海の家の違法建築問題と管理放棄
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/26 02:19 UTC 版)
「おたるドリームビーチ」の記事における「海の家の違法建築問題と管理放棄」の解説
2004年に海の家が内陸側に移動してからは、オフシーズンに撤去されることなく継続して存置されたままであった。本来1年ごとに撤去しなければならない仮設建築物とされ、長年にわたって建ったままの状態になっていることは建築基準法違反にあたるが、小樽市建築部は11年間にわたり黙認してきた。これは小樽市が北海道の短い夏の間に利益を上げることが難しい海の家に配慮してきた部分もある。小樽市は仮設建築物を新築するとして組合が提出してきた建築許可書を受理してきたことが、黙認してきたと言われる所以である。 2014年になって小樽市コンプライアンス委員会に市民から苦情が寄せられ、調査の結果建築基準法違反の放置が明らかになり、小樽市は海の家でつくる協同組合に対し2015年3月までに建物を撤去するよう指導した。しかし、協同組合側の足並みが揃わず全ての建物の撤去が出来なかったため、2015年度の営業を断念する結果となった。 このため小樽市では2015年度の営業を市が肩代わりすることも検討したが、関連経費を支出するための補正予算案は、「小樽市民の利用が少ないのに市の税金を投入するのが妥当か」等の議論の末否決され、市は「遊泳自粛」の立て看板を立てたのみで、管理者がいないという異例の状況で海水浴シーズンを迎えた。
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