PFCの分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/23 01:59 UTC 版)
PFCはその二次構造の特徴から、αヘリックス型のα-PFT、βシート型のβ-PFTがある。大半はβ-PFTである。α-PFTのサルモネラ菌由来の細胞溶解素Aは膜孔を形成する際にαヘリックスの束を細胞膜に刺し込む。一方、β-PFTとは、βシート構造を束ねて、細胞膜内に細胞膜を貫通するβバレル構造を形成するPFCのことである。β-PFTの分子構造の特徴はβシートに富むこと、細胞膜と相互作用する膜孔形成領域において疎水性残基と親水性残基が交互に並んでいる配列があることである。次の表に代表的なα-PFTおよびβ-PFTを示す。 代表的な膜孔形成細胞溶解素分類例産生生物α-PFT コリシンIa Escherichia coli 緑膿菌外毒素A Pseudomonas aeruginosa equinatoxin II ウメボシイソギンチャク β-PFT エロリジン Aeromonas hydrophila Clostrim septicum α毒素 Clostrim septicum 黄色ブドウ球菌α溶血素 黄色ブドウ球菌 緑膿菌細胞毒素 Pseudomonas aeruginosa 炭疽菌防御抗原 コレステロール依存性細胞溶解素 Clostridium perfringens、Listeria monocytogenes
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