フットボーラー・オブ・ザ・イヤーとは? わかりやすく解説

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日本年間最優秀選手賞

(フットボーラー・オブ・ザ・イヤー から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/30 14:18 UTC 版)

日本年間最優秀選手賞(にほんねんかんさいゆうしゅうせんしゅしょう)は全国のサッカー担当記者の投票により選出されるプロ、学生、男女などを問わず、シーズンを通じて最も活躍したサッカー選手を対象とした賞である。

フットボーラー・オブ・ザ・イヤー」とも呼ばれる。

1961年の日本蹴球協会(現在の日本サッカー協会)創立40周年を契機に同賞は誕生した。

当初は関東、関西のサッカー担当記者35人によって選出されていたが、1968年のメキシコ五輪の年には114人、2000年には220人の記者が参加する等、参加する記者の人数も近年のサッカーブームや日本代表の活躍もあって増加傾向にあった。しかし2007年は199人と減少している。

1964年に杉山隆一、1966年に釜本邦茂の2人が学生として同賞を受賞している。1977年にはカルバリオが外国籍選手として、2010年には本田圭佑が日本国外クラブ所属選手として、2011年には澤穂希が女性選手として、初めて同賞を受賞している。

東京運動記者クラブのサッカー分科会が日本でのシーズン終了後に発表する。

歴代受賞者

年度 受賞者 所属クラブ 国籍
1961 長沼健 古河電工 日本
1962 小沢通宏 東洋工業 日本
1963 八重樫茂生 古河電工 日本
1964 杉山隆一 明治大学 日本
1965 小城得達 東洋工業 日本
1966 釜本邦茂 早稲田大学 日本
1967 宮本輝紀 八幡製鉄 日本
1968 釜本邦茂 ヤンマー 日本
1969 杉山隆一 三菱重工 日本
1970 小城得達 東洋工業 日本
1971 釜本邦茂 ヤンマー 日本
1972 野村六彦 日立製作所 日本
1973 杉山隆一 三菱重工 日本
1974 釜本邦茂 ヤンマー 日本
1975 釜本邦茂 ヤンマー 日本
1976 永井良和 古河電工 日本
1977 カルバリオ フジタ工業 ブラジル
1978 落合弘 三菱重工 日本
1979 今井敬三 フジタ工業 日本
1980 釜本邦茂 ヤンマー 日本
1981 釜本邦茂 ヤンマー 日本
1982 尾崎加寿夫 三菱重工 日本
1983 木村和司 日産自動車 日本
1984 木村和司 日産自動車 日本
1985 吉田弘 古河電工 日本
1986 武田修宏 読売クラブ 日本
1987 森下申一 ヤマハ発動機 日本
1988 オスカー 日産自動車 ブラジル
1989 木村和司 日産自動車 日本
1990 ラモス瑠偉 読売クラブ 日本
年度 受賞者 所属クラブ 国籍
1991 ラモス瑠偉 読売クラブ 日本
1992 三浦知良 ヴェルディ川崎 日本
1993 三浦知良 ヴェルディ川崎 日本
1994 ペレイラ ヴェルディ川崎 ブラジル
1995 ストイコビッチ 名古屋グランパス ユーゴスラビア
1996 川口能活 横浜マリノス 日本
1997 中田英寿 ベルマーレ平塚 日本
1998 中山雅史 ジュビロ磐田 日本
1999 澤登正朗 清水エスパルス 日本
2000 中村俊輔 横浜F・マリノス 日本
2001 柳沢敦 鹿島アントラーズ 日本
2002 藤田俊哉 ジュビロ磐田 日本
2003 久保竜彦 横浜F・マリノス 日本
2004 中澤佑二 横浜F・マリノス 日本
2005 アラウージョ ガンバ大阪 ブラジル
2006[1] 田中マルクス闘莉王 浦和レッズ 日本
2007[2] 鈴木啓太 浦和レッズ 日本
2008[3] 遠藤保仁 ガンバ大阪 日本
2009[4] 小笠原満男 鹿島アントラーズ 日本
2010[5] 本田圭佑 CSKAモスクワ 日本
2011[6] 澤穂希 INAC神戸レオネッサ 日本
2012[7] 佐藤寿人 サンフレッチェ広島 日本
2013[8] 中村俊輔 横浜F・マリノス 日本
2014[9] 遠藤保仁 ガンバ大阪 日本
2015[10] 大久保嘉人 川崎フロンターレ 日本
2016[11] 中村憲剛 川崎フロンターレ 日本
2017[12] 小林悠 川崎フロンターレ 日本
2018[13] 大迫勇也 ヴェルダー・ブレーメン 日本
2019[14] 仲川輝人 横浜F・マリノス 日本
2020[15] 三笘薫 川崎フロンターレ 日本
2021[16] レアンドロ・ダミアン 川崎フロンターレ ブラジル
2022[17] 三笘薫 ブライトン 日本
2023[18] 大迫勇也 ヴィッセル神戸 日本
2024[19] 武藤嘉紀 ヴィッセル神戸 日本

複数回受賞者

選手 回数 受賞年
釜本邦茂 7回 1966, 1968, 1971, 1974, 1975, 1980, 1981
杉山隆一 3回 1964, 1969, 1973
木村和司 1983, 1984, 1989
小城得達 2回 1965, 1970
ラモス瑠偉 1990, 1991
三浦知良 1992, 1993
中村俊輔 2000, 2013
遠藤保仁 2008, 2014
三笘薫 2020, 2022
大迫勇也 2018, 2023

参考文献

脚注

  1. ^ 鈴木啓太が記者が選ぶ最優秀選手に”. 2017年3月28日閲覧。
  2. ^ 鈴木啓太が記者が選ぶ最優秀選手に”. 2017年3月28日閲覧。
  3. ^ G大阪・遠藤が年間最優秀選手”. 2017年3月28日閲覧。
  4. ^ 記者が選ぶ2009年MVPは小笠原”. 2017年3月28日閲覧。
  5. ^ 本田圭 大差で年間最優秀選手に 記者投票で初選出”. 2017年3月28日閲覧。
  6. ^ 沢“記者が選ぶMVP”獲得 長友ら抑え女子史上初”. 2017年3月28日閲覧。
  7. ^ 寿人、香川抑えて初の年間最優秀選手に”. 2017年3月28日閲覧。
  8. ^ 俊輔が記者投票年間MVPに 2位は柿谷”. 2017年3月28日閲覧。
  9. ^ 記者投票の年間最優秀選手に遠藤 6年ぶり2度目の受賞”. 2017年3月28日閲覧。
  10. ^ 川崎・大久保、初の「フットボーラー・オブ・ザ・イヤー」”. 2017年3月28日閲覧。
  11. ^ 憲剛が初の最優秀選手 記者投票で選出、JリーグMVPに続き栄冠”. 2017年3月28日閲覧。
  12. ^ 川崎F小林悠が17年最優秀選手 全国担当記者投票”. 2018年2月25日閲覧。
  13. ^ 大迫が年間最優秀選手に!全国のサッカー記者投票で選出”. 2019年2月14日閲覧。
  14. ^ 横浜M・仲川が年間最優秀選手 全国のサッカー担当記者による選出”. 2021年2月23日閲覧。
  15. ^ 川崎F・三笘が年間最優秀選手 ルーキーは史上初、記者投票で選出”. 2021年2月23日閲覧。
  16. ^ レアンドロ・ダミアンが2021年度フットボーラー・オブ・ザ・イヤー受賞”. 2022年5月21日閲覧。
  17. ^ 三笘が日本版“バロンドール”受賞 22年度年間最優秀選手”. 2023年3月23日閲覧。
  18. ^ 【神戸】大迫勇也が記者投票「フットボーラー・オブ・ザ・イヤー」に選出 5年ぶり2度目の受賞”. 2024年5月9日閲覧。
  19. ^ 神戸FW武藤嘉紀が2024年度の全国サッカー担当記者による「フットボーラー・オブ・ザ・イヤー」を受賞”. 2025年7月30日閲覧。

フットボーラー・オブ・ザ・イヤー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 05:39 UTC 版)

