ブルセラ症
ブルセラ菌(ブルセラ属菌)による感染症。いわゆるズーノーシス(人畜共通感染症)である。
ブルセラ症は数週間程度の潜伏期間を経て高熱をはじめとする諸症状があらわれる。発熱の他に関節痛(関節炎)や倦怠感、消化器系の疾患を伴う場合も少なくない。おおむねインフルエンザの症状に似る。
ブルセラ菌そのものは世界中に広く分布しており、特にアフリカや中南米ではブルセラ症の症例がまま見られるが、衛生管理の進んだ先進国ではブルセラ症の発症例は稀といえる。ただし海外から持ち込まれた家畜によりブルセラ菌の脅威がもたらされる可能性はある。
2018年に日本国内でブルセラ症と診断された患者が確認されたと国立感染症研究所が発表し、産経新聞などがこれを報じた。同紙によれば、今回確認された感染者は動物を飼ってはいるものの日本国外に渡航した経歴はなく、しかも検出されたブルセラ菌はこれまでに確認されたことのない新種に該当するという。
関連サイト:
新菌種の「ブルセラ症」、64歳男性が腎機能不全に ― 産経ニュース 2018.5.16
ブルセラ‐しょう〔‐シヤウ〕【ブルセラ症】
読み方:ぶるせらしょう
ブルセラ症
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ブルセラ症
ブルセラ症
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 05:28 UTC 版)
ブルセラ症(ブルセラしょう、brucellosis)とは、ブルセラ属(Brucella) の細菌に感染して起こる人獣共通感染症。マルタ熱とも呼ばれる。
- ^ a b c d e 感染症の話 ブルセラ症 国立感染症研究所
- ^ “家畜の伝染病疾病の名称変更について”. 農林水産省消費安全局. 2021年12月26日閲覧。
- ^ 井上尚英『生物兵器と化学兵器』(中公新書)
- ^ a b c ブルセラ症について 横浜市衛生研究所 感染症・疫学情報課
- ^ Bruce, David (1887), “Note on the discovery of a microorganism in Malta fever”, Practitioner (London) 39: 161-170
- ^ a b c 今岡浩一、「ブルセラ症の最近の話題」 モダンメディア 2009年3月号(第55巻3号)p.76-85 (PDF)
- ^ a b フジテレビトリビア普及委員会『トリビアの泉〜へぇの本〜 2』講談社、2003年。
- ^ 山口県 環境保健研究センター所報 第48号 (平成17年度) p.30 (PDF) 山口県環境保健センター
- ^ 海外旅行者のための感染症情報 厚生労働省検疫所
- 1 ブルセラ症とは
- 2 ブルセラ症の概要
- 3 出典
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