ゴクドルズの関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 00:38 UTC 版)
「Back Street Girls」の記事における「ゴクドルズの関係者」の解説
犬金 鬼万次郎(いぬがね きまんじろう) 声 - 藤原啓治 / 演 - 岩城滉一 関東有数の暴力団「大酷会」分家の「犬金組」の組長。65歳。 犬金企画の社長兼プロデューサー兼作詞家でもある。アイドルという商売は儲かることに目を付け、ヘマをやらかした子分3人を性転換させ、アイドルグループ「ゴクドルズ」を結成させる。犬金組を脅かす者には苛烈な仕打ちを与え、過去にも本家の直系の組ですら問答無用で潰した実績があることから、裏の世界では「悪魔」と恐れられている。田中なつ子とは極秘に結婚しているものの、彼女の芸能活動を尊重しているため、婚姻関係にあることは世間には知られていない。 アメリカ・ニューヨーク生まれの日系アメリカ人で、18歳のころに兵庫県に居を構える関西有数の組「大儲組」に憧れて来日し、押しかけ同然で入ったため、時々関西弁が出る。組から独立しようとした際に、先代(声 - 武虎)の計らいで兄弟分である「大酷会」の会長から東京のシマを譲ってもらい、そこを拠点に現在の犬金組にまで大きくした過去を持つため先代には恩義を感じており、今でも時々先代の墓参りに訪れる。 最初の内は金儲けだけの目的でゴクドルズを運営し、秋葉原の路地裏に「ゴクドルズシアター」を設立して営業していたが、元々興行関係における商才がある上にヤクザよりも合法的に金儲けができることと、ゴクドルズをメディア展開させて有名にさせる嬉しさに加えて自分で歌詞を作る楽しさも覚え、今やもっぱらゴクドルズの運営がライフワークとなってしまっている。 ゴクドルズを「おもちゃ」と呼び暴力を振るったり、フリー百科事典「ワイキペディア」での記載内容が事実と異なっていても強引にそれに合わせようとしたり、他の組員にすら手術を受けさせた上で「先生」と呼ばせる。そしてゴクドルズの運営にかまけてばかりで徐々に暴走気味になってきたため、組員たちもついていけないと次々と逃げ出していってしまう。終いにはDr.ピヤポンとの密会現場を隠し撮りされた上に、「週刊スクープ」にてゴクドルズ元男性説の噂を裏付けるかのような写真と記事を暴露されたことでゴクドルズが解散危機に陥ったため、自らの意思で男性器を切除、そして後日ファンの前でゴクドルズ男性説を否定した上で、Dr.ピヤポンとの密会は「自分が手術を依頼して男性器を切除するためだった」と誤魔化した(併せて男性器を切除したあとの下半身も晒した)。 ゴクドルズに対して自分の無茶な命令に従えなかった場合の折檻としての暴力描写が非常に多く、悪魔と恐れられているが性転換していない女性に対しては一度も暴力をふるったことが無く、「女の子に手を出しちゃダメだろ」と、組の為になつ子に暴力をふるった組員に対して非道なお仕置きを科す場面もある。 ゴクドルズの醜態をテレビで放映した講談テレビのプロデューサーに大激怒し、一人で殴り込みをかけてプロデューサーに傷害を負わせたことで逮捕される。そしてテレビニュースでは、正体は暴力団組長であったこと、余罪があったことも晒される。 マンダリン木下(マンダリンきのした) 声 - 諏訪部順一 ゴクドルズのマネージャー兼プロデューサーを務める男性。数年間少女心理学の研究を重ね、日本初の少女学博士(講談大学 大学院基礎文化研究科 少女心理学専攻)という肩書きを持つ心理学の博士でもある。数々のアイドルをトップスターに仕立て上げたマネージャー界の生きる伝説で、彼の手にかかれば成功できないアイドルはいない。しかし、犬金組とは関係の無いカタギであるためゴクドルズの正体は知らず、彼(女)らのアイドルとしては考えられない言動や行動が理解できずに四苦八苦している。 苦悩している間に犬金組長から「やっぱり要らない」とあっさり解雇されたが、それでもゴクドルズが忘れられず、真のアイドルを見出すために韓国に渡り、性転換手術を受けて女性となる。帰国後、新たに募集中であったゴクドルズの新マネージャーとして採用されたものの、あまりの美貌とプロポーションから3人に悪影響を及ぼすと判断され再びクビになる。結局は再度性転換手術を受け男性に戻り、やはり木下が良いとの組長の要請でゴクドルズのマネージャーとして復帰する。ただ、切除した自身の男性器は既に処分されていたため、男性器を保管しているという医師の話を聞き、タイのDr.ピヤポンの下を訪れ、偶然にもリナ(ジョージ)の男性器を移植してしまった。 田中 なつ子(たなか なつこ) 声 - 斉藤貴美子 世間では名の知れた大御所演歌歌手。57歳。眉間に大きなほくろがある。 犬金組長の妻であるが、極秘結婚していることは公にしていないため、このことは世間には知られていない。着物を普段着にしており、1980年代の塩沢ときのようなボリュームのあるヘアスタイルで凄味を見せる。毒舌家であり、歌の勝負で負けた過去を持つためアイドル嫌いの新人キラーでもある。犬金組長も惚れた弱みから唯一頭が上がらず、ゴクドルズの悪口を言われて激怒する組員を逆に抑えるなど彼女を優先に選んでおり、ゴクドルズとの確執に頭を悩ませている。 