8巻以降の主要人物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 06:58 UTC 版)
「放課後さいころ倶楽部」の記事における「8巻以降の主要人物」の解説
翠たちの1学年下に当たる。8巻(第46話-第50話)では彼女たちがメインの話が続くが、第51話で上級生である放課後さいころ倶楽部のメンバー全員と知り合いとなり、再び以前からの4名もメインとなるエピソードもみられるようになった。 黒崎 奈央(くろさき なお) 第46話から登場。加茂川北高校の新1年生。金髪で三白眼かつ左耳に3 - 4個のピアスを付け、「大丈夫っス」や「なんスか?」などのように「ス」を付けて話す。頻繁に授業をサボるためクラスメイトからは不良と見られており、目つきが悪いなどの理由からクラスでは孤立している。普段は無愛想だが、猫好きで優しく、嘘がつけない素直な性格。ゆえにブラフ系のゲームにはとことん弱いが、反面記憶力が抜群に良く、普通は覚えられない他プレイヤーのプレイまで覚えている。一人の時にはよく携帯ゲーム機でRPGを遊んでおり、アンドールの伝説などのRPG系ボードゲームに関しては飲み込みが早い。 両親は離婚しており、ホステスでネグレクト気味な母親と二人暮らし。そのため料理は得意だが、掃除は苦手。小学生のころ、親友の父親が奈央の母親に入れあげて家庭不和に陥ったことから親友に憎まれ、挙句誹謗中傷を拡散されて以来、周囲に心を閉ざすようになった。同じアパートに住む店長に誘われボードゲームを遊んだことがきっかけで店長に想いを寄せるようになり、さいころ俱楽部に通うようになる。元々ボードゲームには興味なく、あくまで店長と彼が保護した野良猫目当てで通っていたが、そこで遭遇した環菜が接近。友達が出来たことの嬉しさと、再び失うことへの恐怖心で板挟みとなり一時は絶縁を言い渡すも、今まで押し殺してきた本当の自分の気持ちに気づき環菜と和解、以後親友となる。口下手で自信なさげな美姫に自分と同じ匂いを感じ取り、出会った当初は同族嫌悪を感じていたが、美姫の思いやりに触れて少しずつ距離を縮め始めた。前述の野良猫が美姫に引き取られた後は、猫を世話すべく美姫の家に通っている様子。 嫉妬心や独占欲が強く、店長と仲がよさそうな女性にはもれなく敵愾心を燃やす。特に、初対面で対戦してボロボロに負かされた翠を敵視している。また、親友となった環菜がさいころ倶楽部のメンバーと早々に打ち解けるのを見て嫉妬していた。第61話で店長に告白した際は高校生と付き合うことはできないと一応は断られたものの、高校を卒業しても気持ちが変わらないのであれば、大人の女性として向き合ってその時に答えを出すとの約束を得られた。 最終話の時点(2年生)で、さいころ倶楽部でアルバイトをしている。 時坂 環菜(ときさか カンナ) 第49話から登場。奈央の同級生。三つ編み眼鏡でルールを遵守する真面目を絵に描いたような女子。しかし、「ルールの下でうそをつくのは問題ない」ためブラフゲームを得意とする。 小学生のころからいとことボードゲームを遊んでいたヘビーゲーマー。親の転勤で引っ越してからボードゲームをやる友人がいなかったが、さいころ倶楽部で偶然奈央に遭遇、当初は恐れていたはずの奈央に声をかけ、一緒に遊ぶようになる。奈央からは(二人称としての)「オタク」と呼ばれている。 初登場時は翠以上の堅物でかつことなかれ主義であったが、素直で優しい奈央の本質をすぐに見抜き、クラスメイトから疎まれることも厭わず積極的に奈央と交流を持とうとした。それが、頑なな奈央の心を和らげてゆく。だが同世代の異性とはコミュニケーションを取った経験が皆無で、免疫ゼロ。田上が綾目当てでさいころ倶楽部に来店した際に遭遇した時はまともに会話すら出来なかったが、一緒に遊んだ禁断の砂漠やセレスティアにおいて協力し合い、ピンチを乗り越えたことがきっかけで田上に恋するようになるが、田上には他に好きな人がいる事実(後にそれが綾であることも)を知り、深く悩む。第64話では田上に告白してふられることで自分の気持ちにけじめをつけようと、髪を切りメガネをコンタクトレンズにするイメージチェンジを行ったが、結果的に告白はできず関係の決着はできなかった。イメチェン後、クラスメートの見る目が変わったことに本人は気づいていない様子。 文化祭でリアル型脱出ゲームのアトラクションを開催したときには、準備中に他のメンバーが自分の長所を活かして役立てているのに対して自分に何の取柄も無いことに劣等感を抱いていたが、実は目立たない面倒な雑務に徹してメンバー全員をサポートをしていたため、過労を起こして一日休んだ際に「カンナがいないと完成しない」と言われ、自信を取り戻す。その後、翠から進路の話を聞いて取柄のない自分を変えようと決意し、自分に今できることが何かを考え生徒会選挙に立候補する。文化祭での体験から「学校のみんなを裏から支える仕事がしたい」と訴える演説によって2位の得票数を獲得し、1年生ながら副会長に就任した。翌年の美姫たちの卒業時には生徒会長に就任している。 好きなデザイナーはアレックス・ランドルフ。
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