しぜん‐しゅくしゅ【自然宿主】
レゼルボア
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/11 14:35 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動レゼルボア(独: reservoir、英: reservoir、リザーバー)とは生物、土壌、有機物などの中で、病原体が維持され、感受性動物に対して伝播される状態になっている領域であり[1]、自然界において存続するための本来の棲家を意味する。病原巣とも呼ばれる。感受性動物に侵入する直前の領域である感染源とは直接伝播の感染症では一致するが、中間宿主を必要とする寄生虫病や節足動物媒介性感染症では両者は異なる[2]。
似た意味の言葉に、自然宿主[3]・保有宿主・保菌動物などがある。侵入を受けた感受性動物の病原体生息域は感染巣とよばれる[4]。
参考文献
- ^ Aguirre, A. Alonso; Ostfeld, Richard; Daszak, Peter. New Directions in Conservation Medicine: Applied Cases of Ecological Health. Oxford University Press; 28 June 2012. ISBN 9780199731473. p. 196.
- ^ 鹿江雅光、新城敏晴、高橋英司、田淵清、原澤亮編 『最新家畜微生物学』 朝倉書店 1998年 ISBN 4254460198
- ^ デジタル大辞泉. “自然宿主” (日本語). コトバンク. 2020年7月11日閲覧。
- ^ 百科事典マイペディア. “感染巣” (日本語). コトバンク. 2020年7月11日閲覧。
関連項目
自然宿主
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/14 23:44 UTC 版)
自然宿主の特定には至ってはいないが、複数種のオオコウモリが有力とされている。サルからの感染例はあるが、キャリアではなくヒトと同じ終末宿主である。また、現地ではサルの燻製を食する習慣があるため、これを原因とする噂があることも報道に見える。 2005年12月1日付の英科学誌『ネイチャー』にて、ガボンのフランスヴィル国際医学研究センターなどのチームの調査によると、オオコウモリ科のウマヅラコウモリ、フランケオナシケンショウコウモリ(英語版)、コクビワフルーツコウモリ(英語版)等が、エボラウイルスの自然宿主とされ、現地の食用コウモリからの感染が研究論文で発表されている。
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