8巻から10巻(松江哲明時代)
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「ほんとにあった! 呪いのビデオシリーズの一覧」の記事における「8巻から10巻(松江哲明時代)」の解説
通常版 8巻 〜 10巻シリーズタイトル投稿者パッケージコメント8巻「ダビングテープ」 S・K 「地下鉄」 嶋谷智成(仮名) 遠距離恋愛中のカップルが撮影したデートの様子を収めたビデオ。ある地下鉄のホームで不可解な人影がカメラを睨みつけている…。 「テレビ」 帯谷有理 部屋の中で我が子と遊ぶ様子を収録したビデオ。背後にあるテレビが突然点滅を始め、子供が倒れてしまった。一体何が起こったのだろうか…。 「遊園地」 岩脇幸子(仮名) 廃墟となった遊園地跡でビデオをまわしていた投稿者。メリーゴーラウンドで遊ぶ投稿者の友人の顔面に黒いもやのようなものが…。 「運動会」 南田康孝 投稿者が今は亡き娘の運動会の様子を撮影した映像。グランドの奥に茂っている木に無数の顔が浮かび上がっている…。 「ラブホテル」 蒼山晋司、山本舞央(仮名) あるラブホテルで撮影したカップルの映像に不可解なものが…。その部屋は何か不気味な雰囲気が漂っていたと2人は語る…。 「動物園」 佐久間一雄(仮名) 昭和63年に投稿者がある動物園を訪れた際に撮られたビデオ。そこの駐車場に不可解な人影が…。そこは昔、交通事故が起こったというが…。 「団地」 榎本敏郎 長年暮らした古い団地から引っ越す際、記念に撮影したビデオ。ある場所に叫び声をあげているような顔が浮かびあがっている…。 「鏡」 岩淵唯、徳元彩美 ビデオカメラを購入した投稿者が仲の良い友人の家で撮影したビデオ。鏡に映る友人の姿に不思議な残像のようなものが…。 「河原」 O・Y ある家族が河原でキャンプしている様子を収めたホームビデオ。川を渡って向こう岸へ着いた男性の背後に不可解な人影が…。 「映画館」 梅本貴義 ある映画館に置かれた監視カメラの映像。誰も居なかったはずのロビーに不気味な人影が…。関係者は幾度となく人の気配を感じたというが…。 「続・テレビ」 帯谷有理 息子が倒れた原因に心当たりがあると言って再度連絡をしてきた「テレビ」の投稿者。里帰りの際に見た古いフィルムに何かが…。 8巻(VHS)シリーズタイトル投稿者ポスターコメント8巻「幽体」 ある女性2人が友人宅に泊まりに行った際に撮影されたビデオ。洗面台で歯を磨いている女性が鏡に映っている。その背後に不可解な影が映っているのだが…。 「ラブホテル」 蒼山晋司、山本舞央(仮名) ある男女が入ったホテルの一室。天井に女の顔が…。また、その部屋に置かれていた利用者ノートには気味の悪いページが…。スタッフは客を装い、そのホテルの一室に潜入する…。 「運動会」 南田康孝 小学生の運動会を収めたホームビデオ。 組み体操をしている子供たちの背後の木に子供の姿が…。 過去、その小学校では子供が木から転落して死亡するという事故があったという…。 「河原」 O・Y 会社の同僚たちが休日に集まった際に録られたビデオ。男性の足元の石に男性の顔らしきものが確認できる。一体この顔の人物はなぜこの場所にとどまっているのだろうか? 「光るテレビ」 帯谷有理 自宅で子供を撮影していた父親。そこに突然、テレビが激しい点滅を始め、それを見てしまった子供が倒れてしまった。テレビの故障や放送局の事故ではないことが判明する。霊視にあたった霊媒師は、異様な事態を感じとった…! シリーズタイトル投稿者パッケージコメント9巻「屋敷」 平井一就 (仮名)、天田圭太郎、小澤展弘 地元で「博士の家」と呼ばれる不気味な廃屋でカメラを回した投稿者たち。その映像の中にこちらを睨むような顔が…。 「足」 久保初、近藤沙織(投稿者)、H・K(撮影者) 久しぶりに会った高校時代の同級生らを撮影した映像。自動販売機の下部から白い足が…。 「瞳」 飯原広行 友人たちが集まり、部屋で飲んで盛り上がっている様子を何気なく撮影したビデオ。部屋のガラス棚に不可解なものが…。 「白煙」 K・R ある花火大会を撮影したビデオ。白煙をスローモーションで再生すると恨めしげにこちらを見つめる顔が…。 「大学校舎」 大沢克哉、折田都子 投稿者が8ミリ映写機を購入した際、付いてきたフィルム。学生運動当時の大学校舎を撮影したものだが、その中に不気味な人影が…。 「廃村」 山本浩司、日小田有加 あるカップルが訪れた廃村。2人しか居ないはずのその映像の中に、幼い少年の「おかあやん」と母を呼びかける声が…。 「影」 石井真一朗 公園で、投稿者がトランプを飛ばして的にあてる練習をしている様子を収めたビデオ。地面にうつる影から不気味な手が…。 「学芸会」 A・K 昭和61年にある小学校で行なわれた学芸会の模様を撮影したテープ。1人の少女の背後に老人らしき人影が…。 「女の声」 秋田太郎(仮名) 1996年の夏に撮影されたビデオ。カメラの周囲の人物ではない第三者の女性の「寒い…」という声が聞こえる…。 「アパート」 今岡信治、朝生賀子 投稿者が以前住んでいたアパートで撮影されたビデオ。部屋の風呂場のドアに不可解なものが写っている…。そして、そのビデオを見た投稿者たちは全員同じ「赤い服を着た男の夢」にうなされたというが…。 9巻(VHS)シリーズタイトル投稿者ポスターコメント9巻「廃村」 山本浩司、日小田有加 廃村となったある場所を訪れた際に撮影されたビデオ。崩れかけた建物に奇妙なものが映っているという…。雪道のなか、投稿者と共に訪れたスタッフはこの村を体験するが、過去に起こったある悲劇を知ることとなる…。 「校舎」 大沢克哉、折田都子 骨董市で手に入れた8ミリフィルム。そこには60年代後半の学生運動全盛期の様子が撮影されていた。 「廃墟」 平井一就 (仮名)、天田圭太郎、小澤展弘 深夜の廃墟を訪れた男性3人組からの投稿。そこで、ある戸棚をみつけ、中の物を探るが何も見つからない。しかし、戸棚の奥に人影らしき何かが映っていた…。 「自動販売機」 久保初、近藤沙織(投稿者)、H・K(撮影者) 深夜、友人と共に自動販売機に向かう投稿者。自販機の隙間に不気味な人影が…。 「アパート」 今岡信治、朝生賀子 料理をしている様子を撮影しているビデオ。グラス戸の向かうで赤っぽい服装の人物が立っているのが見える。すでに問題のアパートから引越ししていた投稿者はそこで起った奇妙な出来事を話す…。 シリーズタイトル投稿者パッケージコメント10巻「祖父」 栗田博之 家庭用ビデオカメラが発売されて間もない頃の古い映像。子供の成長記録用に撮影された映像のなかに、亡き祖父の姿が…。被写体の子供はその後亡くなってしまったという…。 「煙に浮かぶ顔」 W・T 花火に興じる楽しそうな光景を収めたビデオ。しかし、よく見ると花火の煙が重なりあった部分に不可解なものが…。そしてその後、花火が暴発。何かの予兆だったのだろうか…? 「続 白い足」 女池充 「Special 2」で紹介された、日本人形と戯れる子供の背後に現れた白い足。その後、子供の父親であり、撮影者でもある投稿者から再び映像が届いた。最近、子供の様子がおかしいと言う…。 「下水道」 磐田康史、磐田恵子 かつて下水道付近に指輪を落としてしまい、便利屋に依頼して下水管をくまなく調べたという親子からの投稿。ある細い下水管の映像に、人間の歯のような不可解なものが…。 「叔父の呪い」 合田剛史 投稿者が部屋でミーティングをしている様子を収めたビデオに、自殺で他界した叔父の顔が…。その後、一緒にビデオに写っていた友人が亡くなり、恐怖を感じた投稿者は、父親に叔父のことを訊ねようと考える…。 「落下する霊」 藤本賢一 消防団員の訓練の様子を収めたビデオ。キビキビと動く消防士たちの背後のビルの屋上から飛び降りる人影が…。しかし、その日その地域では自殺や事故など無かったという。10年前、そのビルから飛び降り自殺があったのは確かだが…。 「海水浴」 H・I ある家族が海水浴に行った際に撮影されたホームビデオ。波打ち際で遊ぶ子供の傍らに、身体のない足だけの影がくっきりと写っている。何者かが海の中へ引きずりこもうとしていたのだろうか…? 「声に取り憑かれた男」 北山一生(仮名) キャンプに出かけたグループを撮影したビデオ。そこにメンバー以外の「許さん…」という男性の声が…。しかし謎の声はそれだけでは終わらなかった。さらに別の場所で「オマエに…」という女性の声が…。 10巻(VHS)シリーズタイトル投稿者ポスターコメント10巻「声に憑りつかれた男」 北山一生(仮名) キャンプ楽しんでいるあるグループを撮影したビデオ。そこに、「許さん…」という声が。さらに投稿者は同じ場所で不可解な体験をしたというのだが…。 「落下する霊」 藤本賢一 校庭で消防団による訓練の様子を撮影したビデオ。よく見ると、奥のビルから人が飛び降りるような影が映ってしまっている。同時刻、そのような事故の記録は残っていなかったが…。 「続・白い足」 女池充 「スペシャル2」で検証した投稿「白い足」の続き。スタッフは前回、検証しきれなかった取材をさらに進める。撮影者の父親によると、最近、ビデオの被写体だった少年の様子がおかしいという…。 「父の記憶」 合田剛史 ある青年から送られてきた1本のビデオ。そこには、自宅で友人たちとミーティングしている様子が映し出されている。しかし、部屋の奥に中年の男性の姿がほんやりと見える。投稿者によると、この男性は亡くなった観戚に間違いないという。原因を探るべく、数年ぶりに父親との連絡を試みる投稿者たち。しかし、父は会社を辞め、今どこにいるのか判らないという…。そのことに改めてショックを隠せない投稿者。我々スタッフは父の行方を追う…。 第8巻より松江哲明が監督(構成・演出)に就任。撮影と編集は坂本一雪。松江時代の大きな変革は「演出」の手法であり、作品の切り替わり時のブラックアウトしている時間が長く、ブラックアウトから映像にフェイドするディレイも独特な間であり、これは現在の作品にも踏襲されている。タイトルも低予算ながらシンプルかつ凝った物に変わり、投稿者や注釈などは敢えてフォントサイズが小さな文字を使用した。音楽には豊田道倫を起用。 ドキュメンタリー風投稿映像の検証は中村・鈴木時代に多かった専門的な見識を元に行うのでなく、人間ドラマを追いかけるような検証のあり方であり、投稿者や投稿映像に纏わる「曰く」などを深く掘り下げてゆく手法である。 通常版に携わった監督の中では短命だったが、撮影と編集に携わっていた坂本が次巻より監督に抜擢され、彼は独自の肉付けを行いながら松江の手法を多く踏襲していった。
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