科學部・第三生徒会・王立科学狂会関連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/16 17:04 UTC 版)
「アスラクライン」の記事における「科學部・第三生徒会・王立科学狂会関連」の解説
黒崎 朱浬(くろさき しゅり) 声 - 田中理恵 引越しの日、夏目直貴の知人として智春に銀色のトランクを渡しに現れた、黒いコート姿に赤い眼鏡をかけたおっとりとした話し方と独特のイントネーションをつける美女。 洛芦和高校2年4組に在籍。科學部部長代理。かなり傍若無人な性格でことあるごとに智春ほか科學部部員を振り回す。 彼女も智春と同じ飛行機で事故に遭い、瀕死の重傷を負った。その後、直貴の手により肉体を機巧化され、「機巧化人間(フェミナ・エクス・マキーナ)」となり一命を取り留める。全身にあらゆる装備を内蔵しているが、本人曰く、顔と胴体は自前らしい。左手にショットガン、右手には切り札である魔弾、その他にもミサイルなど数多の武器、兵器を内蔵し、有事の際には嬉々とした様子でそれらを振り回す。加えてジェットエンジン搭載の個人用飛行ユニットを装備しての飛行も可能(詳細は用語解説・機巧化人間を参照)。 いつも陽気な印象があり、こと智春の恋愛、男女関係に関しては、いつもニヤニヤしながら場を煽る。しかし智春や奏の護衛、アニアの世話をするなど部員想いな面がある。 雪原瑶の前では過去の因縁があるため色々と余裕がなくなる。また彼女の機巧魔神に封じられている妹・黒崎紫浬を救うため、智春と同じく副葬処女を解放する術を探している。 正確にいえば現在の黒崎朱浬は朱浬でもあり紫浬でもある。飛行機事故で重傷を負った彼女たちは一方の臓器を移植することでもう一方しか救えない状態となっていた。瑶は紫浬を白銀の副葬処女にすることで魂のみを延命させようとしたが朱浬がそれを庇い白銀に封印され、紫浬は一命を取り留めたものの昏睡状態のままだった。しかし直貴(一巡目の智春)は智春に黑鐵を与え世界の秘密を伝える伝令役として彼女を選び、朱浬の肉体を改造し紫浬の魂をリンクさせることで彼女を復活させる。つまり現在の黒崎朱浬は「朱浬の肉体を得た紫浬」という状態にあり、紫浬は女優の卵としての演技力で朱浬を演じていた。だが瑶が冬琉に敗北し、白銀も破壊されたことで朱浬の魂は消滅し、肉体も完全に死亡してしまう。だが紫浬の精神は生き残り元の肉体へと戻った。後に朱浬の肉体は機巧偶人として再利用され、最終決戦にも用いられた。 3年からは第三生徒会会長と科學部部長を兼任している(部活は公式には休部状態)。 未成年であるはずだが、第1巻にて飲酒している描写がある。 アニメ版では白銀の副葬処女になる際、精神だけが入れ替わったので「本当の紫浬の肉体」は白銀に封印されている。精神は紫浬であると告白した後、智春の励ましを受け朱浬として生きていくことを決め決戦に挑む。 年齢:16歳。身長:171cm。体重:50kg(武器弾薬など含まず)。スリーサイズ:B87、W57、H83。血液型:B型。誕生日:3月14日。趣味:射撃、映画鑑賞。 橘高 冬琉(きつたか とおる) 声 - 甲斐田裕子 洛高の3年生で、現第三生徒会会長。同じ生徒会長である佐伯兄や六夏でさえ恐れる人物。常識的な理由で非常識な人間を叩き伏せる、通称「人斬り橘高」。 容姿は朱浬や奏ほど飛び抜けてはいないが美人の部類でスタイルもよい。性格も穏和で、一般事務の仕事もきっちりできるやり手の生徒会長なのだが、なぜかいつも鍔のない拵えの野太刀「冬櫻(トウオウ)」を背負っている。常に帯刀している点を除けば作中唯一とさえ言える常識人。ただ昔はタチが悪かったらしく、副葬処女だった姉・秋希を失ったことで性格が変わったそうだ。 元GD、元演操者で、黑鐵の先代の持ち主。紋章はEX-106(強引だが「トオル」と読める)。そのため、安定装置の効果を得た操緒の姿も認識できない。 有事の際は剣術の腕前と抜群の身体能力、元演操者の魔力無効化能力も併せて、機巧魔神の装甲さえも一刀両断する実力を誇る。 現科學部部長の塔貴也とは浅からぬ仲。彼に対しては異常に甘く、普段は冷静であるが彼が絡むと甘い性格になる。 後に塔貴也の目的のため科學部と敵対し、第二生徒会を壊滅させ、瑶の白銀を破壊する。その後鋼の副葬処女となるが、智春に敗れた後、黑鐵・改の能力で無事に救出された。 年齢:17歳。身長:167cm。体重:49kg。スリーサイズ:B83、W56、H82。血液型:AB型。