料理部主任
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「ミスター味っ子の登場人物」の記事における「料理部主任」の解説
丸井善男(まるい よしお) 声:飯塚昭三 味皇料理会イタリア料理部主任。イタリア帰りのシェフで、味皇料理会で料理セミナーの講師を務めていた。自身が語るように味皇の直弟子にあたり、得意な料理はパスタ。その中でも「ミートソーススパゲッティ」を得意としている。陽一が料理勝負を始めるきっかけとなる料理勝負以降は、陽一の良きアドバイザーとして常にサポートをしていた。 ただ、陽一が味皇と一緒に九州へ旅に出た際、日之出食堂を手伝い、慣れない大衆食堂の激務で倒れるまで働いたにもかかわらず、陽一から「旅に出ている間に売上が落ちた」と身も蓋もない事も言われている。 アニメでは陽一の母・法子に片思いしていることもあって、陽一の助手を務めるなど色々協力することが多く「丸井のおっちゃん」と親しまれている。当初は三枚目なキャラクターだったが、味仙人トーナメントで優勝経験があるなど、次第に実力者の片鱗を見せるようになり、顔立ちも二枚目に変わっていった。また唯一味皇と味将軍の関係を知っていたり、味皇失踪後に料理会会長代理を務めたりと重要な役割が多く、味皇からも最も信頼されている。イタリアでの料理人教育のために第50話で一旦レギュラーから退くが、味将軍グループとの最終決戦を目前にした第73話で帰国し、以後はレギュラーに復帰する。 『ミスター味っ子II』では、源二郎が病に倒れた後に、本人には責任のない些細なミスが原因で味皇料理会を追われ、ホームレスとなっていたところを陽一たちのサポートにより、イタリア風ラーメンの店を開いて立ち直る。またこのとき心労がたたったのか、かつての小太り系の体形から激痩せしていたが、開店後はある程度元に戻っている。 後に味皇GPに小西と組んで出場するが、新山・金本組に敗れた。 源二郎の復帰後は味皇料理会に戻ってイタリア料理について講義している。 下仲基之(しもなか もとゆき) 声:堀内賢雄 味皇料理会フランス料理部主任。陽一とは何度か勝負して敗れているが、主任を務める通り凄腕の料理人で、ハンサムな容姿に落ち着いた物腰。欧米の料理コンクールを総なめにしたほどの腕前。料理修行中はフランスやドイツに滞在していた経験を持つ。第28回味皇GPにおいて「味皇料理会代表」として2回戦で敗れた後に短期間失踪をする(味皇は彼の心情を理解し、いずれまた戻ってくると見て特に処分などは科さなかった)。フランス料理界の重鎮であるムスタキに師事し、その腕前も評価されている。13代・武生玄斎が作る出刃「人の包丁」の所有者でもある。またモデルは作者の中学時代からの友人とされている。 アニメでは純白の厨房着を使用し、フランス国旗を前掛けに使用したり、薔薇を携えて登場するなど、ナルシストな性格になっていた(ただしスルメなど、庶民的な食べ物が好きだったりする)。また第23話の味皇GPでは、「キンメダイカレー」の骨が残っているのを見て見苦しく思い、自らリタイヤを宣言する(原作ではしていない)など、食に関してもかなりの美意識を持っていた。 『味っ子II』では味皇料理会に残っているが、海外支部の統括部長として活躍し、日本では独裁体制を築いている室長も手を出せない存在になっている。元々他の主任達に比べて若年だったため、歳を重ねたとはいえ若々しさは残っている。また、室長の専横する料理会の現状に対しては批判的であるが、味皇料理会を初代味皇時代のような戦闘的な集団に戻すことを理想としている。源二郎の復活は喜んでいたが、その後も理想に変わりはなく、なお変革を目指す模様。 味皇グランプリには「トリプルクラウン」の評価を受けたアレックス・ロシと組んで出場し、新山・金本組を追い詰めるが、本人に責任のない制限時間オーバー調理を咎められ、それを自ら受け入れ敗退した。 最終巻巻末の天台ハジメの取材メモにて、結局味皇料理会を出奔し、大年寺三郎太、久島健男らしき人物と共に奥羽山中にて修行するイラストが公開されている。 『幕末編』でも最終2話に登場、陽一同様幕末時代にタイムスリップし、徳川の料理人として腕を奮う。 小西和也(こにし かずや) 声:鈴置洋孝 味皇料理会肉料理部主任。料理に関しては天才的な勘の持ち主で、かつては味皇料理会でも1・2を争う腕前と評されていたが、我がままな性格が災いし一度は味皇料理会を脱退し、ステーキレストラン『ウエマツ』で働く。後に肉料理部主任として復帰する(原作のみ)まで、「肉料理の天才」として料理界を渡り歩いていた。なお、第28回味皇GPにおいて、「九州代表」として出場している。モデルは下仲同様に作者の中学時代からの友人とされている。