海の家「れもん」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 10:12 UTC 版)
イカ娘が海から初めて上陸した際、最初の侵略拠点として占拠しようとした海の家。この作品における舞台。店名の由来は作者のハンドルネーム「レモン」。営業時間は8:00から17:00までで、看板はレモン色。従業員のユニフォームのTシャツは、原作・アニメともにレモン色だがデザインが異なり、原作では胸の中央に「海の家 れもん」と書かれているが、アニメでは左胸にレモンのワンポイントマークがあしらわれたシンプルなデザインとなっている。 原作とアニメでは外観と内部の構造が大きく異なっている。例えば、原作では短いテーブルがいくつか置かれているがアニメではテーブルは長く座敷もある点や、メニューの内容も大きく異なっている点等。イカ娘が壁にあけた穴も原作ではきれいに無くなっている(その後千鶴があけた穴も1話たたずに無くなっている)のに対し、アニメでは板で繕われておりそのままになっている。仮設のカウンター席が設置されたこともあったが、以降の話では設置されていない。 相沢栄子(あいざわ えいこ) 声 - 藤村歩 相沢家の第2子・次女。身長不明、体重46kg前後。16歳。O型。高校生で、倉鎌高校の1年に在籍。「れもん」では給仕を担当。 イカ娘のみならず、周囲のあらゆるキャラクターに対するツッコミ役の常識人。イカ娘が壊した「れもん」の壁の修理代を出させるために低賃金(壁の修理代を完済するまで5、6年くらい働く必要があるらしい)でコキ使う。 言動や性格は男勝りであり、直情径行な気質で、負けず嫌い。正義漢で、不正や不埒な行為する者を懲らしめ、困っている人には手を差し伸べることを常とする。 一応イカ娘を侵略者と認識しているが、脅威は感じておらず、自分の部屋にイカ娘を寝泊りさせたり、しばしば一緒に行動したりしているなど、むしろ(イカ娘からすれば)嘗めている。一方でイカ娘に地上のことをいろいろ教えたり困ったときに助言してやったりと何かとかまってやることが多く頼りにされている。(千鶴曰く)「昔の栄子は女の子らしかった」ことから、記憶喪失になったイカ娘に「お姉ちゃん」と呼ばれた時や、ままごとでイカ娘の妻の役をしていたときは赤面して抵抗を示している。 ヘアスタイルはストレートなショートボブで、前髪の一部分が独特の跳ね方をしている。オレンジがかった茶髪。毛先をきっちりそろえているためイカ娘には「ヘルメット」のように見えているようだが本人はそう言われると怒る。また、 普段着はTシャツとジーンズまたはパンツルックが基本。女性的な服装が苦手で、浴衣やロリータファッションには難色を示している。 運動能力は千鶴には及ばないもののかなり高く、ボウリングではかなりのスコアを出している。 勉強は全体的に不得意で進級に危機感を覚えるほどであり、特に数学が苦手。英語は中学1年生レベルの英会話が理解できず、小学3年生のたけるにすら及ばない。 趣味はテレビゲームで「ゲームを卒業するときは人生を卒業するときだ」と断言するほど。小学生の時から愛用していたゲーム機(ファミコム)が壊れたときにはかなり落ち込み、しばらくしてゲーム用の貯金を発見した後も新しいゲームを買うことができず、つなげていないコントローラーを弄っていることがある。アニメではメガドライブの名前が載った雑誌を読んでいたり、セガのゲームをプレイしている描写が特に多いなどレトロを好んでもいる。ゲーム(エキサイトバイク)の影響でバイクには憧れがあり、原作では原付の運転免許を取得している。 食べ物ではトマトが嫌いで食べられなかったが、イカ娘に同情されて彼女のプライドが許さず、見事克服した。 イカ娘が栄子に対して持つイメージは「単眼のアンドロイド」。 イカ娘と同様に連載開始前のプロトタイプの時期から存在するキャラであり、作者のHPでは当時の彼女のイラストも公開されているが、前髪の特徴がないなど容姿は現在と若干異なる。プロトタイプでは身長の設定もあった(156cm)。 イカ娘の呼び方は「イカ娘」。 相沢千鶴(あいざわ ちづる) 声 - 田中理恵 相沢家の第1子・長女。年齢不詳。身長・体重ともに不明だが本人は常に体重を気にしており、ダイエットのためにランニングしている。物語上では両親は出てきていないので物語上の相沢家では最年長者。「れもん」では厨房担当。 基本的には温厚でめったに怒らないが、いったん怒らせると誰にも手を付けられない。また、外見とは裏腹に腹黒くて抜け目がない面もある。特にイカ娘を翻弄して面白がることもある。以上のような性格と後述する能力の数々が原因で、他の人物からは人外(宇宙人ないし怪物)のような扱いを受けているが、(本人曰く)「ちょっと力みがちなだけで本当はシャイでナイーブな普通の女の子」のつもりでいる。 家族思いであり、家族に害を及ぼす者に対しては容赦なく制裁をかける他、イカ娘の行動が他人に迷惑を及ぼす場合も、時に突拍子もない方法も交えつつ、たしなめたり制止したりする。 