秋名スピードスターズ(AKINA SPEED STARS)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 07:03 UTC 版)
「頭文字Dの登場人物」の記事における「秋名スピードスターズ(AKINA SPEED STARS)」の解説
池谷浩一郎が立ち上げた走り屋チーム。本格的なドラテク追求の場ではなく、車好きの連中が集まった同好会。 表向きは「秋名最速」を自称しているが、お世辞にも実力は高いとは言えない(涼介曰く「カス揃い」)。肝心のバトルに関しては、正式なメンバーではない拓海頼りという状態である。第2部以降、チームとしての活動はほとんど描かれていない。 原作・アニメでは大人数のチームだが、新劇場版ではまだ加入していない樹を除くとメンバーは4人しか登場しない。実写版では池谷がモブキャラクターとしてしか登場しておらず、代わりに樹がリーダーとして仕切っている。 原作・アニメ・新劇場版でチームステッカーのデザインが違い、アニメ版のチームステッカーは、オリジナルキャラクター・桂木美香がデザインした物。 本拠地…群馬県北群馬郡伊香保町(現在の渋川市)及び群馬郡榛名町・秋名山(モデルは榛名山)(群馬県道33号渋川松井田線) リーダー…池谷 浩一郎 池谷 浩一郎(いけたに こういちろう) 声 - 矢尾一樹 / 土田大(新劇場版) 21歳、身長175cm、60kg(第一部)。得意技はダッサダサの多角形コーナリング。「秋名スピードスターズ」のリーダーで、自称ナンバー2(1位は拓海)。 拓海たちの先輩従業員。中学生の頃からバイクいじりで遊んでいて、愛車を購入し走り屋となった。ドラテクはそれなりだが、メカニックに関する知識は豊富で後輩の面倒見も良く、バスに置いて行かれた見ず知らずの老人を送り届けるなど好人物である一方、自分に自信が持てない性格で、女性に対してもかなりの奥手。佐藤真子とはそれなりに良好な関係ではあったものの、その性格が災いして寸前のところで関係は消滅した。なお、真子に告白しようとするとアクシデントに見舞われる傾向にあり、1度目は自信の無さから出発を後らせ、更に渋滞にも巻き込まれ2時間以上遅刻、2度目は2時間早く待ち合わせの場所に着いたが、バスに乗り遅れた老人をホテルまで送り届けようとすると予想以上に遠くまで送る羽目になり、挙句帰りの道中に碓氷峠を疾走していた最中にタイヤをバーストさせてしまっている。 レッドサンズとの交流戦に向けて秋名の下りを走っていたところ、自身の走りへの迷いと焦りから、コーナーの途中で現れた対向車(三菱・パジェロ 2代目ショートボディ)をかわしたことで反応が遅れ、ガードレールに激突する事故を起こしてしまう。池谷自身も大けがを負ったが、対向車の運転手が救急に通報したために事なきを得た。その後、シルビアが修理されるまでの暇を利用して自身のドラテクを見直し、以前はコーナー出口でアクセルを思いっきり踏んでテールを振るパワースライドをドリフトだと思い込んでいる程度だったが、サイドブレーキをきっかけとしたドリフト程度はできるようになった。さらに第2部ではサーキット経験者のS15シルビア相手に、ブレーキングで対等以上のテクニックになっている。加えて後に製作されたOVA(時系列的にはS15戦より前で、かつ基となった原作番外編には無かったオリジナルシーン)では、最終的にスピンしてしまったものの、サイドブレーキを使わずにカウンタードリフトを決めるなど着実にドラテクを伸ばしていった。 S14シルビアを嫌っており、中村賢太が拓海に挑戦を申し込もうとスタンドに来た時は機嫌を悪くしていた。その他、単行本4巻の巻末おまけでは「かんべんしてよニッサンさん、1800のクルマを途中で2000にしないでよ」とも発言している。 原作では喫煙者の設定になっているが喫煙のシーンは少なく、アニメでは喫煙者の設定はない。 愛車のシルビアは埼玉県にあるチューニングショップ・テクノプロスピリッツのS13型シルビアがモデルになっており、原作1巻では完全な前期型だったが、3巻以降は後期型のフロントマスクになる。 作者のしげの秀一が一番好きなキャラクターは「自分の目線が詰まっているから」池谷と答えている。 アニメ版では高橋涼介同様にバトルの解説や原作のナレーションにあたる役割も担い、ドラテク、チューニング、対戦相手の特徴や癖、車の説明や解説する量が増えている。搭乗車種…S13 シルビア K's (1988年式 1800cc 前期型) ボディカラー…ライムグリーンツートン 主な外装パーツ…NISSAN製パーツ、SPEED STAR WHEEL製ホイール(原作、新劇場版、ゲーム)、nismo製ホイール(アニメ)、純正ドアバイザー ナンバー…群馬 58 へ 51-745 / 秋名79 さ 3-832(新劇場版) 武内 樹(たけうち いつき) 声 - 岩田光央 / 白石稔(新劇場版) 誕生日 4月1日~4月19日のいずれか(アニメ版) 血液型 O型(作中唯一血液型の設定がなされている人物) 18歳、身長163cm、55kg、高校3年生(第一部)。好物はチーズケーキ(原作では台湾製のバナナ)。得意技は坂道発進。拓海と2人で「秋名最速のハチロクコンビ」を自称している。作中では「イツキ」とカタカナ表記されることが多い。感極まった時によく「くーーっ!」と奇声を上げる。 藤原拓海のクラスメイトかつ親友で、感極まると拓海に抱き付くことも多い。大のお調子者であり、それらの言動に拓海もあきれたり振り回されつつも、拓海が樹だけに本音を語るシーンも多く、仲の良さが伺われる。樹も拓海がいかなる相手から勝負を挑まれようと、「拓海なら絶対に勝てる」と拓海を心から信用している。 立花祐一が店長を務めるガソリンスタンドでアルバイトをしており、高校卒業後はそのガソリンスタンドの正社員となった。自らのクルマの購入を機に「秋名スピードスターズ」に加入。「拓海がパンダトレノなら俺は赤か黒のレビン」と宣言していたが、「程度の割に凄く安かった」と白のレビンを購入した。しかし、そのレビンはAE86でなくAE85(通称ハチゴー)であり、本人は知らずに間違って買ったため池谷や健二に爆笑されたが、拓海に慰められ、その拓海がハチゴーを運転して他所の走り屋を抜き去ったことから、ハチゴーでもテクニック次第で速く走れることを実感したため、長く乗り続けること 大のハチロク好きであり、ハチロクを侮辱される発言を聞くと、相手が誰であれ激昂する。調子に乗るとハンドルを離したり、余所見をするなどかなり危ない運転になることもしばしば。そのたびに拓海は頭を痛めている。 一時期恋人であった秋山和美とラブホテルに行こうと誘い、一度はOKが出たものの、和美の元彼の登場により失敗。このとき池谷と健二がこっそりその様子を見ており、池谷には「自爆した…」健二には「かっこ悪ぅ…」と言われるが、同情もされる。後日、渉からは「樹には悪いことをした、和美のようなヘチャむくれのことはあきらめてもっとイイ女を捜せ」と、再び新しい恋を探すように念を押される。 連載開始当初はドライビングテクニックはまるで初心者だったが、拓海の横乗り体験や秋山和美にドリフトを教えてもらうなどの経験を積み、埼玉エリアの定峰や間瀬へも遠征している。第二部終盤では、第一部で上手くできないとこぼしていた(First Stageでは拓海に見せつけようとして2回とも失敗した)ヒール・アンド・トウをマスターし、拓海を驚かせた。 走り屋の好む車は全て好きだが、父親の乗っているオートマでFFのディーゼルエンジン車を「ダサい」「クルマじゃねーよあんなの」と言ってかなり嫌っている。FF車自体を「サイテー」と発言する場面もあるが、ホンダ・シビックの場合は「走り屋に人気の車」「ハチロクのライバルだから道は譲れない」と冷静に見ている。原作とアニメ版とでは初恋の相手が違い、アニメ版はオリジナルストーリーである1st13話、相手もアニメオリジナルキャラクターの沙織。 