メロウリンクが仇として追う人物たち
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/19 01:33 UTC 版)
「機甲猟兵メロウリンク」の記事における「メロウリンクが仇として追う人物たち」の解説
ドックマン 声 - 永井一郎 第1話に登場。元プランバンドール機甲大隊所属大尉で、惑星ミヨイテの辺境にあるザキ基地の司令官。最前線の基地を任されている割に昼間からカードゲームに興ずる他、頭に血が上りやすく、戦況もろくに見ず無茶な命令を下すことが多かったことから元々部下からの人望は薄かったようで、基地に乗り込んだメロウリンクの告発が基地の館内放送に流れると最後の信頼も無くしてしまう(同士討ちの可能性も考えず発砲し部下を射殺したことや、メロウリンクへの周りの被害を全く顧みない攻撃などといった暴挙も一因である)。メロウリンクの挑発に乗せられた結果、自らスコープドッグ(スコープドッグドックマン機)で出撃する羽目に陥る。 メロウリンクの地の利を生かした作戦に翻弄された揚句、パイルバンカーの一撃で即死する。 ギャルビン・フォックス 声 - 納谷六朗 第2話と第5話に登場。元プランバンドール機甲大隊所属中尉で、港町タ・ビングでバトリングのスター選手「メルキアの銀狐」としてその名を馳せている。そのリングネームの通り銀色に磨き抜かれたスコープドッグを愛機とし、その両腕にはアームシールドと呼ばれる追加装甲を装着している。試合に勝利した際には対戦相手をコクピットから引きずり出し、ATの腕で握りつぶすパフォーマンスを行う。性格はキザで典型的なナルシシスト。メロウリンクに「人間対AT」の変則リアルバトルを仕掛けられる。 キークも認めるようにAT乗りの腕前はなかなかのもので、遂にはメロウリンクを捕えて握りつぶそうとするものの、対戦相手を圧死させるやり口を見てきたメロウリンクが対策を施していたため通用せず、逆にライフルから取り外したパイルバンカーの一撃を浴びる。 スヌーク 声 - 加藤精三 第3話に登場。元プランバンドール機甲大隊所属少佐。過去の自分を消してスタブロスという偽名を使い、クメン地方(『装甲騎兵ボトムズ』第2クールの舞台)の一大荘園主として君臨していた。ゴメスら、かつての部下を従えてATによるゲリラ狩りを趣味とし、ゲリラ狩りの後には年代物のワインをたしなむ。踵の部分に大型のグライディングホイールを装備し、薄紫に塗装されたスタンディングトータスに搭乗する。 ゲリラ狩りの後の楽しみの時間に水を刺したメロウリンクを追い込もうとするが、逆にメロウリンクの術中にはまって敗死。 ゴルフィ 声 - 若本規夫 第4話に登場。元プランバンドール機甲大隊所属軍曹で、メロウリンクにとってはゲリラ戦の教官でもあった。メロウリンクの復讐行を知り、墜落破棄された宇宙船に罠を仕掛けてメロウリンクを誘導、逆に先手を取って抹殺しようとする。本編ではATに搭乗しないが、小説では懲罰・降格処分を受けたスタルコスからATを取り上げるシーンがある。 「勝つためには相手の意表を突け」というのが信条で、メロウリンクをその意表を突いた襲撃で次第に追い詰めていくが、キークの介入によって計算が狂わされ、遂には自らのモットーである意表を突いた攻撃をメロウリンクが実行したことで致命傷を受け、なおも悪あがきを見せてメロウリンクを道連れにしようとするも果たせずに終わる。 作中の台詞から、キークの正体にある程度気付いている節がある。 バンス 声 - 仲木隆司 第6話に登場。元プランバンドール機甲大隊所属少佐で、孤島に建つドッパー軍刑務所の所長。囚人として刑務所に潜りこんだメロウリンクをわざと寵愛して見せて、他の囚人からリンチされるように仕向けた。真性のサディストで、脱獄した囚人を自らライフルで狙撃する際、簡単に死なないように何発も急所を外しながら弾を撃ち込んだり、メロウリンクの裏には黒幕が存在すると考えて拷問し致死量寸前まで自白剤を投与したりする。当然、囚人たちから恨まれ、嫌われており、囚人の惨殺死体が出ると「所長の趣味」と嫌悪もあらわに揶揄されていた。メロウリンクの脱走劇には暴徒鎮圧用ATであるライアットドッグで出動する。 当初はベッカー達受刑者達の脱獄をメロウリンクの仕業だと早合点し、ベッカー達を始末するものの、その後のメロウリンク戦では、メロウリンクが狙っていた満潮になりつつあったフラワーロードによって、ATの脚を取られて思うように戦えない隙を突かれ、メロウリンクの接近を許してしまい、パイルバンカーの一撃を受けて乗機共々海の藻屑と化す。 ガナード 声 - 岸野一彦 第7話に登場。元プランバンドール機甲大隊所属少尉で、「バンディット」と呼ばれる山賊のリーダー。