夫がアイドルを妾にしようとゴクドルズと浮気していると勘違いしていた。夫との話し合いの行き違いで復讐を決意、ゴクドルズ被害者の会に入って陰謀の首謀者となるが、夫の行動で誤解が解けた。この件で組長夫婦のことは犬金組関係者のみの秘密となる。実は組長との間で「子供たちだけでラグビーチームを作る」と約束しており、既に子供を14人儲けている。あと一人というところで組長が男性器を切除してしまったため、悔しさのあまり組長相手に「NO SEX NO LIFE」「I WANT A BABY」とプリントされたTシャツを見せて怒りをぶちまける。長男は裸首(らぐび)という名前の31歳でヒップホップとギャングをやっており、末子は乳児である。なお、そのうちの1人がゴクドルズへのトレーニングのために彼(女)らに一時預けられている。 永田 晃司(ながた こうじ) 声 - 間宮康弘 ゴクドルズが憧れていた兄貴で犬金組若頭。物語序盤では殺人罪で刑務所に服役していたが、実はゴクドルズが余計なおせっかいをした結果服役するハメになった。このことについて、ゴクドルズは慙愧の念に堪えないでいる。後に服役を終え犬金組に戻るも、かつて慕ってくれた健太郎たち3人が性転換と全身整形をしてゴクドルズとしてアイドル活動していたことに激しい衝撃を受ける。後にゴクドルズのボディーガードとして活動し、ユイから「安全くん」と呼ばれ親しい仲になり、ユイが祖母の件で青森に帰ろうとした時、アイドルの夢を諦めてもらわないよう、結果として祖母と結婚し、青森に移住した。 木村(きむら) 声 - 花江夏樹 / 演 - 菅谷哲也 ゴクドルズの付き人。犬金組の若い衆で、ゴクドルズメンバーの極道時代の弟分。現在はチカのファンである。後にゴクドルズ関係でカリンと顔を合わせる内に恋仲となるが破局、チカを前にしてチカのイラスト入りブリーフを穿きながら「俺にはもう兄貴(チカ)しかいない」と涙ながらに言い放ったところを犬金組長に聞かれてしまい、Dr.ピヤポンの手で頭の左右に女性の乳房のようなコブを作らされる。犬金組に遊びに来ていたスティーブがその姿を見て気に入り、アメリカに渡ることとなる。のち、アメリカで人気者となった姿を、ゴクドルズの三人はたまたま観ていたテレビニュースで知る。 溝口 カリン(みぞぐち かりん) 声 - 茅野愛衣 ゴクドルズのスタイリスト。「女性ならでは」のスキンシップで彼(女)らを虜にする。後にゴクドルズ関係で顔を合わせる木村と恋仲になる。 ドン・スティーブ 声 - 楠大典 犬金組長の兄弟分で、アメリカ・ニューヨークのブルックリンに居を構えるイタリアンマフィア「GOD MONEY」の首領(ドン)。犬金がニューヨークに居たころからの幼馴染でもあり、犬金組長を合わせ鏡で見たような、よく似た性格の持ち主。 犬金組長がゴクドルズで大儲けしていると聞き、アメリカでも大儲けしようと企み、丁度ジョージが失態を犯したのを機にジョージを日本に向かわせ、アイドルのノウハウを学ばせようとした。後に性転換してリナとなったジョージを引き取りに来日したが、アイドルグループの運営が面倒くさいことを知り計画を断念、マフィアに戻しても意味がないということでそのままリナを犬金組長に譲り渡した。 マリ(リョウ)の実父 声 - 乃村健次 / 演 - 中野英雄(テレビドラマ版) 元極道の男性。リョウが15歳の時、リョウに対しては「息子には極道になってほしくない」「悔いのない人生を送ってほしい」と押し付けたため親子で口論となった挙句、リョウが実父に反目し家を出て行く原因となった。その後は長らく疎遠であったが、久しぶりに再会したらニューハーフとなっていた。テレビアニメ版では、マリ(リョウ)に「これからは父さんではなく、母さんだ」と宣言している。 チカ(和彦)の両親 声 - 梅津秀行(父) チカ(和彦)が事情を説明するために帰郷した際、最初は新手のオレオレ詐欺かと思って信用していなかったが、書類などの証拠を見てようやく信じるもあまりの展開に卒倒し、和彦が自ら望んで性転換したと思い込んでいる。後に休暇の度に帰郷するも、いきなり女になった和彦を受け入れるのに戸惑い、「かずひこ」と呼んだり、和彦の自室をそれまで置いていたトレーニング用具を処分して少女趣味な部屋に模様替えするなど、それなりに気を利かせている。 Dr.ピヤポン 声 - 柳田淳一 犬金組長の協力者。タイ・バンコク在住の有名な外科医で、ゴクドルズなどに手術を施した医師。「週刊スクープ」では『性転換の父』と書かれるほど腕が良く、これまでに数々の整形手術や性転換手術を請け負ってきたことから日本でも知る人ぞ知る存在である。ただ、手術が混んでくると一部の手術をこっそり助手の看護師に任せるなど、かなりいい加減なところもある。 切り取った数々の(動物も含めて)陰茎(男性器)を多数保管しているほか、時々手術を施した者に対する「メンテナンス」と称して来日しており、犬金組長の下にも通訳を伴い挨拶に訪れている。 犬金組長との密会現場の写真が「週刊スクープ」にタレこまれた際には、編集部のデスクは「前代未聞の大スクープだ」と言い放ち、週刊誌には後日その写真とともに巷で流れているゴクドルズ元男性説を裏付けるかのような記事が掲載された。
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