『求道の拳』からのゲストキャラクター
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「ケンガンアシュラ」の記事における「『求道の拳』からのゲストキャラクター」の解説
暮石 光世(くれいし みつよ) 声 - 近藤隆 『求道の拳』の登場人物。通称『怪人』。26歳(『求道の拳』第1部)→34歳(ケンガンオメガ)。鳥取県出身で5人兄姉の末っ子。 「Cage Fight」を主戦場とし5階級制覇を成し遂げたMMA(総合格闘技)プロ選手で、六真会館オープントーナメントにて本戦3回戦まで進出した実績を持つ。 自我が芽生えた時から既に生きとし生ける全ての物が骨の集合体にしか見えなかったらしく、幼少時より骨に異常な執着を持つ。関節技は超一流で、打撃技術も非常に高い。 趣味が高じて柔道整復師となり、他にも国家資格をいくつか所持している。MMAの報酬では食っていけないため、御茶ノ水でクレイシ道場と暮石整骨院を経営している。本人曰く「効率の良い人間の壊し方を勉強していたらいつの間にか治す方になっちゃってた」とのこと。好青年だが言動の端々に狂気があり、周囲からは道を踏み外さなくて良かったと思われている。同じく総合格闘家である大久保とは活躍の場こそ違うが面識はある。 『ケンガンアシュラ』本編から5年ほど前にヤクザと喧嘩をして殺されかけていたコスモを救い、弟子に取る。自身を「超天才」と評しているが他人のために戦うのは性に合わないらしく、自らが通うジムの後輩である西品治から闘技者になるよう依頼されても断っており、代わりに弟子のコスモを闘技者に推薦している。 弟子の仕合を見に絶命トーナメントにも観戦に現れ、蔵地と久々に再会する。クーデターでは若い連中に任せることにして高みの見物を決め込む。3回戦開始後は西品治らと共に王馬とコスモの仕合を観戦する。その際は怪我人同士の仕合であることに不満を持ち野次を飛ばす観客たちのことを「消費者」と称し、捉えようによっては読者に対するメッセージとも取れる発言をしている。 トーナメント後は、日本に残留したアダムにも格闘技の猛特訓をつけている。 『ケンガンオメガ』では蔵地の頼みで光我の修行を超日本プロレスから引き継ぎ、余計な力みがあると関林たちから聞いていたため、アダムに指示して「脱力」の感覚を学ばせるためにスケート修行を行わせる。一方、若い頃の本当に金に困っていた一時期だけ、煉獄で闘士をしていたことがあるとコスモに語っていた。 『ダンベル何キロ持てる?』にも登場。立花里美とは家が近く、自身が経営する整骨院の患者と院長という関係で、彼女の趣味も知っている。使用武術・総合格闘技(MMA)、ブラジリアン柔術 太山 倍起(ふとやま ばいたつ) 『求道の拳』の登場人物。通称『空手の神』『牛殺し』『バイ太山』。新刀流空手の創始者。常軌を逸した山籠り修行、世界中の強豪達との死闘、伝説の牛殺しと、武勇伝は枚挙に遑がない。六真会館の青とは因縁があり、かつて戦った際に睾丸を片方潰されている。使用武術・新刀流空手(にいとりゅうからて) 池内 面太郎(いけうち めんたろう) 『求道の拳』の主人公。通称『求道の拳』。27歳(『求道の拳』第1部時点)。太山の元一番弟子(不良だったころに太山に叩きのめされ強制的に入門させられた)で、皇桜学園の元事務員。2段(『求道の拳』第1部)。 強力なハードパンチャーだが当て感に欠けるという弱点を補うため、空手とディフェンス特化のグラップリングを組み合わせた「全局面打撃」を編み出す。王馬と同じく「求道者タイプ」の格闘家で、暮石からも手強いと評されている。 六真会館全国大会で初回参加時には外部参加者で唯一のベスト8、2度目となるオープントーナメントでは蔵地や丈二を下して準優勝を果たしている。皇桜学園英文学科准教授の小津とは親しかったらしく、彼の著書に帯コメントを送るなど自身の退職後も交友を続けている模様。使用武術・池内流全局面打撃術 蔵地 駆吾(くらち かるご) 声 - 吉田真澄 『求道の拳』の登場人物。超日本プロレス所属のプロレスラーで「超日三銃士」の一人。通称『プロレスの神様』。40歳(『求道の拳』第1部)→ 48歳(ケンガンオメガ)。既に40代を超えているが、池内を上回るパワーと驚異的なタフネスを誇る。 関林にとっては大先輩にあたり、入門時から厳しく稽古をつけていた。かつて六真会館オープントーナメントに出場した際に自身の信念を貫きすべての攻撃を受けきるが3回戦で敗退。そのときに残した「プロレスラーがプロレスを信じなくてどうすんだ?」という言葉が以降の関林のプロレスに対する考え方に大きな影響を与えることとなった。 絶命トーナメントの観戦にて久々に暮石と再会。クーデター騒動も関係者に任せようかと考えるも、我慢できずに首を突っ込む。 トーナメント後は、関林とともに新弟子になった春男を鍛えている。また、『ケンガンオメガ』では超日の修行に参加した光我の面倒を見ることになり、1ヶ月もトレーニングに付いてきたことには自分たちの予想を超えたと素直に驚いた。全国巡業で修行を一旦中断する間は、代わりの修行先として友人の暮石の道場を紹介する。 