主人公及び操作可能なキャラクター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 23:27 UTC 版)
「SIREN: New Translation」の記事における「主人公及び操作可能なキャラクター」の解説
ハワード・ライト(Howard Wright) 男/18歳/学生 演 - ステファン・フィッシャー この物語の主人公。2007年の人間。1989年(昭和64年)7月30日生まれ。東京にあるヨリミ・インターナショナルスクールに通う学生。ごく普通の若者である。多少は日本語の心得があり、簡単な日本語ならば片言だが話せる。 羽生蛇村に関する謎のメッセージを受け、羽生蛇村を訪れた。そこで儀式の生贄として捧げられそうになっていた美耶古を逃がした後、嶋田習次に銃で撃たれるが、赤い水の力で一命を取り留める。怪異の中、美耶古と再会し、共に村からの脱出を目指すが、後述の「ウロボロスの輪」が繋がらなかったため時間がループする。 タイムループ後、再び美耶古と再会し、共に刈割の封印を解くも、覚醒したアマナに美耶子を奪われ、一時的に気を失わされるが、辿り着いた屍人の巣で、霊体となった美耶古に導かれて「いんふぇるの」へ渡る。そこで犀賀省悟から宇理炎を託され、同時に彼の持っていた日本刀を手にし成体となった蚕子と異空間で激突、美耶古の力を借りて蚕子を倒す。その後、「全てを終わらせる」という美耶古との約束を果たすため、羽生蛇村の屍人たちを殲滅した。 『SIREN』の須田恭也の立ち位置にいるキャラクターで、羽生蛇村に興味を持って訪れる、およびそれと自身と関わる真相が同じ。ただし羽生蛇村に興味を持つきっかけは少し異なる。 サム・モンロー(Sam Monroe) 男/37歳/文化人類学者 演 - ジョナサン・レッグ 2007年の人間。マシスン大学、文化人類学部教授。人付き合いが下手で、自説にこだわり過ぎる偏屈な性格により三流大学での閑職に甘んじている。緊張をすると、くしゃみをしてしまう体質である。 金銭的な苦慮と家庭の事情から、娘ベラの同行を条件に、TVクルーに同行した。怪異の中、メリッサと合流するが、不入谷聖堂内で屍人と化したベラと遭遇、直後に怪力屍人の襲撃を受けてメリッサとはぐれ、屍人ノ巣で死亡し、蜘蛛屍人化してしまう。 タイムループ後、ソルと合流するも屍人の集団に襲われるが、偶然崖から転落した事で自分だけが助かり、不入谷聖堂の古文書から、今回の怪異が予言されていたことを知り、蚕子の復活を阻止しようと屍人ノ巣へ赴くも蚕子が復活してしまう。最終的に蚕子はハワードに倒されたがサイレンで開いた時空の穴に落とされ、ただ一人、1976年(昭和51年)の土砂に埋まった羽生蛇村へ生還、屍人の巣で出会ったハワードに言われた言葉と循環する時間の理に従い、ハワード宛にメッセージを送る。そして、それが時間ループ(ウロボロスの輪)を生み出す原因となる。1976年の現実世界に飛ばされた後、31年間(2007年まで)公園でホームレス生活を送り、怪異が起きる頃に公園で行き倒れになり、搬送先の病院で死亡した(死因は不明)。 『SIREN』の竹内多聞の立ち位置にいるキャラクターで、どちらも大学で教える立場におり、専門も似ている。ただし、行動や結末などは異なる部分も多い。 メリッサ・ゲイル(Melissa Gale) 女/34歳/TVレポーター 演 - エマ・ハワード 2007年の人間。1973年(昭和48年)5月18日生まれ。米国ケーブルテレビ局のドキュメンタリーレポーター。数年前にサムと離婚しており、ベラ・モンローは実娘。仕事への情熱と、離れて暮らす娘を案じる気持ちとの葛藤に悩まされている。 取材で向かった羽生蛇村での怪異の中、サムと合流し、共に不入谷聖堂へ向かう。聖堂で屍人化したベラと再会直後、怪力屍人の襲撃でサムとはぐれてしまい、その後もベラの屍人化を受け入れられず、取り憑かれたようにベラを探し求めて、屍人ノ巣で偶然居合わせたハワードを「娘から離れろ」と言って銃撃、既に頭脳屍人化していたベラを抱擁する。 タイムループ後、病院内でベラと再会し、村からの脱出を目指すも、途中で怪力屍人の襲撃に遭遇、ベラを守るため自らを犠牲にし、怪力屍人と共に火だるまとなる。後に屍人化し、ベラへの想いから、執拗にベラを追いかけまわすようになる。その後、怪力屍人化してサムと対峙するも、落雷を利用され感電、焼死する。復活直後、蜘蛛屍人化したソルに襲われているベラを目撃し、屍人化しているにもかかわらず、ベラを助けようとソルに掴みかかるが、その衝撃で屍人ノ巣の一部が崩落し、ベラ、ソルと共に落ちて行った。 『SIREN』の美浜奈保子と高遠玲子の立ち位置にいるキャラクターで、前者はTV番組の取材で羽生蛇村を訪れて怪異に巻き込まれるという共通点があり、特に後者はどちらも離婚しており、また少女を救うために命を落とす、屍人化後も必死に彼女を守ろうとする場面がある点が酷似している。ただし最終的にメリッサは怪力屍人、奈保子は犬屍人、玲子は頭脳屍人となる点が異なる。 