単行本48巻収録の番外編「拓海外伝」に登場する中学生時代の樹は髪型が本編とは異なる。このとき樹の両親が初登場しており、母親の顔は樹にそっくりであった。 「実写版」では立花祐一の息子で、名前も「立花樹」に変更され、池谷の代わりにスピードスターズのリーダーを務めている。性格も根は原作同様の好人物ではあるが、行動が伴っていない小金持ちのドラ息子といった扱いのキャラクターになっている。 実写版の愛車はS13の中破後、GT-Rを購入しかけたが結局はAE86トレノを購入。ただし、何の改造もされていない素のAE86だったようで、清次戦で拓海が運転した時にはあまりの剛性の無さに困惑していた。搭乗車種…AE85 カローラレビン SR(1983年式 前期型) ボディカラー…ホワイト(セガサターン「頭文字D」では赤) 主な外装パーツ…GT-APEX用純正エアロダイナミックグリル、阿部商会製ホイール ナンバー…群馬 56 へ 11-009 / 秋名50 せ 2-212(新劇場版) 第二部からはターボチャージャーを装着し、馬力は80psから約2倍の150psへとパワーアップ。低回転での小トルク域から急激にターボが利き始める、所謂「ドッカンターボ」仕様である。 健二(けんじ) 声 - 高木渉 / 勝杏里(新劇場版) 池谷の幼馴染であり、「秋名スピードスターズ」のメンバー。21歳、身長173cm(第一部)。苗字は不明。 実家のクリーニング屋を手伝っているが、ガソリンスタンドに入り浸って情報共有をするなどフリーター同然の生活を送っている。ドラマCD「ロンリードライバー伝説」での桂木美香(後述)とのバトルでは、まぐれであるが溝落としでのオーバーテイクを成功させたことがある。池谷、樹と共にロンリードライバーを自称するが、原作のクリスマス前の場面では「今年はフリーなもんで」「池谷もついに童貞卒業か」と経験済みであることを匂わせるセリフがあることから、以前に彼女がいたことが伺える。 池谷の「ばあちゃんがまた行方不明か?」というセリフから、祖母は存命の模様。搭乗車種…RPS13 180SX TYPE II(1991年式 中期型) ボディカラー…ウォームホワイト 主な外装パーツ…NISSAN製パーツ、WORK製ホイール ナンバー…群馬 55し 11-305 / 秋名79 て 3-573(新劇場版) 桂木 美香(かつらぎ みか) 声 - 沢海陽子(ドラマCD) 池谷や健二が免許とりたての頃に秋名山を走っていた走り屋。デザイナー志望であり、健二や池谷の高校時代の先輩である。東京へ旅立つ前に健二とバトルし、最後に「溝落とし」を使った健二に敗北する。 アニメ版の「秋名スピードスターズ」のステッカーは彼女がデザインしたものである。搭乗車種…NA6CE ユーノス・ロードスター ボディカラー…クラシックレッド 主な外装パーツ…MANARAY SPORT製ホイール ナンバー…品川 79 ? 38-679 守(まもる) 声 - 後藤光祐(新劇場版) 新劇場版オリジナルキャラクター。身長170cm。 「秋名スピードスターズ」のメンバー。眼鏡が特徴。原作では彼のベースとなったメンバーが登場している。搭乗車種…A170 ランサーEX 1800GSRターボ(後期型) ボディカラー…サラエボホワイト ナンバー…秋名 56 て 7-065(新劇場版) 滋(しげる) 声 - 野沢聡(新劇場版) 新劇場版オリジナルキャラクター。身長181cm。 「秋名スピードスターズ」のメンバー。キャップ帽が特徴。原作では彼のベースとなったメンバーが登場している。アニメ版では真彦(声-鈴木淳)という名前で搭乗する。搭乗車種…KP61 スターレット 3ドア(後期型) ボディカラー…ラブリーレッド 主な外装パーツ…RSワタナベ製ホイール、砲弾型ドアミラー(メーカー不明) ナンバー…赤城 58 す 1-618(新劇場版)
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