埃宮とは? わかりやすく解説

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え‐の‐みや【埃宮】

読み方:えのみや

神武天皇東征の際、行宮(あんぐう)の置かれとされる所。現在の広島県安芸(あき)郡府中町にあたるという。


多家神社

(埃宮 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/03 03:37 UTC 版)

多家神社

拝殿
所在地 広島県安芸郡府中町宮の町3丁目
位置 北緯34度23分45.26秒 東経132度30分36.91秒 / 北緯34.3959056度 東経132.5102528度 / 34.3959056; 132.5102528 (多家神社)座標: 北緯34度23分45.26秒 東経132度30分36.91秒 / 北緯34.3959056度 東経132.5102528度 / 34.3959056; 132.5102528 (多家神社)
主祭神 神武天皇
安芸津彦命
社格 式内社名神大)後継社
安芸国総社後継社
県社
創建 明治6年(1873年
本殿の様式 三間社流造銅板葺
別名 埃宮
例祭 4月3日
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境内入り口

多家神社(たけじんじゃ)は、広島県安芸郡府中町にある神社式内社名神大社)後継社、安芸国総社後継社。旧社格県社

別名として「埃宮(えのみや)」[注釈 1]とも。社名の「多家」を現在は「たけ」と訓ませているが、本来は「おおいえ」と訓んでいたとも考えられ、またかつては「たが」などとも訓んでいた。

祭神

主祭神
  • 神武天皇
  • 安芸津彦命 - 安芸国の開祖神とされる。
相殿神

歴史

式内名神大社安芸国安芸郡 多家神社」の後継神社として、明治6年(1873年)に創祀された。

社伝では、式内多家神社は神武天皇が東征の際に7年間滞在した阿岐国(安芸国)の多祁理宮(『古事記』)あるいは埃宮(『日本書紀』)の跡に創祀されたものとしている[注釈 2]。『延喜式神名帳』では名神大社に列している[注釈 3]

戦前の本殿

中世には武士の抗争により社勢が衰退し、所在がわからなくなった。江戸時代になると、境内社に「たけい社」のあった「松崎八幡宮」と、安芸国総社である「総社」が式内多家神社の後裔社を主張し、論争となった。結局、明治6年両社を廃止し、現在地の「誰曽廼森(たれそのもり)」に社殿を造営して、両社で祀られていた神を祀る「多家神社」が新たに創建された。この際、両社に伝わる古記は、後の争いを避けるために全て焼却されたという。翌明治7年に県社に列格した。

神階

式内多家神社の神階の変遷。

境内

現鎮座地の「誰曽廼森」という名前は、神武天皇の滞在時に「曽は誰そ」と訊ねたことによるものである。

本殿は三間社流造、拝殿は桁行5間梁間3間の入母屋造平入で正面に千鳥破風を飾る。屋根は共に銅板葺。以前の両殿は広島城内三の丸に鎮座した稲荷社の社殿を明治初年に譲り受けたものであったが、大正4年(1915年)に火災で焼失した為に同11年に再建されたもの。

宝蔵は桁行梁間共1間の入母屋造平入檜皮葺向拝(こうはい)を付け、中には神輿が納められている。同じく旧稲荷社から移築され大正の火災を免れた建物で、広島城関係の遺構としては現存する唯一のものであり、江戸時代初期の元和年間(17世紀前期)に浅野氏が広島入封当時に建立されたものと言われる。校倉造の校子(あぜこ)組手を四角形とする極めて異例のものとなっている[1]昭和29年(1954年)に県重要文化財に指定された。

摂末社

文化財

広島県指定文化財

  • 重要文化財(有形文化財)
    • 宝蔵(附 神輿1基)(建造物) - 1954年(昭和29年)4月23日指定。

現地情報

所在地

交通アクセス

脚注

注釈

  1. ^ 近隣のバス停の名称は「府中埃宮」。また難読であるため近隣の施設は「えのみや」「えの宮」と表記している(「えのみや郵便局」など)。
  2. ^ 高知県安芸郡奈半利町の多気神社という説もある。
  3. ^ 安芸国の式内社は3社のみであるが、3社共に名神大社に列している。

出典

  1. ^ 広島県教育委員会「広島県の文化財」(平成24年4月30日閲覧)。

参考文献

  • 『日本歴史地名大系 広島県の地名』(平凡社)安芸郡 多家神社

外部リンク

  • 多家神社 - 公式サイト
  • 多家神社 - 國學院大學21世紀COEプログラム「神道・神社史料集成」



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