モデルはカール・ゴッチ。 青 賢二(あお けんじ) 『求道の拳』の登場人物。日本最大のフルコンタクト空手団体「六真会館」の2代目館長。20年以上前は北海道警の十津川敬司と共に『空手界の龍虎』『六真二強』の異名で空手界を震撼させ、27歳の頃には六真・砲林寺戦争で砲林寺高弟を次々と撃破したという経歴の持ち主。6年ほど前に外部の格闘家を募り、六真会館オープントーナメントを開催したことがある。かつて太山と戦った際に右目を潰されており、現在は義眼をはめている。 「裏社会との関わりを持たない」という先代の意向から形式上破門しているが、若槻にとっては幼少期から世話になった恩師である。1年もしない内に六真の地方支部を破門されている光我の事情についても承知しており、彼に集団で「指導」しようとして逆に半殺しにされた支部長以下門下生を全員破門処分にしていた。後に光我が本部道場を訪れると、若槻という前例があるため闘技者を目指す彼を入門させることはできないとしながらも、失態の埋め合わせとして上級者向けの稽古への参加を許している。 ホセ 神崎(ホセ かんざき) 「エル・ニンジャ」のリングネームで活動する覆面プロレスラーで、煉獄のA級闘士。通称『四次元ラティーノ』。27歳。暮石や池内のスパーオフ仲間。好きな食べ物はよく焼いたステーキ。好きなタイプは『ダンベル何キロ持てる?』の登場人物・坂口めい。『求道の拳』第2部時点では「リアルジャパンプロレス」に所属していたが、団体の消滅に伴い「超日本プロレス」へと移籍した。なお、誕生日が死者の日なのでスカル風のマスクを使っている。同郷で同じ誕生日のカーロスとは歳の離れた友人。 父親がルチャリブレ(メキシカンプロレス)の名手で、暮石曰く「ラテン系サラブレッドプロレスラー」。ムーンサルトからオーバーヘッドキック2連を放つなど驚異的な身体能力を持ち、鍛え上げた筋肉は光我の連打が全く通じず、龍鬼の地伏龍でも衝撃が貫通しないほど硬い。ただ、体内時計の精度がイマイチで、プロに必要な時間感覚が鈍い。設定ではエル・ニンジャとホセは親友で、メキシコ出身であること以外のプロフィールは不明ということになっている。また、ホセのフィニッシュはスープレックス系が多いのに対し、ニンジャはムーンサルトプレスなどのダイビング系を多用するなど、ファイトスタイルも変えている。 闘技者になるために超日へ修行に来た光我の卒業試験の相手を務めた。その後、対抗戦を3ヶ月後に控えた頃、龍鬼対阿古谷の仕合と同日に行われた弓ヶ浜との試合に敗れ、弓ヶ浜の右腕を破壊したものの意識不明の重傷を負う。一時は再起が危ぶまれるほどの重態だったが無事に目を覚まし、3ヶ月後には退院を待つ状態まで回復している。 成島 丈二(なるしま じょうじ) 『求道の拳』の登場人物。フルコンタクト空手団体「六真会館」の師範であり、かつては3強の一角と呼ばれた男。通称『毒蛇』。34歳(『求道の拳』第1部)→ 42歳(ケンガンオメガ)。空手4段(『求道の拳』第1部)→6段。若槻は元同期にあたる。数年前に行われた六真トーナメントでは準決勝で池内に敗れベスト4。 山籠り中に遭遇したヒグマとの戦闘で左目をほぼ失明しているが、理屈は不明ながら極端に視野が広がっている。なお、左目についた疵は夫婦喧嘩の時に妻に負わされたもので、ヒグマとは無関係である。「競技ではなく、より純粋に空手を極める為」に数年前から試合に出てはいないが、実力はますます強くなっている。打撃の技術では暮石のはるかに先を行っており、拳1つ分リーチが短いというフルコン空手の弱点を感じさせない強さで、実力者達の指導を受け2か月修行した光我を蹴り1発で行動不能にしている。 光我の父親のはとこで「オジさん」と呼ばれている。また光我に六真会館を紹介し入門させた恩師にあたる。喧嘩で破門となった光我は丈二の顔をつぶすことになったと考えており、当初は合わせる顔が無いとしていたが、気にしてはおらず暮石の紹介で顔合わせし、組手を行う。それ以後は闘技者を目指す光我の師匠の一人となる。本作ではかなりマイペースな一面が描かれており、そのズレた面は光我らにツッコミを受けている。使用武術・フルコンタクト空手 谷川 貞秋(たにがわ さだあき) 『求道の拳』の登場人物。谷川総合病院の院長にして六真会館の門下生。汚れ仕事を一手に引き受ける六真会館の裏の顔でもある。 黒狼に喧嘩を売って敗北し、自分の病院へ搬送された光我を治療したが、目覚めた彼が暴れて病室を脱走したため、親族の可能性を疑い丈二へ連絡した。 南部 竜太(なんぶ りゅうた) 『求道の拳』の登場人物。六真会館所属の空手家で躰道経験者。初段(『求道の拳』第1部)。通称『電撃戦士』。22歳(『求道の拳』第1部)。軽量が災いして空手では結果を残せていないが、元は千葉最大の武闘派珍走団「水爆オナニーズ」の特攻隊長を務めていたので実戦は得意。 直接の登場はないがその特徴的な容姿から、モブやTシャツのロゴなどとして「ケンガンアシュラ」内でもたびたび登場している。
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