PFC_CSKAモスクワとは? わかりやすく解説

PFC CSKAモスクワ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/01 17:41 UTC 版)

PFC CSKAモスクワ
原語表記 Профессиональный футбольный клуб ЦСКА
愛称 кони (馬)、красно-синие (赤青)、армейцы(軍人)
クラブカラー 青と赤
創設年 1911年
所属リーグ ロシア・プレミアリーグ
所属ディビジョン 1部
ホームタウン モスクワ
ホームスタジアム アレナCSKA
収容人数 30,457
代表者 エフゲニ・ギネル[1][2]
監督 アレクセイ・ベレズツキー
公式サイト 公式サイト
ホームカラー
アウェイカラー
サードカラー
テンプレート(ノート)サッカークラブPJ

PFC CSKAモスクワ: Профессиональный футбольный клуб – ЦСКА: Professional Football Club CSKA[3]は、ロシアモスクワを本拠地とするプロサッカークラブ。ロシア国外ではCSKAモスクワCSKA Moscow)または単にCSKAЦСКА, 発音 [tsɛ ɛs ˈka][4])として知られる。

サッカー以外にもアイスホッケーバスケットボール部門が世界的に有名である。

歴史

1911年に創立されたスキースポーツ愛好者協会 (OLLS) がクラブの前身。サッカー部門も同年に作られた[5]1923年に赤軍のスポーツクラブとして改組され[6]、数度の名称変更を経て1960年に現在のCSKAの名に落ち着いた。

最初の黄金期は1940年代後半から1950年代初頭に訪れた。クラブはこの時期にリーグに5回、カップに4回優勝した。ソ連の国際スポーツへの復帰となった1952年ヘルシンキオリンピックでも代表チームの殆どはCDSAの選手により構成された。だがソ連は1回戦のユーゴスラビア戦で再試合の末に敗れた。当時すでにソ連と険悪な関係にあったユーゴに敗北した事実は政府上層部の不興を買い、CDSAは解散の憂き目にあった[7]。クラブが復活したのは1954年。以後はタイトルに縁遠いクラブとなったが、ソ連最後のシーズンとなった1991年にはリーグとカップのダブルを達成している。

1967年には、来日したCSKAモスクワと日本代表が初めて試合をした。その結果、1試合目は2-2の引き分け、2試合目は0-2で日本代表が完敗した。

クラブは2000年代に入ってから再度の黄金期を迎えている。2003年からは石油製造・精製企業のシブネフチ2006年からはそれに代わりVTB(ロシア対外貿易銀行)と巨額のスポンサー契約を結んだ[8]。潤沢な資金をバックに積極的な選手補強を行っている。2004年にはUEFAカップに優勝して、ロシアのクラブとして初の欧州タイトルを獲得した。2009-2010シーズンのUEFAチャンピオンズリーグではセビージャFCを撃破し、クラブ史上初のベスト8進出を果たした。

ライバル

CSKAモスクワの最大のライバルはFCスパルタク・モスクワである[9]。他にFCゼニト・サンクトペテルブルク、そして同じモスクワを本拠地とするFCロコモティフ・モスクワFCディナモ・モスクワともライバル関係がある。

2012年9月、マーケティングリサーチ会社のAC Nielsenがロシア国内の38都市で延べ1万9千人から「何処のファンか」問うたところ、全体の3位である13%がCSKAのファンだと答えた[10]

クラブ名の遍歴

  • 1911 - 1923 OLLS (ОЛЛС)
  • 1923 - 1928 OPPV (ОППВ)
  • 1928 - 1951 CDKA (ЦДКА)
  • 1951 - 1957 CDSA (ЦДСА)
  • 1957 - 1960 CSK MO (ЦСК МО)
  • 1960 - 現 在 CSKA (ЦСКА)

タイトル

国内タイトル

CSKAモスクワのサポーター
CSKAモスクワの選手たち

国際タイトル

過去の成績

ロシア
シーズン ディヴィジョン 順位 国内カップ 欧州カップ戦 備考
1992 プレミア 5 26 13 7 6 46 29 33 準優勝 ECL グループリーグ
1993 プレミア 9 34 12 6 16 43 45 42 準優勝
1994 プレミア 10 30 8 10 12 30 32 26 ベスト16 CWC 準々決勝敗退
1995 プレミア 6 30 16 5 9 56 34 53 準々決勝敗退
1996 プレミア 5 34 20 6 8 58 35 66 ベスト16 UC ベスト64
1997 プレミア 12 34 11 9 14 31 42 42 準々決勝敗退
1998 プレミア 2 30 17 5 8 50 22 56 準決勝敗退
1999 プレミア 3 30 15 10 5 56 29 55 準優勝 ECL 予選2回戦
2000 プレミア 8 30 12 5 13 45 39 41 ベスト16 UC 1回戦
2001 プレミア 7 30 12 11 7 39 30 47 優勝
2002 プレミア 2 30 21 3 6 60 27 66 ベスト32 UC 2回戦
2003 プレミア 1 30 17 8 5 56 32 59 準々決勝敗退 ECL 予選2回戦
2004 プレミア 2 30 17 9 4 53 22 60 優勝 ECL
グループリーグ
UC 優勝
2005 プレミア 1 30 18 8 4 48 20 62 優勝 UC グループリーグ
2006 プレミア 1 30 17 7 6 47 28 58 ベスト16 ECL グループリーグ
UC ベスト32
2007 プレミア 3 30 14 11 5 43 24 53 優勝 ECL グループリーグ
2008 プレミア 2 30 16 8 6 53 24 56 優勝 UC ベスト16
2009 プレミア 5 30 16 4 10 48 30 52 ベスト32 ECL 準々決勝敗退
2010 プレミア 2 30 18 8 4 51 22 62 優勝 EL ベスト16
2011-12 プレミア 3 44 19 9 16 72 47 73 ベスト16 CL ベスト16
2012-13 プレミア 1 30 20 4 6 49 25 64 優勝 EL プレーオフ
2013-14 プレミア 1 30 20 4 6 49 26 64 準決勝敗退 CL グループリーグ
2014-15 プレミア 2 30 19 3 8 67 27 60 準決勝敗退 CL グループリーグ
2015-16 プレミア 1 30 20 5 5 51 25 65 準優勝 CL グループリーグ
2016-17 プレミア 2 30 18 8 4 47 15 62 ベスト32 CL グループリーグ
2017-18 プレミア 2 30 17 7 6 49 23 58 5回戦敗退 CL グループリーグ
EL 準々決勝敗退
2018-19 プレミア 4 30 14 9 7 46 23 51 ベスト32 CL グループリーグ
2019-20 プレミア 4 30 14 8 8 43 29 50 準々決勝敗退 EL グループリーグ
2020-21 プレミア 6 30 15 5 10 51 33 50 準々決勝敗退 EL グループリーグ

現所属メンバー

2019-20シーズン フォーメーション
2022年2月22日現在

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
2 DF マリオ・フェルナンデス ()
3 DF ブルーノ・フックス
6 MF マクシム・ムヒン
7 MF イルザト・アフメトフ
8 MF ホルヘ・カラスカル
10 MF アラン・ジャゴエフ
14 DF キリル・ナバブキン
19 MF バクティヨル・ザイヌトディノフ
23 DF ホルドゥル・マグヌソン
27 MF ジャン=フィリップ・グバミン
28 MF ヘスス・メディナ
No. Pos. 選手名
29 MF ジャカ・ビヨル
35 GK イゴール・アキンフェエフ ()
42 DF ゲオルギ・シュチェンニコフ
45 GK ダニラ・ボコフ
46 FW ウラジスラフ・ヤコブレフ
49 GK ヴラジスタフ・トロプ
78 DF イゴール・ディヴェーヴ
91 FW アントン・ザボロトニー
97 MF ユスフ・ヤズジュ
98 MF イヴァン・オブラヤコフ

※括弧内の国旗はその他保有国籍、もしくは市民権を示す。

監督

ローン移籍

in

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
8 MF ホルヘ・カラスカル (CAリーベル・プレート)
27 MF ジャン=フィリップ・グバミン (エヴァートンFC)
No. Pos. 選手名
97 MF ユスフ・ヤズジュ (LOSCリール)
out

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
-- GK イリア・ポマズン (FCウラル)
-- DF マクシム・エレーフ (FCアムカル・ペルミ)
-- DF ヴァディム・カルポフ (FCテクスティシュク)
-- MF ゴチャ・ゴグリチアーニ (テクスチリシク・イヴァノヴォ)
-- MF アルノール・シグルズソン (ヴェネツィアFC)
-- MF エミル・ボヒネン (USサレルニターナ1919)
-- MF コンスタンティン・クチャエフ (FCルビン・カザン)
No. Pos. 選手名
-- MF クリスティヤン・ビストロヴィッチ (カラギュムリュク)
-- FW ヴィタリー・ジロンキン (FKヴォルガリ・アストラハン)
-- FW イリア・シュクリン (FCディナモ・キエフ)
-- FW フョードル・チャロフ (FCバーゼル)
-- FW ラッサナ・エンディアエ (PFKアルダ・クルジャリ)
-- FW チデラ・エジュケ (ヘルタ・ベルリン)

永久欠番

歴代監督

  • パヴェル・サディリン 1992, 1997-1998, 2000-2001
  • ゲンナディ・コスティレフ 1992-1993
  • ボリス・コペイキン 1993-1994
  • アレクサンデル・タルハノフ 1994-1996
  • オレグ・ドルマトフ 1998-2000
  • アレクサンデル・クズネツォフ 2001
  • ヴァレリー・ガザエフ 2001-2003, 2004-2008


歴代所属選手

GK


DF


MF


FW


脚注

  1. ^ Jemberga, Sanita (2017年5月2日). “Latvian financier said to act as a go-between to get Russian loan for Le Pen”. Re:Baltica (rebaltica.lv). https://en.rebaltica.lv/2017/05/latvian-financier-said-to-act-as-a-go-between-to-get-russian-loan-for-le-pen/ 2021年7月21日閲覧. "Yevgeni Giner's son Vadim is the legal owner of CSKA." 
  2. ^ Грузинова, Ирина; Васильев, Иван; Петрова, Ольга (2016年7月31日). “На чем зарабатывает президент ЦСКА Евгений Гинер: "Новые Лужники", новые офисы, СП с госкомпаниями, но главный актив – хорошая репутация [What makes the president of CSKA Evgeny Giner: "Novye Luzhniki", new offices, a joint venture with state-owned companies, but the main asset is a good reputation]” (ロシア語). Vedomosti. https://www.vedomosti.ru/business/articles/2016/08/01/651172-na-chem-zarabativaet-prezident-tsska-evgenii-giner 2021年7月21日閲覧。 
  3. ^ CSKAは地上軍(陸軍)中央スポーツクラブ (: Центральный спортивный клуб армии) の頭文字をとったもの以前は、軍傘下のスポーツクラブであったが現在では軍との関係は無く独立したクラブとなっており名称だけ前身の名残が残っている。
  4. ^ 日本ではチェスカツェーエスカーなどと読まれる。
  5. ^ FOOTBALL PLAYERS (1911-1917)”. PFC CSKAモスクワ公式サイト. 2005年12月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年5月28日閲覧。
  6. ^ UNDER THE FLAG OF VSEVOBUCH (UNIVERSAL MILITARY TRAINING) (1923-1927)”. PFC CSKAモスクワ公式サイト. 2005年12月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年5月28日閲覧。
  7. ^ Devastation”. PFC CSKAモスクワ公式サイト. 2005年12月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年5月28日閲覧。
  8. ^ VTB to Sign $20M Sponsor Deal With CSKA”. The Moscow Times (2006年1月24日). 2006年12月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年5月28日閲覧。
  9. ^ http://www.fifa.com/classicfootball/stories/classicderby/news/newsid=1083553.html
  10. ^ 12,600,000 Russians support Zenit!

関連項目

外部リンク


PFC CSKAモスクワ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/10 02:00 UTC 版)

ドゥンビア・セイドゥ」の記事における「PFC CSKAモスクワ」の解説

2010年1月4日同年夏にロシア強豪PFC CSKAモスクワに5年契約移籍する事が発表された。移籍金goal.com1500ユーロtransfermarkt1000万ユーロ表記されている。2010年8月1日ロシア・プレミアリーグ15節のFCスパルタク・モスクワ戦でロシアリーグデビューをした。試合2-1CSKAモスクワ勝利をドゥンビア得点挙げることは無かったもののフル出場をした。2010年8月19日UEFAヨーロッパリーグ 2010-11プレーオフラウンドアノルトシス・ファマグスタ戦でCSKA選手として初の得点挙げたグループステージで同組となったセリエA所属USチッタ・ディ・パレルモ相手にはアウェーで2得点挙げるなどして活躍ロシア・カップ2010-2011決勝ではアラニア・ウラジカフカス相手に2得点挙げクラブ6度目カップ戦優勝(最多)に貢献をした。 2011-12シーズンレギュラーシーズン23得点決めて得点ランキングトップで折り返すと、上位8チームによるチャンピオンシップグループでも5得点決めて最終的に28得点(PK2得点)でリーグ得点王輝いた2012-13シーズン2013-14シーズン負傷による長期離脱経験しているが、一方で試合数の割り得点数多く得点力の高さを見せている。

※この「PFC CSKAモスクワ」の解説は、「ドゥンビア・セイドゥ」の解説の一部です。
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