忌宮神社とは? わかりやすく解説

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いみのみや‐じんじゃ【忌宮神社】

読み方:いみのみやじんじゃ

山口県下関市にある神社祭神仲哀天皇神功(じんぐう)皇后応神天皇文武の神として信仰される長門(ながと)国二の宮


いみのみやじんじゃ 【忌宮神社】


忌宮神社

読み方:イミノミヤジンジャ(iminomiyajinja)

別名 二の宮

教団 神社本庁

所在 山口県下関市

祭神 仲哀天皇 ほか

神社名辞典では1989年7月時点の情報を掲載しています。

忌宮神社

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/26 09:22 UTC 版)

忌宮神社(いみのみやじんじゃ)は、山口県下関市にある神社長府(城下町エリア)のほぼ中心に位置し、仲哀天皇熊襲平定の際に滞在した行宮である豊浦宮の跡とされる。




「忌宮神社」の続きの解説一覧

忌宮神社

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 04:41 UTC 版)

長府」の記事における「忌宮神社」の解説

長府宮の内町にある神社中世社格制度における長門国二宮である。祭神仲哀天皇神功皇后応神天皇神紋白鳥近代社格制度では明治6年1873年)に県社大正5年1916年)に国幣小社になった。 忌宮神社は仲哀天皇の節で述べたように仲哀天皇がもともと滞在していた場所であり、2世紀末頃、神功皇后仲哀天皇の霊を祀って豊浦宮祀った神亀5年728年)には神功皇后分霊香椎宮かしいぐう)から勧請して忌宮に祀ったその後応神天皇豊明宮(とよあけのみや)に祀ったが、豊浦宮豊明宮は中世全焼してしまい、どちらも忌宮に合祀した。 忌宮神社で行われる方庭(すほうてい)祭は男は鬼石(下で説明)の周囲を幟(のぼり)を持って回り、女は切籠(きりこ)を持って舞う祭りである。「天下奇祭」と呼ばれ国学者近藤芳樹数方庭祭について以下のような歌を残している。 旗ささげ 我も踊らん 若かれば 神の御庭に 昔しのびて — 近藤芳樹 数方庭祭昭和32年1957年4月には山口県指定民俗資料指定され昭和34年1959年11月2日には山口県指定無形民俗文化財指定された。 忌宮神社で12月7日~12月15日行われるお斎(いみ)(忌)祭では普通の人は忌宮神社境内入ってはいけないという風習がある。発端神功皇后仲哀天皇死亡の後、新羅出兵するか否か神に判断聞いたことである。さらに忌宮神社境内入れないだけでなく、忌宮神社周辺地域では夜に外出禁止洗濯禁止音楽を鳴らさないなど厳しいもので、守らなければ病気になる・神の怒りにふれるといわれている。 忌宮神社境内建造物 忌宮神社は東西南北いずれの方角にも鳥居設置されている。南鳥居から入ると左に大灯篭、前方鬼石、右にさかと数方庭由来碑がある。拝殿に入る前の門は大正15年1926年)に設置され神門で、左に手水舎がある。神門通ったあとに見えるのは拝殿で、奥に幣殿本殿連なる本殿東西にあるのは武内宿禰祀る高良社と仁徳天皇祀る若宮社である。忌宮神社境内には他の神社として素盞嗚神(すさのおのかみ)を祀った八坂神社宇賀魂神(うかのみたまのかみ)を祀った荒熊稲荷神社が忌宮の左右にある。他にも高良社の東には参集殿若宮社西側には授与所、荒熊稲荷神社鳥居西側には稲荷神社授与所、八坂神社の東には嘯風館(しょうふうかん)、西には宝物殿倉庫神輿庫がある。 境内には以下のような由緒ある事物がある。 鬼石 仲哀天皇7年198年)に新羅塵輪攻めてきたときに仲哀天皇みずから塵輪射殺し、その首を埋めるときに使われた石といわれている。鬼石の「鬼」とは塵輪の顔のことである。数方庭祭塵輪射殺したときにその死体周辺踊ったことに由来しその後にこの鬼石埋めたといわれている。 さか 忌宮神社境内一部松の木生えた場所があり、この起源神功皇后植えた「さか」に由来するという伝承がある。さか(逆)は神功皇后仲哀天皇祀ったときに逆さにして植えたもので、明治4年1871年)に枯れるまで約1670年間も生きていたと言われている。明治7年1874年)には忌宮神社の火災のためその一部焼けてしまったが、現在でも3代目植えられ残っている。 宿禰銀杏 忌宮神社の南側にあるイチョウ武内宿禰植えたイチョウの子孫であると伝えられている。 忌宮神社の所有物 忌宮神社の所有物多く物品記念物指定されている。 紙本墨書豊浦宮法楽和歌明治43年1910年4月20日国宝(ただし旧国宝)に指定され昭和25年1950年8月29日国指定重要文化財となった。この紙本には足利尊氏足利直義斯波高経足利直冬によりそれぞれ2首ずつ和歌奉納された。以下にその和歌を示す。 この御代は にしの海より をさまりて よもにはあらき 波風もなしいにしへ二つのたまの 光こそ くもらぬ神の こころなりけれ — 足利尊氏 神がきは 八重の潮路隔つれど 心づくしぞ 今も忘れぬいにしへ人の国まで なびきけり 神のめぐみも 今ぞ知らるる — 足利直義 日のもとの 七の道も をさまりぬ 三国なびかす 神の守り岩清水 流れのすゑと 思ふにも この神がきを なほ仰ぐかな — 斯波高経 かはりつる 世々を思へば この神は 心づくしの のちをまほりきいにしへに かはらぬ神の ちかひならば 人の国まで をさめざらめや — 足利直冬 則宗といわれる無銘の刀も忌宮神社が所有する物品一つである。大正15年1926年4月19日国宝(ただし旧国宝)に指定され昭和25年1950年8月29日には国指定重要文化財となった長さは72.3cmで、長府藩14藩主毛利元敏によって寄進された。刀に添えられ折り紙(鑑定書のこと)は元禄5年1692年10月本阿弥光忠によって添えられたものである備州長船盛光の銘が打たれ太刀も忌宮神社が所有している。銘によると応永23年1416年8月製作。長州藩14藩主毛利元徳により寄進された。大正15年1926年4月19日国宝指定(ただし旧国宝)、昭和25年1950年8月29日より国指定重要文化財となった太刀には備州正廣の銘が打たれ太刀もあるが、こちらは市指定有形文化財である。長府藩家老田代大学により寄進されたもので、昭和45年1970年10月26日文化財指定された。 他にも所有物としては21面の能面6面狂言面市指定有形文化財指定されており、忌宮神社神事能規則書と旧長府藩能舞台桟敷割図がそれに伴って附指定されている。これらは昭和47年1972年5月11日指定された。 忌宮神社の行事 骨董市(第2日曜日、ただし8月12月第3日曜日) 荒熊稲荷神社月次祭(毎月3日) 粥神供(かゆしんく)と奉射(ぶしゃ)祭粥神供小正月小豆粥食べ風習があるのと似たもので、忌宮神社では小豆粥に更に餅を入れて神饌として供える奉射祭他の神社における歩射祭とほとんど同じもので、歩きながら的を射る神事である。忌宮神社の場合仲哀天皇塵輪退治由来である。 蚕種祭(3月28日)蚕種祭は長府蚕種渡来の地であることを祝う祭で、蠶種渡来之地の碑建立以来一時中断されることもあったが行われている。 船相撲(4月3日) 春季大祭(5月15日に近い日曜日) 数方庭祭(8月7~13日) 春季大祭(10月15日に近い日曜日) 荒熊稲荷神社例祭三日相撲(11月3日) お斎祭(12月7~15日) 例祭(12月15日)

※この「忌宮神社」の解説は、「長府」の解説の一部です。
「忌宮神社」を含む「長府」の記事については、「長府」の概要を参照ください。

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