光世とは? わかりやすく解説

みつよ【光世】

読み方:みつよ

平安末期筑後刀工。典太(てんだ)と称す法名元真三池住んだので、その一派三池派という。作風豪壮で、室町将軍家以来重宝である「大典太」などの作がある。生没年未詳


光世

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/06 02:40 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

光世(みつよ、生没年未詳)は、平安時代末期、筑後国(現在の福岡県南部)の刀工。典太、伝太と称す。法名、元真。

三池(現在の福岡県大牟田市)に住んでいたため、三池典太(みいけてんた、あるいは、みいけでんた)、三池典太光世とも呼ばれる。

作風

  • 身幅が広く豪壮。
  • 刀剣に魂が乗り移り、魔を追い払う能力を持つと言われている。(前田家が大典太を所有する経緯となった伝承など)
  • 切れ味が鋭く、多数の文献に残されている。

作品

三池派

一派は三池に住んでいたので、三池派という。

三池派の銘には、次のようなものが残されているが、文献によりまちまちで関連ははっきりとはしない。

  • 三池住元真
  • 三池住光世
  • 定守
  • 傳多
  • 光世作
  • 利延
  • 利成
  • 広次
  • 善行
  • 吉行
  • 国永
  • 盛次
  • 典太
  • 傳太
  • 傳太光世
  • 政定
  • 顕次
  • 守綱
  • 実世
  • 正国
  • 次信
  • 継信
  • 三池元光

その他

  • 大牟田市高泉には、三池典太の鍛冶場があったと言われる場所がある。炉があったところだけは、いくら寒い日でも霜が降りないという言い伝えがある[2]
  • 大牟田市甘木には、三池典太の墓といわれる石がある。文字などは彫られていないが、触れば祟りがあると言い伝えられる[要出典]
  • 大牟田市三池にある酒蔵を改装した料亭「光世会館」の名前は、三池典太光世に因む。
  • 福岡県みやま市瀬高町には、三池典太の弟子の墓と言い伝えられる石碑がある(市役所観光課に問い合わせたが所在不明)[要出典]
  • 時代劇では柳生三厳(柳生十兵衞)の愛刀としてよく知られており登場も多い。

光世を題材とした作品

小説

  • 「ソハヤの記憶」(『伝奇無双「秘宝」』収録)谷津矢車、戯作舎〈戯作舎文庫〉、2019年3月。(電子書籍

出典・脚注

  1. ^ 文化庁編『戦災等による焼失文化財 増訂版 美術工芸篇』(臨川書店、1983年
  2. ^ 「大牟田の宝もの」46 「大牟田に伝わるお話」-「不思議な鎌」 (PDF)”. 2015年7月1日閲覧。



光世と同じ種類の言葉


固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「光世」の関連用語

光世のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



光世のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの光世 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS