佐波川
歴史の川にホタル舞う・佐波川の清流を後世に
(注:この情報は2008年2月現在のものです)
佐波川は、その源を山口・島根県境の三ツヶ峰(標高970m)に発し、山間峡谷部を流れ、野谷川、三谷川、島地川等の支川を合わせ、その後、防府市市街地北部を流れ、周防灘に注ぐ、幹川流路延長56km、流域面積460km2の一級河川です。 |
防府市上空から佐波川を望む |
河川概要 |
| ○拡大図 |
1.佐波川の歴史 |
"東大寺再建用木材を運搬するために、俊乗房重源は、佐波川の川筋を広げ、水をせきとめて水路を造りましたが、これが「関水(せきみず)」とよばれるもので、佐波川に118箇所造ったと伝えられています。" |
2.地域の中の佐波川 |
"下流域では、高水敷及び駐車場が整備されおり車でのアクセスも容易で、天候の良い日には、周辺住民の憩いの場として親しまれています。 また、毎年6月には「佐波川ホタルの夕べ」というイベントが開催されています。 農業用水として分流される用水路は生活用水としても長い間利用されてきました。" |
佐波川の高水敷には、河川利用施設として公園3箇所、運動場3箇所、サイクリングロード2箇所、その他に遊歩道が整備されています。 新橋から総合堰の間は「ホタルの広場」(自然にふれあい、ふるさとの川の象徴となるホタルの飛びかう広場)として、ホタル川、親水・生態系保全護岸、多自然型護岸等が整備されており、また、高水敷及び駐車場が整備されていることから、車での利用も容易です。 毎年6月には「ホタルの広場」を利用して「佐波川ホタルの夕べ」というイベントが開催されます。その他にも春季・夏季の天候の良い日には、高水敷のバーベキューや、水遊びが盛んで、また、犬の散歩やウォーキング等で高水敷利用されるなど、周辺住民の憩いの場として親しまれています。さらに、河口付近では潮干狩りが多く見受けられます。
佐波川には、本川の上流に「佐波川ダム(1956年完成:大原湖)」と、支川の島地川上流に「島地川ダム(1981年完成:高瀬湖)」の2つのダムがありますが、湖畔に整備された、公園やオートキャンプ場の周辺では、釣りや水遊び、デイキャンプ等に多くの方が利用されています。 島地川上流にある高瀬峡では、渓谷に沿って、2.2kmの自然遊歩道が整備されており、四季を通じて自然の美しさを楽しめます。
農業用水として佐波川から分水される用水路は、私たちの生活の水としても長い間、利用されてきました。防府総合用水堰から分水される用水に、宮市を流れる迫戸(せばと)川がありますが、つい30年頃前までは、この水も洗面に炊事に風呂にと、暮らしにかかせない水として利用されました。その水を汲む場所として、各家庭にあったのが、汲地(くみぢ)です。
水辺でホタルが舞い、子どもたちが泳いだ川は、私たちの暮らしとともにあった佐波川といえます。 |
3.佐波川の自然環境 |
"上流域の滑山国有林と藤ヶ谷国有林が古くから美林をほこっていました。清流に恵まれて、草木におおわれ、ゲンジボタルがとびかい、アユ漁もさかんで、鳥や魚たちの憩いの場になっています。" |
佐波川は、山口県のほぼ中央部に位置しており、流域の自然環境は、上流域の滑山国有林と藤ヶ谷国有林が古くから杣木として東大寺の再建用材にされるなど美林をほこっていました。現在でも一部は、学術参考林として保護されるなど、豊かな自然環境がのこっています。また、河川内ではゲンジボタル等が生息する他、カモ類の飛来も多く、また魚類も豊かでアユ釣り等がさかんに行われているなど良好な生物環境となっています。 植生としては、河口付近の砂浜が形成されており、ナガミノオニシバやシオクグ及びヨシが群落がみられます。河口から2~7km付近では、低水敷や中州にヤナギ林が発達し、川の流れが緩やかな水際ではミゾソバやミクリが、低水敷きが広い区間では、アレチハナガサ等の群落が分布しています。 中流域では流路が狭くツルヨシやオギの群落がみられます。河口より15.5km付近左岸の広大な砂州中心部には、モウソウチク林やマダケ林、コウライヤナギの群落が広がっています。
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4.佐波川の主な災害 |
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(注:この情報は2008年2月現在のものです)
固有名詞の分類
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