神の十賢者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/21 08:29 UTC 版)
「スターオーシャン セカンドストーリー」の記事における「神の十賢者」の解説
エクスペルで起こった一連の災厄の元凶で、各々が並外れた強大な力を持つ謎の集団。エルリアタワーの頂上にあるソーサリーグローブの傍らである計画の実行を目論んでいた。正体は遥か昔、銀河系を平和に統治していた惑星ネーデの科学力を悪用して銀河征服を目論んだ狂気の犯罪者。ネーデに戦いを挑み激しい闘争の末に敗れた。鎮圧後、「エタニティスペース」と呼ばれる時間が停止した空間に封印され宇宙に放逐された。そして彼らのことを教訓として、自分達の科学力を抑制し、世界に悪影響を与えないためにエナジーネーデと呼ばれる人工惑星にネーデ人は移住することになった。 これらの事実は機密情報として秘匿されており、仄めかす台詞が僅かにあるだけで詳細が語られることはないが、記録自体は誰もアクセス出来ない「シークレットファイル」としてノースシティの図書館に保存されており、あるイベントを起こす事で閲覧が可能になる。よしだもろへ版のコミックスでは最終決戦時に真実が明かされる。 ガブリエル 声 - 佐藤正治 / 小山力也 / 櫻井孝宏 最終破壊兵器。ランティス博士によって最後に作られた十賢者最強の素体。四属性最強紋章術を使いこなし、「神曲」などの全体攻撃を放つ。十賢者の中でも最も高い戦闘能力を持つが、その一方で精神構造に不明瞭な部分が多い(それ故、ルシフェルから「バグだらけの欠陥品」呼ばわりされていた)。実はかつての十賢者の反乱のときは未完成だったが、自殺する前にランティスが自らと彼の娘であるフィリアの思考ルーチン(プログラム化した意識)を別途組み込んだ。それゆえに脳内部には複数の意識(ガブリエル、ランティス、フィリア)が存在しており、撃破時には自分の凶行を止めたクロード達に感謝する台詞を発する。戦闘では一定ダメージを与えるとガブリエルの頭上には天使の姿をしたフィリアが現れ、行動パターンがより強力なものに変化する。 複数思考の混在による負荷、特にフィリアの思考ルーチンはリミッターの役目をしており、本来の戦闘力が押さえ込まれている。よしだもろへ版のコミックス ほぼ完全にランティスに意識を支配されており、その狂気に操られる傀儡と化している。しかし、最終決戦では自身の意思でランティスに抵抗し、クロードとレナに勝機を与えた。最期は本来の人格が表層化し、人の心の温かさを知った事で安らかに息を引き取った。 ルシフェル 声 - 小林顕作 / 三木眞一郎 十賢者監視用素体。反乱抑止の因子を担うガブリエルの参謀。強力な防衛兵器として生み出された十賢者達が反乱を起した場合、その侵攻を止めることは非常に困難であるため、万が一の緊急事態を想定して作られた抑止力を担う監視用素体。単身で十賢者の暴走に対応するのが目的であり、他の素体よりも戦闘力、情報収集能力および情報分析能力などが総合的に優れている。強力な全体攻撃である「亡びの風」を初めとした風・雷・闇属性の攻撃を得意とする。ガブリエルの参謀と伝えられているのは、その高い実力からきているとされる。その反面、己以外の者を露骨で見下すような言動が見られる。 十賢者のリーダー格であるガブリエルに次ぐ立場で、他の十賢者達の指揮を直接的に執っており、エナジーネーデへの侵攻作戦の際に十賢者たちに任務を言い渡すのだが、本来十賢者はそれぞれの役割を持つ他の素体との連携で真価を発揮するにもかかわらず、各地に分散し派遣する指示を出している。その真意は己のみで全宇宙を支配する野望を秘め、手間を省くために邪魔な他の十賢者たちを分散させて光の勇者であるクロードとレナたち一行に撃破させ、最後に自分が光の勇者一行とガブリエルを討ち取る算段だった。十賢者を壊滅に追い込む行動をしたが、無自覚ながら彼自身の本来の役割を全うしたに過ぎず、また彼の一連の行動は奇しくも自らが冠する名のとおりに『光』の勇者一行を導いていた。 ガブリエルをバグだらけの狂った欠陥品と呼びながら彼の行動も狂っていると言われており、小説版ではそのような狂った理由について「フィリアを失った悲しみから」という理由づけがなされた。漫画版のセカンドエヴォリューションでは暴走する以前のネーデの守護者であった十賢者達が描かれ、その中でガブリエルの完成を心待ちにしているような表情をしていた。クロードとレナがガブリエルと最終決戦を繰り広げる中に乱入し、漁夫の利によって双方を始末しようとしたがガブリエル(フィリア)の反撃で倒される。しかし、宇宙を滅ぼそうとするガブリエル(ランティス)の狂気を前に自分たち十賢者の使命を思い出し、他の十賢者と共にガブリエルの暴走を止めるために奮起する。 ミカエル 声 - 東地宏樹 / 同左 戦術兵器。メタトロン、ジョフィエル、ザフィケルの3体を統括。強力な十賢者の中でも直接戦闘を得意とする3体を従えるだけあり、自らも兵器として戦闘可能かつ強力な素体。