澤登正朗」の記事における「フットボーラー・オブ・ザ・イヤー」の解説

1999年シーズンは、日本代表への復帰果たしクラブでは清水エスパルスで4季目のキャプテン務め中盤の要としてチーム牽引通算5シーズン目の2得点となる公式戦13得点マークした99年度の新加入選手には、久保山由清安永聡太郎のほか、大学高校後輩田坂和昭や、年代別日本代表一緒に戦った服部浩紀等がいた。 2月27日横浜マリノス合併して消滅した横浜フリューゲルス代替で、スーパーカップ初出場前年度リーグチャンピオンの鹿島対戦した前半24分に鹿島先制点を許すも、1分後にアレックスクロス澤登ヘディングシュート決め同点後半清水主導権握ったが、前年まで得点源の一人であったオリバ退団影響もあってか、後半23分に鹿島名良橋晃ボレーシュート決められると、終盤反撃実らず1-2惜敗した。 3月6日ヴェルディ川崎とのリーグ開幕戦では、森岡隆三からのロングフィードを右サイド抜け出した長谷川健太中央折り返しペナルティーエリア内でボール受けた澤登スルーパスアレックスシーズンゴールアシストするなど勝利貢献した第3節京都戦では、リーグ戦得点マーク後半開始早々に退場者を出し10となったが、後半17分に決勝点となるヘディングシュート決め1-0勝利した1stステージは、14試合出場6得点マーク終盤4連勝記録する追い上げ及ばず10勝1分4敗の首位勝ち点4差の3位終わった8月23日日本代表で共に戦ったラモス瑠偉引退試合出場同月7日開幕した2ndステージは、スターティングメンバーに、GK真田雅則DF斉藤俊秀森岡隆三戸田和幸3バックウイングバックの右に市川大祐、左にアレックスボランチ伊東輝悦サントスFW久保山由清安永聡太郎2トップ澤登トップ下攻撃タクト振るった第2節磐田戦で初勝利を飾ると、第5節名古屋戦では、ヘディングシュート先制点挙げる相手DF交錯し流血。頭に包帯巻いてプレー続けた出血止まらず前半負傷交代となった。翌第6節ガンバ大阪戦で先発復帰しフル出場果たした。第10節のヴェルディ戦では、1999年シーズン3回目となる直接フリーキック得点をニアサイドに突き刺し2-0勝利2ndステージ2度目の4連勝貢献しリーグ戦残り5試合残して2位横浜F・マリノス勝ち点3差の首位1ヶ月リーグ中断期間に入った中断間中には、セレッソ大阪レンタル移籍していた堀池巧清水復帰クラブ初の国際大会となった第10回アジアカップウイナーズカップ99-002回戦(初戦)がホームアンドアウエー開催され中国の上海申花に合計2-0勝利したリーグ再開後の第11京都戦では、リーグ戦2試合連続となるゴール決めて5連勝貢献。この試合守備の要である森岡隆三負傷して今季絶望となり、戸田和幸CB中央入り西澤淳二が左サイドに入ることになったその後苦し台所事情中でも僅差勝利を重ね8連勝記録11月23日横浜国際総合競技場行われた横浜F・マリノス戦でフル出場し、勝利貢献。初のステージ優勝果たした12月4日年間優勝賭けたホーム・アンド・アウェー(全2試合)のチャンピオンシップの第1戦に出場1stステージ制したジュビロ磐田との静岡ダービーでの頂上決戦となった試合前半30分にシーズン途中清水から磐田移籍した安藤正裕クロスボール中山雅史に頭で決められ失点。4分後の前半34分に澤登ドリブルサイドから中央切れ込んできた久保山由清スイッチして放った技ありミドルシュート決め同点とする。スコア1-1のまま90分で決着がつかずVゴール方式延長戦となり、延長前半8分に清水ペナルティーエリア内でハンド取られPK献上リーグ戦では堅守誇った清水であったが、前夜発熱欠場になった戸田和幸と、リーグ戦右足骨折した森岡隆三という主力2人欠き、このPK沈められ2失点目を喫し第1戦を落とした12月11日優勝するためにはもう負け許されない状況となったチャンピオンシップ第2戦。0-0迎えた前半34分に痛恨失点喫すると、すぐに追いつきたい清水は1分後の前半35分、アレックス(三都主アレサンドロ)が左サイドドリブル駆け上がりペナルティーエリアの手前で相手ファウルを受ける。このファウル清水FKとなったが、冷静さ欠いたアレックス相手DF腹部を蹴る報復行為一発退場清水前半早くも1点ビハインド1人少ないという危機的状況に陥ってしまう。しかし、その直後前半37分、澤登が同シーズン4回目となる直接フリーキック得点マークする。左45度から放ったボールは弧を描きファーサイドのゴール右隅に吸い込まれ、後に自身のベストゴールと語った25メートル超の直接FK弾を決め同点とした。得点後には1失点目の起点になってしまったチームメイトに声をかけて鼓舞する姿もあった。その間わずか5分程の出来事であったが、磐田一気傾きかけていた試合の流れを、右足一振り引き戻すと、その後10人の清水が、延長戦ファビーニョVゴール制して勝利したトータル1勝1敗とし、チャンピオンシップ史上初のPK戦となり、澤登1人目のキッカー務め成功両手組み勝敗行方見守ったが、サントスファビーニョ失敗しPKスコア2-4敗れて悲願リーグ優勝はならなかった。チャンピオンシップ振り返って、2得点マークしたキャプテン澤登は、「(PKを)外した選手責任ではなく、我々の力が足りなかった。それに尽きます。勝ち切るということ難しさ改め分かりましたアレックス退場ありましたが、我々は10人でもこれだけ出来るのだということ証明できた。チャンピオンにはなれなかったが、非常に良い試合だった」と話した同じく2得点マークした磐田キャプテン中山雅史は、「エスパルス一人少な中でも素晴らしプレー闘志を魅せていたので、今日本当に苦しかった。(要略)僕らチャンピオンなりましたけど、年間通して戦いエスパルス素晴らしサッカー展開していた。勝ち点見てエスパルスが一番かなと思います僕らもまたそれに見合うだけのチーム作り直して来年に臨んていきたい」と試合後のインタビュー健闘を讃えた。清水年間順位2位となったものの、年間勝ち点磐田大きく突き放す16ポイント差の1位であった澤登はその功績称えられJリーグベストイレブンに初選出されると、翌年1月には、1999年度日本年間最優秀選手賞(フットボーラー・オブ・ザ・イヤー)を受賞Jリーグチャンピオンシップ第1戦で決めた得点アジアサッカー連盟(AFC)月間最優秀ゴール賞に選ばれた。

※この「フットボーラー・オブ・ザ・イヤー」の解説は、「澤登正朗」の解説の一部です。
「フットボーラー・オブ・ザ・イヤー」を含む「澤登正朗」の記事については、「澤登正朗」の概要を参照ください。

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