『永遠のアンバー』
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「キャスリーン・ウィンザー」の記事における「『永遠のアンバー』」の解説
ウィンザーは、彼女の夫を通じてイングランドの王政復古期に興味をもつようになった。夫ハーウイッグは、大学でチャールズ2世についての論文を書いており、ウィンザーは、彼の研究書の1冊を退屈せずに読んだ。 彼女の夫は、第2次世界大戦が勃発した際に軍隊に加わり、太平洋戦争を戦うアメリカ海軍の兵役に5年を費やした。その時期、ウィンザーはイングランドの王政復古期を学び、この課題について356冊の本を読んだという。彼女は、自身の研究に基づいて小説を書き始めた。彼女の小説の第5版の草稿が、出版に向けて採択された。出版社は、すぐに当初の5分の1の厚さに本を編集した。結果として、小説『永遠のアンバー』は972ページの厚さになった。この小説は、読者をイングランドの王政復古期の遊戯に導き、当時のファッション、政治、性および公的な災害についての鮮明なイメージを提供した。疫病やロンドン大火についても含まれている。 本書は1944年に出版され、その露骨な性的表現について非難された。アメリカ合衆国の14州が、これをポルノとして禁止し、ヘイズ・コードもこれを非難したが、1か月以内にその映画化する版権が20世紀フォックスによって買い取られた。監督オットー・プレミンジャー、主演女優リンダ・ダーネル、主演男優コーネル・ワイルドの映画作品が1947年に公開された。 『永遠のアンバー』は禁止されたものの、1940年代アメリカのベストセラー小説のひとつとなった。これは、発売最初の週に10万部以上を売り上げ、最終的に300万部以上を売り上げた。
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