行宮とは? わかりやすく解説

あん‐ぐう【行宮】

読み方:あんぐう

《「あん(行)」は唐音天皇行幸のときに旅先設けた仮宮行在所(あんざいしょ)。


こう‐きゅう〔カウ‐〕【行宮】

読み方:こうきゅう

あんぐう(行宮)」に同じ。


行宮

読み方:アングウ(anguu), コウキュウ(koukyuu)

天皇外出したときの仮の御所


行宮

読み方:コウキュウ(koukyuu), アングウ(anguu), アンキュウ(ankyuu), カリミヤ(karimiya)

天皇が行幸のとき、その宿所として仮に設け御殿


行宮

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/06 23:40 UTC 版)

行宮(あんぐう(かりみや))とは、皇帝もしくは天皇の、行幸時あるいは、政変などの理由で御所を失陥しているなどといった場合、一時的な宮殿として建設あるいは使用された施設の事を言われる。他に行在所(あんざいしょ)、御座所(ござしょ)、頓宮(とんぐう)とも。

日本の行宮の初出は、神武天皇が東征(神武東征)のとき、吉備国に行宮を建ててこれに居たというものである。すなわち高島宮である。

また、神社によっては行宮を持つものもある。

日本の行宮

行宮の一例(住吉行宮
行宮の一例(若松行宮
南朝の行宮とされる堀家住宅(賀名生行宮跡)

など。

後醍醐~後亀山天皇に関わる行宮

  • 吉野行宮:奈良県吉野町と天川村にあり、跡地は金峯山寺の妙法殿や天河神社付近の黒木御所など。1336年に京都を脱出した後醍醐天皇がここで南朝を開くが、1348年に高師直率いる幕府軍が焼き払い後村上天皇は賀名生に行宮を移す。その後、1368年から1369年まで、また1373年に長慶天皇が行宮を置くが、1379年にはすでに行宮が栄山寺に移されている。
  • 天野行宮、金剛寺行宮:大阪府河内長野市にある金剛寺。1354年から1359年まで後村上天皇の行宮となるが、1360年に畠山国清率いる幕府軍により40余りの塔頭が焼かれる。
  • 男山八幡行宮:石清水八幡宮。1352年の八幡の戦いの際に後村上天皇が行宮を置き、楠木正儀らが陣を構えるが、兵糧攻めを受けて脱出。
  • 賀名生行宮:奈良県五條市にある。1348年に後村上天皇が行宮を設ける。その後、1373年から1392年まで後亀山天皇の行宮となる。
  • 観心寺行宮:大阪府河内長野市にある観心寺。1359年から1360年まで後村上天皇が行宮となる。
  • 住吉行宮:大阪市住吉区の住吉大社付近。1360年から後村上天皇が1368年に死ぬまで行宮とする。1368年に長慶天皇がここで即位後、吉野に行宮を移す。
  • 船上山行宮:1332年の船上山の戦いで勝った後醍醐天皇が行宮を置き、倒幕の綸旨を発する。
  • 栄山寺行宮:奈良県五條市にある栄山寺。後村上・長慶・後亀山天皇の行在所となる。

神社における行宮

など。

日本以外の行宮

など。

関連項目


行宮

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 03:16 UTC 版)

副首都構想」の記事における「行宮」の解説

副首都構想東京壊滅大規模災害起こった際を想定しているため、皇居代わる行宮も必要になることから、この候補地選定する必要があるとされるキャンプ那須構想双京構想などが提案されている。

※この「行宮」の解説は、「副首都構想」の解説の一部です。
「行宮」を含む「副首都構想」の記事については、「副首都構想」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「行宮」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「行宮」の関連用語

行宮のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



行宮のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの行宮 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの副首都構想 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS