ヒメ御一行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 08:13 UTC 版)
「イクシオン サーガ DT」の記事における「ヒメ御一行」の解説
火風 紺(ほかぜ こん) 声 - 江口拓也 本作の主人公。17歳。三鷹市下連雀在住。彼女いない歴=年齢(すなわち童貞)のゲーム好きな高校生である少年。次元を超えてきた者。エレク達からは「DT(Dimension Transfer)」と呼ばれるようになる。自宅でネットゲームをしていた所、ゲーム内でフローラと名乗る謎の女から声をかけられそれに答えた途端、異世界に飛ばされてしまう。空から落ちてきた勢いで偶然バリアシオンを倒し、ヒメ一行と出会い、運良くエレクを撃退したことで騎士(下僕)に任命され同行することになる。インドア派の典型的現代っ子で武術の心得なども皆無だが、頭の回転は早く口も達者で、あの手この手でピンチを乗り越えようとする。 タマツクレ温泉に浸かった際、増幅されたアルマエネルギーで全身が輝き続けるようになってしまい、ある町で「コンビカ様」という神として祭り上げられてしまう。やがてコンビカ教というウルガ教団に並ぶ一大勢力となり、(苦し紛れに)神殿建立までに至ったが、事が大きくなりすぎたので全てを捨てて逃げ出した。ホームシックに陥った時には地下レスリングで「コン・バトラー・ファイブ」のリングネームで出場させられた。 第11話におけるインコグニートとの戦いの際、エレクの放ったカリボールの一撃を受け、ヒメと共に行方不明になる。実は死んだと見せかけた作戦であり、ニセ葬儀まで行ってインコグニートの目を欺き、無事帝都に辿り着く。帝都で元の世界に帰る方法を調べるが見つからず、謎の助言から引き続きヒメ達に同行、ジャグラバーク領で川下りやドミノ倒しなど婚礼の儀を(ほぼ一人で)代行することになる。婚礼の儀を終えたことで完全にお役御免となるかと思いきや、ジャグラバーク暗殺未遂の罪を被ってしまい逃亡することとなった。逃亡中、とある遺跡に仲間たちと共に転送され自分を異世界に送り込んだ張本人のアルマフローラと対面、そしてウルガ教団の目的を聞かされ、世界を救ってと頼まれる。ハイペリオンの適性を見込まれ呼ばれたにもかかわらず、その力を使わずに現代っ子にありがちな自らのヘリクツ(口車)のみを駆使して戦争を終結させることに成功し、自分の世界に帰っていった。 装備はエレクから奪ったアルマギアの剣と、現実世界から付けていたヘッドフォンを首にかけている。アルマギアの剣は紺が使用するときはブースター付きのハンマーとなり、スピーカーになる機能も備えている。龍の形の高価な靴も購入したが第1話でしか着用せず、以降は普通のブーツを着用している。 名前の由来はカプコンの当て字である。部屋着は赤地のTシャツで左側胸部にカプコンの「COM」のロゴ入り。 エカルラート・ジュピトリス・セントピリア 声 - 三上枝織 本作のヒロイン。セントピリア帝国第36皇女。愛称は「ヒメ」。性格は無愛想。8歳ながらジャグラバーク卿と婚約するための旅の途中でエレクらに襲撃され、その時に紺と出会い、後に騎士に任命する。紺に蹴りをかましたり、パンチを食らわすなど、かなり破天荒な部分がある。 彼女を含むセントピリア一族王族には大活性期になると頭部に「大いなる兆し」(アホ毛)が現れ、大食いになったり物静かになったりと変化が起こる。そして3本立つと凶暴化(というより野生化)し、周りに身の毛が立つほどの恐怖を与える。最悪街が壊滅しかねないとも言われている。不機嫌やストレスも要因になり得るらしく、婚礼の儀最中にもストレスでアホ毛が出現しておりカラオケで暴君となり再び紺達を震えさせている(過去、ヒメがカラオケを披露した際、完璧に歌い上げるという理由で72時間同じ曲を歌い続けたため誰も逃げることができず、観客として居合わせた国の重鎮達が次々と倒れ国中の機関が約2カ月にも渡りマヒしたという逸話がある)。 自らの婚約に関しては達観しており、自分が結婚を受け入れれば当面の戦争は回避できるが、自分の代わりはいくらでもおりまた確実に戦争が回避できるかもわからないと推論している。 第11話にて、紺と共にカリボールの攻撃によって死亡したかと思われたが、死亡を偽装しつつ無事帝都に到着。帝都で皇帝の証を授かりジャグラバーク領で無事婚礼の儀を行うも、初夜の際にジャグラバーク卿の鼻毛を目の当たりにしてアホ毛が3本立ってしまい(「鼻毛」という言葉を聞くことすら嫌なほど苦手であるらしい)、暗殺未遂の罪(厳密に言うと紺が被っている)で逃亡することになる。第21話ではアルマフローラによって共に遺跡に転送させられ、そこで教団の思惑を聞く。そして他の人物と共にハイペリオンとしての力を手に入れ、自分を嵌めた教団に仕返しするため、遺跡の地下にある巨大ガチャポンから槍型のアルマギア(主にアルマエネルギーを放って攻撃する)を手に入れ、戦争回避のために奔走した。戦争終結後、紺が元の世界へ帰る際には涙ながらに別れを告げる。 名前の由来は2008年生まれの競走馬・エカルラート。 セングレン 声 - 中井和哉 セントピリア帝国騎士。大剣を使う屈強な男性で、「鋼鉄のセングレン」と恐れられている。ヒメの護衛役として同行。真面目でヒメからの信頼も厚い。 当初は紺のことを信用していなかったが、2度もエレクを倒した紺を評価し心から信頼するようになる。普段は硬派な武人だが、デレデレした緩い顔になるほど猫を始めとする愛玩系動物が大好きな性癖がある。また、実は帝国首都大学を首席卒業している文武両道のエリートで、大学では建築・工学を修めていた。製図作業を行う際はメガネを着用する。 帝都では密かに虎のマスクを被り「タイガーマッスル」を名乗りAEM&P(アンチ・エンパイヤー・マッスル・アンド・ペット)で小動物を愛する革新派活動もしていたり、猫成分が足りなくなると1人でエア猫を愛でたりしている。 第21話では紺達と共に遺跡に転送されてハイペリオンの力を与えられ、巨大ガチャポンのハンドルを動かすために無駄な力を発揮。その後、紺の助言で数々の武器を出した中から大剣型のアルマギアを手にする。 名前の由来は2008年生まれの競走馬・セングレン。 マリアンデール 声 - 福山潤 エカルラート姫専属侍女。愛称は「マリアン」(紺からは「姉さん」)。二丁拳銃を武器にする。一見女性にみえるが性別は男性で、その経緯についてはセングレンやヒメから語られたが実は紺をからかうための嘘で、実際は全くの不明。無精髭である。 普段は清楚な女性のように振る舞い、男女関係無く人を惹きつける魅力を持つ。料理も得意でレパートリーに富み、大規模な料理も一人でこなせる。特に紺がホームシックに陥った際は紺の説明だけで大掛かりな錬金術のような手法でこの世界にはないハンバーガーとコーラを再現して見せた。音楽もこなせられ、紺曰く「完璧超人」。時に口調が荒くなったり、声が低くなったりと男性としての一面が出ることがある。帝都では密かにラ・セーヌの星の姿で「ジュテームの星」を名乗りAEG(アンチ・エンパイヤー・ガールズ)で新しいファッション(オカマ)の革新派活動もしている。帝都での婚礼の儀で「ドミノ」を闇商人から買い取る際にインコグニートと商人の引っ張り合いをし、エレクにタマがないことを知る。 第21話では紺達と共に遺跡に転送されてハイペリオンの力を与えられ、拳銃型のアルマギアを手にする。戦争終結後、エレクにタマを渡すことを提案し、イクシオンの秘術によって実行された。 名前の由来は2008年生まれの競走馬・マリアンデール。 ペット 声 - 細谷佳正 アルマフローラが紺に送り込んだアルマ生命体。飛膜があるためグライダーの様に滑空ができる。飛行帽を被り愛らしい姿をしているものの、紺は出会った時から強烈に(ほぼ逆恨みに近い理由で)毛嫌いしているが、カラオケ騒動の際にシチューの具にされそうになった時はさすがに紺も同情した。 序盤はなぜか様々な動物のような鳴き声を発していたが、実は人間同様の知性体で、オヤジ声の関西弁で流暢にしゃべることができる。胸には物理法則を無視して物を詰め込めるポケットがあり通信機を収納し、アルマフローラと密かに通信している。この姿は仮の姿のエネルギー体であるらしい。紺の親父とも告白しているものの真偽は不明。その後は他の仲間にも知られ、皆の前でも普通にしゃべるようになる。
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