誕生日:3月4日。趣味:素振り・後片付け。 炫 塔貴也(かがやき ときや) 声 - 川田紳司 冬琉の幼馴染で、現科學部部長。部を発足した直貴の後任ということになる。 幼馴染の橘高秋希を失ったことにより半年もの間、科學部を朱浬に任せ、自宅の庭にある特別製のシェルターに引き籠っていたが、彼を説得しに来た智春たちの陽気さに触れ、再び外に出るようになる。しかし学校の取得単位が不足しており、復学したと同時に、市原の下、部室で補習漬けの日々を送っている。 機巧師(きこうし)という黒科学のテクノロジーを利用した装置を設計する技術者で、朱浬の飛行ユニットや専用火器を設計したほか機巧偶人を開発するなど、科學部の活動の援助を行う。しかし前述の通り本人は補習を受けているため、ブサイクなコアラのぬいぐるみ型の機巧偶人(ガジェット)に意識を乗りらせ行動している。 後に秋希を生き返らせようという自らの目的のため智春たちと敵対。氷羽子と契約し、直貴から鋼を奪取し、魔神相剋者となる。その力で神を破壊し、その後三巡目の世界を創り出そうと試みるも、智春たちの前に敗れ去った。 アニメ版では機巧偶人の姿で初登場。トラブルを引き起こし、智春を次々に罠にはめていた。アニアには好かれており、前半はよく行動を共にしていた。また秋希の存命中はGDの司令官をしていた。原作とは異なり、喜怒哀楽が面に出る様子がとても多い。 市原(いちはら) 洛高の化学教師。科學部顧問。 20代後半。ヘビースモーカー。身だしなみに気を使わないタイプ。 夏目直貴や黒崎朱浬に散々付き合わされているため、滅多なことでは物事に動じない。また、そのおかげで「妙な特技」が多いとのことで、船舶免許まで所持している。炫塔貴也の補習にも付き合わされたりと科學部関連では苦労が絶えない。少なからず謎の多そうな人物であるが悪魔や機巧魔神についてどう認識しているかは不明。 アニメでは登場しない。 夏目 直貴(なつめ なおたか) 声 - 入野自由 夏目智春の5歳年上の兄で、今の洛芦和高校科科學部の創設者。物語開始時点では海外留学中。 智春が小学生の頃から新聞やテレビで騒がれていた天才少年で、現在も数々の論文や特許を取得するなどしており、いろんな企業からも技術顧問として招かれたりしているらしく、智春はそんな彼にコンプレックスを持っていたようである。 世間では天才と言われつつも、智春にとっては傍若無人で傍迷惑な兄貴であり、彼が弟に与えた苦難は数知れない。 王立科学狂会をバックにつけて世界各国を転々としている。各所で彼の名前を知る様々な人物や悪魔が登場しているにもかかわらず、智春側からは所在地が全く分からず連絡の取りようがない。智春には「バカ兄貴」「クソ兄貴」と言われていたが、面と向かったときは「直兄」、操緒からは「ナオくん」と呼ばれている。 朱浬の改造、黑鐵の手配、アニアの留学など、何かと暗躍していることは序盤から語られてきたが、表舞台にはなかなか姿を現さなかった。 その正体は、鋼の演操者であり、その能力で二巡目世界に現れた一巡目世界の「夏目智春」。本来彼が二巡目の世界に現れるためには智春を上書きして乗っ取るはずだったが、彼が現れる直前に智春は飛行機事故で死亡していたためそれに失敗、彼が鋼の力で智春の肉体を蘇生したことで一つの世界に2人の「夏目智春」が存在することとなった。ゆえに彼は悪魔化し、演操者でありながら悪魔という存在としての矛盾により特殊な非在化の影響を受け続ける。そうした苦難のために顔つきは非常に鋭いものとなっており、智春とは雰囲気がかなり違う。 一巡目の世界の遺産として残る超弦重力炉を破壊するため行動していたが、塔貴也に不意を突かれ殺された。 その後原作では、一巡目の世界に行った智春の夢の中に「残留思念」という形で現れ、智春に警句を与えた(直貴曰く「同一人物のよしみ」とのこと)後で完全に消滅した。 悪魔化により得た能力は「認識操作」。これにより他人の記憶に自身の存在を捏造し、夏目直貴としての身分を確かなものとしていた。なお、二巡目の世界における本物の夏目直貴は、智春が操緒に会う前(小学校入学以前)に父親と共に亡くなっている。また、5歳という年齢差は、一巡目から来た夏目智春との年齢差であり本物の直貴との年齢差もはっきりとしていない。 年齢21歳。身長173cm。体重61kg。血液型:O型。誕生日5月9日(以上アニメ版の設定)。
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