「当たり前!」が口癖だが、アニメではパワーアップして「当たり前!当たり前!当たり前ーっ!!」となり、これが好評なことから、「駄目だ! 駄目だ! 駄目だーっ!!」(第31話)や「はずが無い! はずが無い! はずが無いーっ!!」(第32話)などと、言葉を3回連呼するのがパターンとなる(原作『II』でも逆輸入する形で使われた。 アニメでは、味皇GPで味将軍グループと結託して参加するも敗退(原作では結託していない)。味将軍からの誘いを破り捨てたために肉料理への道を絶たれ、一から出直すべく、博多の板前寿司屋「初音寿司」で修業をし、その「初音寿司」の覇権を賭けて、陽一と共に味将軍との回転寿司勝負に挑戦、その修行中にしげるが試作品の寿司(ユッケ巻)を食べて喜んだ顔を見て、料理の素晴らしさを知る。そして味勝負に勝利後は真面目な料理人となる一方、味将軍からの完全離脱のために一馬・どんぶり兄弟・章吉・兵太らとレジスタンスを行い、そして陽一・一馬と結託してすき焼き勝負に勝利、味将軍の改心と共に完全に独立した料理人となる。 『ミスター味っ子II』では、新味皇体制に馴染めず再び料理会を辞め、「料理コンサルタント」業をやる傍ら、被災地のボランティアとして、被災者に料理を提供している。髪型は前作とは変わってはいないが、ヒゲを生やしている。しかし陽一の「あのヒゲさえなきゃなあ…」のため息がきっかけで剃った模様。また、名前が「和弥」になっていた。味皇GPに丸井と組んで(第一作の時点で丸井との絡みは多い)出場するも、新山・金本組に敗退した。 源二郎復活後は、味皇料理会に戻っている。 関場武雄(せきば たけお) 声:中村大樹(3、13、18、19、20話)→沢木郁也(65、66、82話) 味皇料理会ドイツ料理部主任。原作においては、味皇GPを除いて陽一以外の人物と公開料理対決をした唯一の人物。そのドイツ料理人スコルピオンとの勝負は惨敗したが、その後陽一と一緒に再戦し、雪辱を果たす。 アニメではやや大柄の屈強な青年として描かれている。みつ子がれい子らとバレンタインデーの手作りチョコで勝負することになり、公平性を保つため丸井から審査員を依頼された時はピアノを弾きながら承諾していた。審査に際してはどれも心のこもった素晴らしいチョコだとして引き分けの判定、特に塩やマヨネーズまで入ったみつ子のチョコまでも、涙しながら「うまいよ」と評するなど、なかなか懐の深い人物。(その後しげるに「お姉ちゃんに塩はあまり入れん方がいいぞと伝えてくれ」と耳打ちしていた) 養父が元味将軍七包丁の一人という設定があり、彼自身も七包丁・北の悪魔として陽一と対決する(後述)。また第80話で毛利とカモンが旗揚げした「味皇料理同盟」を探ろうとした時には、カンフーの使い手であるカモンと戦って善戦したほど、格闘技に長けていた。 『味っ子II』では米本と組んで味皇グランプリに出場するが、新山・金本組の前に敗退した。 芝裕之(しば ひろゆき) 声:石森達幸 味皇料理会日本料理部主任。主任の中でも最年長者。味皇を抜くと上座の方へ座ることなどや、また「味試し」では課題を考えたり、判定の中心にいる。 アニメでは演じる石森がブラボーおじさんとの兼役であるため、主任の中では丸井の次に出番が多いが、エンドロールで彼の名前が出るのは初登場の第3話と、陽一とお茶漬け勝負を行った第20話のみである。 カセットブックでは、かつて任侠の世界での料理対決で「不世出の名人」と呼ばれた不敗の料理人で、裏社会から逃れてきたところを味皇に助けられた過去が語られている。 『味っ子II』では、第50回味皇GPの何年か前に亡くなった事が語られた。味皇料理会最古参であるため、後述の新味皇葛葉は、「記録に残されていないが、芝さんは味皇料理会の設立当初の様子を知っていたかもしれない」と推測している。 米本精道(よねもと せいどう) 声:鈴木勝美 味皇料理会中華料理部主任。アニメでは主任の中で唯一陽一と味勝負をしていない。またアニメのみの設定として、甲来軒(後述)の親友として、そしてリャン・ガ・コーテー(後述)と味勝負をした事がある。なおこのリャン・ガ・コーテー戦を最後に彼が言葉を発するシーンは無く、以降は映像で登場するのみである。 アニメ版初登場の第3話では、垂目が「よねもと やすみち」と紹介していた(肩書きも「中国料理部主任」と紹介)。DVD-BOXに同封されている解説書では名前が「米本靖道」となっている。また第19話のEDクレジットでは、声が古田信幸名義となっていたが、この回の米本は喋っていない。 『味っ子II』では、関場と組んで味皇グランプリに出場するも新山・金本組に敗退した。
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