仁壁神社とは? わかりやすく解説

仁壁神社

読み方:ニカベジンジャ(nikabejinja)

別名 三の宮

教団 神社本庁

所在 山口県山口市

祭神 表筒男命 ほか

神社名辞典では1989年7月時点の情報を掲載しています。

仁壁神社

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/26 13:53 UTC 版)

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仁壁神社

境内
所在地 山口県山口市三の宮2-6-22
位置 北緯34度11分20.87秒
東経131度29分30.51秒
座標: 北緯34度11分20.87秒 東経131度29分30.51秒
主祭神 下照姫命
表筒男命
中筒男命
底筒男命

味耜高彦根命
社格 式内社(小)
周防国三宮
県社
創建 不詳
本殿の様式 流造
例祭 10月27日
地図
仁壁神社
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鳥居

仁壁神社(にかべじんじゃ)は、山口県山口市三の宮にある神社式内社周防国三宮で、旧社格県社

祭神

現在の祭神は次の通り[1]

主祭神
配祀神
  • 瑞珠殿:神産日神(かみむすびのかみ)ほか7柱

延長5年(927年)成立の『延喜式神名帳における祭神の記載は1座。当初の祭神については下照姫命とする説があるほか[2]、『仁壁神社鎮座考』では味鋤高彦根命を主神、下照姫命を相殿神として、住吉三神を合祀とする。

歴史

創建

創建は不詳。社伝では、崇神天皇7年に各地の神社の神封戸を定めたときに、当社にも宮野庄を神封戸としてあてたとする。

元は宮野下村に鎮座していたが、現在地で一日中玉光が飛ぶ奇瑞があったとして、長治元年(1104年)に現在地に遷座したという。

概史

国史では天安2年(858年)に「仁壁神」の神階が正六位上から従五位下に、貞観9年(867年)に「仁璧神」の神階が従四位下に昇叙された旨が記されている[2]

延長5年(927年)成立の『延喜式神名帳では周防国吉敷郡に「仁壁神社」と記載され、式内社に列している(吉敷郡では唯一)[2]

その後、天慶2年(939年)・永保元年(1081年)・治承4年(1180年)・元暦4年(文治3年、1187年)に神階が昇叙され、正三位に達している[2]

建久6年(1195年)の「周防宮野荘立券文」には「仁戸宮社」と見え、社領として6丁下品上生20歩・田3丁9段中品中生20歩・畠2丁上品下生と記されている[2]

周防国においては古くから玉祖神社一宮)・出雲神社(二宮)に次ぐ三宮に位置づけられ、明応6年(1494年)に九州の戦陣から帰った大内義興が周防国内5社に戦勝報告をした際にも3番目に参詣を受けている[2]

永禄12年(1569年)に大内輝弘が山口に乱入(大内輝弘の乱)した際に焼失したが、毛利輝元により再建[2]正徳2年(1712年)に再び社殿を焼失し、享保5年(1720年)に毛利吉元によって再建された[2][3]

明治維新後、明治6年(1873年)に近代社格制度において県社に列している[1]

平成9年(1997年)、火災(放火)により享保5年以来の社殿を焼失。平成12年(2000年)に本殿、平成13年(2001年)に拝殿・幣殿、平成22年(2010年)に神楽殿が再建されている[3]

神階

境内

文化財

山口市指定文化財

  • 有形文化財
    • 木造獅子頭(彫刻) - 江戸時代初期、慶長13年(1608年)の作。総長55.7センチメートル。昭和57年(1982年)3月2日指定[1]

なお本殿が昭和52年(1977年)11月11日に山口県指定有形文化財に指定されていたが、平成9年(1997年)に焼失している。

交通アクセス

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c 境内説明板。
  2. ^ a b c d e f g h 仁壁神社(平凡社) 1980.
  3. ^ a b "山口・仁壁神社の神楽殿完成 完工式に住民ら100人"(山口新聞、2010年11月7日記事)。

参考文献

外部リンク




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