスラーに乗り移られた斉藤をパルスガンで撃つなど行動力があり(徳川機関長曰く「熱くて無茶で、でも冷静」)、その時に助けた相手には「これで貸しひとつね」と軽く言っている(後に、斉藤はガミラス中枢突入の際に「これで借りは返したぞ」と言い、雪は(小説版2冊で)ヤマト脱出の際に「まだ返していない借りがある」と言っている)。沖田艦長が兄を見捨てたと思い彼に反発しつつ仲間(部下)を見捨てないという強い思いがあったが、艦長代理としてヤマト爆発を防ぐために安藤ら6人がいる第三艦橋の切り離しの命令を雪に下した際に艦長(指揮官)の重圧と責任を思い知り、沖田に絶大な尊敬と信頼感を持つようになり、彼の思いを信じてイスカンダル(ガミラス)上陸を敢行する。その際には、先発したコスモゼロを巧みに操りヤマトと協力して敵の防空システムを無力化している。 地球帰還直前、デスラーの逆襲から愛する人と地球を救うために決意を固め、ヤマトと共に最終決戦に向かう。その最期は『さらば』での進本人より、『完結編』での沖田に近い。 沖田十三 - 山崎努 ヤマト艦長。 本作では容姿こそ原作に準じているものの、艦長帽を外す場面が大幅に増えている。 かつて宇宙艦隊司令として火星域でガミラスと決戦交戦するも、自分が乗る旗艦1隻と戦闘機4機を残して艦隊が全滅して敗退している。通信カプセルと古代進に起きた現象から通信カプセルの情報に放射能除去装置の情報を付け加える。原作同様に病を患っており(病名は「宇宙放射線病」かは不明)、トローチ状の錠剤を常時服用している(そのため、随時噛んでいる表情が多い)が、重症化のため徐々に効かなくなってきている。しかし、わずかな可能性を信じ、病を押して宇宙戦艦ヤマトを指揮してイスカンダルへ向かう決意をする。徐々に体が弱ってきたため、もともとヤマトを託すつもりであった古代守と同じ資質を持つと見込んだ彼の弟である進を艦長代理に任命する。地球帰還直前に天寿を全うする。このシーンは原作『パート1』と同じ。 2199年8月21日、火星星域戦で駆逐艦「ふゆづき」の航海士だった息子・良太郎(- 二階堂智)を亡くしており、彼と一緒に写った写真を大切に持っている。他にも対ガミラス戦争で命を落とした戦友や部下達の写真を多く持っており、小説版2冊では古代守の写真もある。それらの写真にはいつ(年月日)、どこで亡くなったが書かれている。 徳川機関長によると、若いころは「熱くて無茶で、でも冷静」で古代守・進兄弟にそっくりであった。 雪、真田、相原、斉藤(空間騎兵隊)、は火星星域戦ですでに沖田の下で戦っており、佐渡も艦医として搭乗していた(原作では、ヤマトで初顔合わせをしており、斉藤たちに至っては登場作品が違うため面識がない)。 島大介 - 緒形直人 ヤマト航海班班長で天才的な操縦テクニックでヤマトの航行を行う航海士。 親友の古代進とはコスモゼロ隊の同期で、遊星爆弾迎撃にも共に参加しており、進ほどではないが迎撃の腕前はかなりのものであった。遊星爆弾の事故のあと、進と同じく仕事を変えていたが、家族のためにヤマト乗艦を志願する。雪に進の過去(遊星爆弾の事故)を教えている。地球に妻と息子の次郎を残している。任務中にも結婚指輪をはめている。原作では沈着冷静だったが、今作では喜怒哀楽がやや大きい。最終決戦直前、進と共にヤマトに残ろうとするが、進に説得されて脱出用カーゴの操縦をする。 ノベライズ版では、妻は遊星爆弾の事故のため、次郎の出産前後に亡くなっている。 真田志郎 - 柳葉敏郎 ヤマト技術班班長(技師長)で地球防衛軍の優秀な科学者でもある。 沖田艦にも乗艦しており、回収した通信カプセルの解析も彼が行った。また、ヤマトではイスカンダル(ガミラス)から発射されたミサイル、(小説版2冊では)ヤマト艦内で倒したガミラスの破片の分析も行っている。古代守とは同期の戦友で、守の弟である進を実の弟のように思っていた。沖田の方便にはうすうす感づいていたようであるが、進に賛同してガミラス上陸に同行する。イスカンダル遭遇後に進と雪にヤマトと地球を託し、加えて進に「俺はお前を弟のように思っていた。立派な艦長になるんだぞ」と自らの思いを伝えて脱出させ、自分は中枢部破壊のためガミラスに残り、爆破セット完了後に体中に銃弾を浴びながらも爆破スイッチを押し自爆した。真田の死に際は『さらば』とほぼ同じ。「慌てず急いで正確に」が口癖。 ノベライズ版では、真田の家族も遊星爆弾で亡くなっており、また、ガミラス、イスカンダルへの質問も真田がしていた(本編では主に進が質問している)。 演じる柳葉敏郎の容姿はアニメ版の真田志郎に似ており、柳葉はヤマトのオファーが来た瞬間に真田役だと分かったとインタビューで語っている。 南部康雄 - 矢柴俊博 ヤマト戦闘班副班長。 眼鏡を着用する点は原作と同じだが、今作では短髪で不精ひげを生やしており、ルックスが大きく異なる。気弱だが、慎重かつ優秀で、進や沖田と比較すると無茶や無謀な行為とは無縁の人物。コスモゼロ出撃で進が不在時には、戦闘の指揮を執っている。 デスラーとの最終決戦時、進の質問から一同の中で最初に彼の決意、そして決戦方法に気付いた。 相原(☆) - マイコ ヤマト航海班で通信全般・索敵・情報解析を担当し、原作での雪と太田の役割を兼任。 航海班所属のため、原作とは違って白地に緑矢印のジャケットを着用。 全乗組員の地球との交信の際はその管理を行っていた(原作では雪が担当)。沖田艦にも乗艦していた。 太田 - 大和田健介 ヤマト技術班で第一艦橋最年少の操縦士。 南部と絡むことが多い。真田亡き後は、第一艦橋で彼に代わって任務についていた。原作では航海班で島の部下である副班長を務めている。 第一艦橋には他、航海班の佐々木( - 原田佳奈、原作未登場)という通信補佐の女性隊員がいる。 第一艦橋の席次は最前列右より島、進、南部、右舷前方より相原、佐々木、左舷前方より太田、真田、そして後方中央に沖田である。進(戦闘班)には南部、島(航海班)には相原と佐々木、真田(技術班)には太田がそれぞれ補佐についている。航海班は作戦行動中にヘッドセットを装着している。 ノベライズ版でも第一艦橋には8人がいる(名前が確認できるのは、沖田、進、島、真田、相原、南部の6人)。
※この「第一艦橋勤務」の解説は、「SPACE BATTLESHIP ヤマト」の解説の一部です。
「第一艦橋勤務」を含む「SPACE BATTLESHIP ヤマト」の記事については、「SPACE BATTLESHIP ヤマト」の概要を参照ください。
- 第一艦橋勤務のページへのリンク