男性説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/23 07:57 UTC 版)
この天使・鷲・牛・ライオンは各々四福音書ないし福音記者の象徴であり、「天使=聖マタイ」、「鷲=聖ヨハネ」、「牛=聖ルカ」、「ライオン=聖マルコ」である。この4つの象徴は四角形の四隅に配置され中心の人物を見守るかのように描かれる。 左図は、「キリストの勝利」と題された絵(マンダラ)である。この絵の中心には聖書を携えたイエス・キリストが鎮座し四方にはその位置こそ違え「世界」と同じモチーフが確認できる。ここを以てマルセイユ版のモデルとなったと主張する注解者も少なくない。つまり「世界」に描かれる人物は当初は「キリスト」即ち「男性」であったものが後に何らかの形で女性又は女性的なモチーフへと変わっていったとする説である。この説を裏付けるものとして17世紀半ばのパリでデザインされたタロットの「世界」には男性が描かれているものが存在している。
※この「男性説」の解説は、「世界 (タロット)」の解説の一部です。
「男性説」を含む「世界 (タロット)」の記事については、「世界 (タロット)」の概要を参照ください。
- 男性説のページへのリンク