加熱処理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/03 17:19 UTC 版)
酒精強化の後、数ヶ月間の安定期間を置き加熱処理が施される。加熱方法は過去から現在まで色々な方法が試されてきた。現在ではクバ・デ・ガロールと呼ばれるワインの樽に温水の入ったパイプを通す方法と、カンティロと呼ばれる倉庫の2階に大きなガラス窓のついた部屋を作り、そこにワイン樽を置き自然に加熱する方法が行なわれている。クバ・デ・ガロールは主に普及品に、カンティロはフラスケイラのような単一品種で長期熟成をさせるものに使われる。クバ・デ・ガロールでは新酒をエストゥファ(湯が循環する過熱容器)に移し、45℃~50℃を保ちながら最低3ヶ月加熱する。微妙な味わいが要求される高級品は、湯を通した管を張り巡らせて倉庫全体を温め、熱の当たりを柔らかくするという手法がとられる。加熱は50℃以下で3ヶ月以上と決められている。加熱期間が終わると自然にゆっくりと常温まで下げられる。カンティロでは人工加熱と同じ効果を得るためには2年かかると言われている。
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