強力な火炎系攻撃を得意とし、連発する 「スピキュール」は圧倒的な性能を誇る。また一般的にはミカエルは天使の頂点とされることが多いが、本作では下位を統括してはいるものの最高位ではない。 エルネスト同様、リメイクにおいても東地宏樹が演じているが、開発段階ではどちらかの声優を変更する検討もしていた。しかし、「東地は鉄板である」というスタッフの強い拘りによって両者とも続投となった。よしだもろへ版のコミックス 暴走する以前にザフィケル達と共に民間人を守って戦っていた姿が描かている。 ハニエル 声 - 小林顕作 / 楠大典 民衆統轄素体。ラファエル、カマエル、サディケルの3体を統括。情報の収集と分析により民衆の反乱行動を防ぐ。腕部から放たれる「マインドブラスト」は石化状態の追加効果もあり、ミカエルと一緒に主人公達を苦しめさせてくる。共に戦闘をこなす豪快なミカエルと比べて、ルシフェルぐらいに冷酷かつ狡猾でやや陰険とも取れる言動が多い。よしだもろへ版のコミックス ルシフェルとミカエルと共に立ち塞がり、ディアスとセリーヌのペアと戦う。ルシフェルが姿を消した後に敗れるが、最後は他の十賢者と共に使命を思い出し、ガブリエル(ランティス)に立ち向かった。また、暴走する以前にサディケル達に反乱軍の情報を集めるように指示を出している様子も描かれた。 サディケル 声 - 松本大 / 矢澤喜代美 情報収集用素体。若い男性の姿をした素体。耳の箇所にある機械のパーツが特徴的。民衆の中へ入り込み情報収集を行う。波動攻撃を得意とする。本作では本来の機能を生かした出番は存在せず、ラストダンジョンのエントランスでカマエル、ラファエルと共に待ち構える。よしだもろへ版のコミックス アシュトン、プリシス、ボーマン、レオンの4人にカマエル、ラファエル共々倒される。暴走する以前はネーデの為に尽力する事に喜びを感じていた。 カマエル 声 - 武虎 情報収集用素体。人当たりの良さそうな老人の姿をしており、人心の掌握や情報の収集を行う素体。戦闘では強力な紋章術を使い、他の素体を援護する。作中幾度か主人公一行と会話する際にその片鱗を見せるが、本来の情報収集活動を行なっている場面は見受けられない。 ラファエル 声 - 中村大樹 / 佐藤晴男 情報分析用素体。マントを羽織り、フードで素顔を見る事ができない不気味な姿をしており、ほぼ無口。他の下位の素体達から集められた情報を分析し、作戦行動の立案を行い戦闘担当と情報担当の連携を担う素体。体内に超空間を持ち、それを利用した波動攻撃、吸い込み攻撃を得意とする。まれに雷系の紋章術を使用する。情報担当の下位3体の中でも特にしゃべることはないため、どのような個性を持つか測りかねる存在。 ザフィケル 声 - 平野俊隆 / 間宮康弘 接近戦闘兵器。巨漢の戦士の姿をした素体。見た目とは違い素早い剣さばきで、「クルーアリーラッシュ」や「イニシャルスレイ」などの剣技を放ってくる。2回戦う機会がある。1度目はフィーナルで戦い、この時はクロード達に十賢者の防護フィールドを破る手段がなかった為に彼らを軽く退ける。2度目はファンシティの闘技場で訓練に励むクロード達の前にジョフィエル、メタトロンと共に現れて戦いを挑むが、対抗手段を手に入れていたクロード達に敗北する。どこか自身を武人と認識しているような節があり、十賢者では唯一敗北時にクロード達の強さを認めていた。よしだもろへ版のコミックス 死の間際に自分達が「人によって作られた兵器」である事を語る。 ジョフィエル 声 - 宇垣秀成 / 北沢力 遠隔射撃兵器。長身で痩せた異形の身体を持つ素体で、そのセリフに平仮名は一切無く、漢字とカタカナのみで構成される。高出力のエネルギー弾を体内で生成し、発射する能力を持つ。また、高い機動力を活かした格闘戦も得意とする。戦闘担当の下位3体の中でも特に残虐性の強い個体であり、機械的な口調に反して虐げることに喜びを感じているような台詞が存在する。ファンシティ襲撃の際には市民達を愉悦の為に虐殺していたが、ザフィケルを破ったクロード達に敗北して死亡する。 メタトロン 声 - 東地宏樹 / 浜田賢二 拠点防衛用特殊兵器。全身を堅固な甲冑に身を包んだ鎧騎士タイプの素体。高い攻撃力に加え、絶対防御シールド「メタガード」とカウンター技「メタキャンセル」を持ち、防衛任務に秀でている。戦闘は2度あり、1度目はエルリアタワーにてエクスペルにおける最後の敵として戦う。通常はイベント戦闘のため勝つことはできないが、ボム系アイテムを使えば倒せないことも無い。2度目はアームロックにてミラージュを襲っていた所をクロード達に倒される。なお、フィーナル突入前に倒すザフィケル、ジョフィエル、メタトロンは十賢者の中でも直接戦闘に秀でた素体だが、何故かナールは「十賢者の中で最も弱い」と発言している。
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