メロウリンク、ルルシー、キークが乗っていたバラシュトラ山系を走る大陸横断鉄道の貨物物資(ヂヂリウム)を狙い襲撃してくる。プランバンドール・スキャンダル後、ヘルメシオンから大した褒美も与えられずに閑職に追いやられたらしく、恨んでいる。 結局はメロウリンクに敗れて死亡。死の間際、自分たちの背後に黒幕が存在することをメロウリンクに示唆する。機体の各所にロールバーを装着した赤いスコープドッグを愛機としている。 ガルボネール・J・ボイル 声 - 兼本新吾 第8話から第11話に登場。元プランバンドール機甲大隊所属少佐で、現在は第18メルキア方面軍第2師団特殊機甲部隊隊長。武人としての誇りを持ったメルキア軍屈指のタフなATパイロットであり、部下からの信頼も厚い。戦後もヘルメシオンの指揮下にあり、メロウリンクの抹殺と一緒に逃亡中の姪フルレル(ルルシー)の身柄拘束を命じられ、自らのAT中隊5機を率いて出撃。ゴーストタウンとなっているケラマの街に追い詰めた末にフルレル奪還に成功する。この時対峙したメロウリンクに「1人で脱出できたら相手になる」と言い残して去る。その後生存率0.01%と思われた危機を逃れてヘルメシオンの城に乗り込んできたメロウリンクの追撃をかわし、ヘルメシオンをコーザシティにあるメルキア方面軍基地に送り届ける際に再戦を約束。 無骨で潔い性格から、陰湿なヌメリコフとは全くそりが合わない。その一方で、無謀とも思える戦いを生き延びてきたメロウリンクを、1人の武人として高く評価している。軍としての命令には背かないが、ヘルメシオンが関与するPS計画を「軍人をただの機械にする計画」と批判し、プランバンドール・スキャンダル以降自ら深く関わり合うことを拒みつづけている。スコープドッグの山岳戦用バリエーションであるバウンティドッグ(指揮官仕様)に搭乗し、ルルシーの身柄を保証した上で一騎討ちに臨む。そしてルルシーから実家の古城をもらい受け、そこを戦場に選んだメロウリンクとの対決は、古城が跡形も無く崩壊するほどの激戦となった結果、メロウリンクに軍配が上がる。 作中ではパイルバンカーによる一撃を浴びなかった数少ない人物だったが、最後はメロウリンクに命を救われた借りを返すため怪我を押してコーザ・シティに同行し、メロウリンクとルルシーをかばってキークに射殺される。 ヌメリコフ 声 - 三田松五郎 第5話と第9話に登場。階級は大尉で、メロウリンクの復讐のきっかけとなった軍事法廷では検事を務めた。ヘルメシオンの腰巾着。性格は陰湿で居丈高だが実際は根性無し。物言いは一見丁寧だが、キレるとチンピラのように相手を罵るなど器の小ささが際立っている。おまけに所詮は温室育ちと侮ったルルシーに隙を見せ、あっさり殴打されて逃げられるなど、明らかに軍人としての適性には疑わしいものがある。 ボイルとは顔を合わせるたびにお互い嫌味を言い合う犬猿の仲であるほか、第6話ではメロウリンクを拷問するバンスが彼の名前を挙げていることなどから、人望は無きに等しいものだったことがうかがえる。 実はルルシーの父を事故に見せかけ殺害した実行犯で、ケラマでの作戦でメロウリンクの死亡確認を怠ったボイルに代わり、ヘルメシオンからメロウリンク討伐を命じられる。戦闘においてはGAT-41ガトリングガンを装備したライト・スコープドッグ(スコープドッグの一部装甲をはずして軽量化したもの)に搭乗するが、それとて生身の相手にすら護衛ATがいなければ1人では戦えないような男。 護衛の部下ATを次々とやられた後、メロウリンクによってポリマーリンゲル液の炎の中に誘いこまれ、パイルバンカーの刃先は本人には届かなかったものの、破口から飛び込んだ猛火で全身火だるまにされて焼死する。 オスカー・フォン・ヘルメシオン 声 - 阪脩 第7話から第11話に登場。階級は准将。元メルキア貴族出身の商人でかつ、プランバンドール機甲大隊の作戦参謀であったが、事実上大隊そのものを私兵化していた。狡猾な野心家で、自分の地位向上のためには手段を選ばず、用済みになったら味方でさえ容赦なく切り捨てる。ヘルメシオン家の資産を狙って実の兄であるフルレル(ルルシー)の父をヌメリコフを使って殺害した。期せずして再会したフルレルに遺産放棄のサインを強要するも拒絶される。 表向きにはプランバンドール・スキャンダルの黒幕と噂される人物だが、彼もまたギルガメス軍上層部の巨大な計画の駒の1つに過ぎなかったことが後に判明する。そして自らの責任を、上官であるバッテンタインによるものだったと明かした後にキークに殺されることになるが、そのバッテンタイン本人から用済みとして消されるリストに入れられていた。
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