海の家れもんの経営者としては度胸が据わったアイデアウーマンであり、初対面のイカ娘がくしゃみの拍子に噴き出したイカ墨を全身に浴びるも全く動ぜず、そのイカ墨を味見してイカスミスパゲッティを作る事を考案して「れもん」の看板メニューにするなどしている。また、何か問題が起こったときそれを逆手にとってコンテストを開催し参加者の協力を得て解決を図るなど、イベントを実施することも多い。 髪は黒(見かけ上はパープル)のロングヘア。栄子とは前髪の形がやや違うがやはり一部分が独特の跳ね方をしている。眼は近視だが、普段は眼鏡やコンタクトレンズを使用せず、細目にすることで対処している。本気で怒った場合に目を見開く事が多い為、コンタクトレンズをしてパッチリ目になったときはイカ娘や栄子からは恐れられ、海の家れもんの客からは大人気であった。 戦闘能力は常識では考えられないほど高く、「れもん」を乗っ取ろうと本気で仕掛けたイカ娘の触手による超高速の攻撃を軽くかわし、手刀で全て切り落とす、蚊を潰そうとして店の壁に素手で大穴を空ける。など、イカ娘以上の力を見せている。イカ娘のツボを押し間違えて昇天させかけたり、「相手の秘孔を狙う」方法を知っていたり、相手の殺気を感じることができるなどと、暗殺拳を扱える模様。ただ、栄子がイカ娘に対して「お前が本気だしたら私どころか姉貴だってやられる」と発言しており、決して無敵でないことがうかがえる。その戦闘能力はしばしば周囲で発生するトラブルを収束させる。 戦闘能力を裏付ける身体能力もやはり常識では考えられないほど高いことが伺え、25kmのマラソン後にそのまま階段と坂道と山道を駆け上がっている。本人曰く「ジョギング」。(しかしもう少し走らないとダイエットにならないらしい)、イカ娘が1か月かけて歩いた距離を2日足らずで歩く持久力、ボウリングでオールパーフェクトが出せるほどの運動能力を持つ。 一方、イカ娘が投げ飛ばしてしまった食器や蠅たたき・ドッキリなどを回避できず隙が多い。まれにタイミングが悪い登場をすることもある。 趣味はコーヒー缶のコレクション。ただし本人が発言するまで妹の栄子すら気付かなかった。また家事をすることが生き甲斐となっており、イカ娘たちが彼女を休ませるために家事をすべて行ったときは珍しく気分を悪そうにしておりイカ娘が落とした皿を片づけた時はうっとりとした表情を浮かべていた。 好きな食べ物はシュークリーム。肉も好物でかなりの量を食べる。 アニメでは、日常会話程度の英会話なら普通に話せる。 店の衛生面もあって虫が嫌いで、ゴキブリや蚊に対して必要以上の力で攻撃したり、3バカの光線で巨大化したフナムシを見たときには恐怖から通常の10倍の力を発揮して粉砕している。 イカ娘が千鶴に対して持つイメージは「なまはげ」。 イカ娘の呼び方は「イカ娘ちゃん」。 斉藤渚(さいとう なぎさ) 声 - 片岡あづさ アルバイト店員の高校生。サーフィンが趣味で、元々は仕事ついでにサーフィンがしたいという理由で「海の家れもん」でのバイトを志望した。給仕担当。 たけるの担任教師の愛子の妹。 イカ娘を初対面の時から「明らかに人間ではない」と認識するや非常に狼狽し、「危険な能力を持つ侵略者」と認識して恐怖に陥り、以後作中で、唯一イカ娘のことを脅威を感じて恐れている。 さらにはイカ娘を警戒して、侵略を阻止すべく「人類のため」にバイトを続けている。 しかしイカ娘を恐れるあまりその能力や思惑を過大に評価しがちで、かえって侵略行為を期待するかのような思考に至ってしまうこともある。話が進むとなかなか侵略しようとしないイカ娘に対して怒りを覚えて叱咤したり(さすがのイカ娘もこれには恐怖を覚えたのか泣いてしまう)、侵略方法を指南したりとだんだんと立場が逆転しつつある。 イカ娘を恐れる態度は、初めて自分を侵略者として扱ってくれた人間としてイカ娘を大いに喜ばせ、以後侵略者としてのプライドの拠り所となっており、大変気に入られている。 目元がすっきりした美形の女性だが、黒髪で髪型がショートカットのボーイッシュな外見で、時々男性と間違えられる。そのため、女性客が少ない時には男装し、女性客の集客に一役買う事もあったが、後に男装をやめている。 人当たりは柔らかく、温厚かつ控えめで真面目な性格。言葉遣いも丁寧だが、サーフィンを軽んじる人物には厳しい発言をする。 溺れていたところを助けてくれた悟郎に対して恩を返そうとしているが、悟郎からは「これが仕事だから」と遠慮されている。イカ娘に対する態度や恩返しのためにやったことなどが原因で栄子からは「スミにおけない」と悟郎は言われていた。 過去に一度原付の免許をとろうとして試験に落ちていたが、後に取得した。 イカ娘が渚に対して持つイメージは「天使」。 イカ娘の呼び方は「イカの人」。
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