ベラ・モンロー(Bella Monroe) 女/10歳/小学生 演 - リアーナ・クロッカー 2007年の人間。サムとメリッサの娘。半年前に祖母を失い、サムとの二人暮らし。子供扱いされることに反発心が芽生え始めており、時折、生意気な言動を見せる。爪を噛む癖があり、メリッサに注意されている。 サムに連れられ羽生蛇村へ向かう。怪異後、一人で村を彷徨っていたところで怪力屍人の攻撃により、致命傷を負わされ、徐々に屍人化が進行、不入谷聖堂で両親と会う頃には完全に屍人化し、頭脳屍人へと変態する。 タイムループ後、自身を助けた後に屍人化したメリッサと廃屋で遭遇、脱出した先で、ハワードと会い、彼の協力で屍人ノ巣へ潜入する。巣内で、蜘蛛屍人化したソルに追い詰められるも、怪力屍人化していたメリッサに助けられ、屍人化しても自分を助けようとするメリッサを見て、安堵の表情を見せるが、その時の衝撃で屍人ノ巣の一部が崩落し、ソル、メリッサと共に落ちて行った(その後の消息はアマナの項を参照)。 『SIREN』の四方田春海の立ち位置にいるキャラクターで、周囲の人物の行動と末路が酷似しているが、春海と違って現世に生還する事は無い。また不入谷聖堂に到着する前後の状況は前田知子を、ハワードとの屍人の巣内での行動は安野依子を髣髴させる。 ソル・ジャクソン(Sol Jackson) 男/36歳/TVディレクター 演 - ケニー・スコット 2007年の人間。TVクルーのディレクター兼カメラマン。 「日本の山奥に生贄の習慣の残る村があった」という噂を聞きつけ、メリッサらと共に羽生蛇村を訪れた。怪異の最中、メリッサへの恋心から、彼女の娘であるベラを守るため行動を共にするが屍人に遭遇し、ベラを逃がすため自ら囮となるが、致命傷を負わされ、屍人化する。屍人化後、ベラを守るという意識が強かったためか、ベラを執拗に追いかけ回すようになる。 タイムループ後は、サムと合流するも、屍人の集団から逃げ遅れて死亡、またしても屍人化する。今回もベラへの意識が強かったのか、執拗にベラを追いかけ回し始める。最終的に蜘蛛屍人化し、ベラを追い詰めるが、怪力屍人化したメリッサに道連れにされる。 『SIREN』の名越栄治の立ち位置にいるキャラクターで、禿頭で、屍人化した後、少女を執拗に追いかけ回すなどの行動が酷似している。ただし最終的にソルは蜘蛛屍人、名越は頭脳屍人となる点が異なる。 アマナ(Amana) 女/年齢不詳/求導女 演 - アレクシス 1976年の人間。村の若い求導女で、記憶を失っている。異人であるが、日本語を喋る事は可能である。 「生贄の儀式」を野蛮な行為とし、止めようとするが、村人によって阻まれる。怪異の最中、ハワードと出会い、彼を導きながら行動するも、羽根屍人に連れ去られてしまう。後に不入谷聖堂で目を覚まし、そこにあった自身の日記と、自身が身に付けていたマナ字架のペンダントの入手をきっかけに記憶を取り戻していき、ついには覚醒して生贄の儀式を行うという本来の目的を思い出す。その後、再会したハワードを火だるまにして谷へ突き落とし、彼に同行していた美耶古を連れて生贄の儀式をとり行うが、「ウロボロスの輪」が不完全であったために儀式は失敗、蚕子は復活せず、時間のループが起こる。 覚醒後に時間がループしたため、二人と遭遇時、今度はハワードを気絶させ、美耶古を屍人の巣へと連れ去った。再度儀式をとり行うも美耶古がハワードに血を分け与えていたことで不完全な蚕子(幼体)が復活してしまう。その後、蚕子幼体と共に「いんふぇるの」へ渡り、自分の身を捧げることで蚕子を成体へと進化させる。最終的に蚕子はハワードによって倒されてしまうが、彼女はそれで「ウロボロスの輪」が完成したことに満足し、異空間の彼方へ消えていった。 彼女の正体は、時空の穴に落ち大昔へタイムスリップしてしまったベラが成長した姿である。7世紀末の羽生蛇村へとタイムスリップしたベラは飢饉最中ということもあり、空腹に苦しみ、その際、突如降臨した蚕子を空腹のあまり食べてしまったために不死の呪いを受け、生贄を蚕子に捧げ続ける宿命を背負わされてしまう。 しかし、あまりに長い時を過ごしたベラは記憶をなくし、謎の求導女アマナとなって現代の怪異に遭遇することになる。こうしたことがきっかけで「ウロボロスの輪」が生まれ、輪が不成立になるように物事が進むと時間ループが起き、輪が成立するまで何度でも時間ループが起きることになっている。 『SIREN』の八尾比沙子の立ち位置にいるキャラクターで、求導女という立場、およびそれに関した行動パターンが酷似しているが、正体と結末は異なる。 犀賀省悟(さいが せいご) 男/30歳/医師 演 - 服部整治/幼少期声 - 外山朔弥 1976年の人間。1946年(昭和21年)6月21日生まれ。犀賀医院の若き院長。村の習慣に囚われ、村の暗部を担う要職に就いている。彼は1952年(昭和27年)5月30日に事故で両親を亡くした後、犀賀家に引き取られた養子で、旧姓は三田村(みたむら)。犀賀家で愛情を受けず育てられたため、どこか虚無的な印象をのぞかせるが、その一方で、冷徹さと凄烈さを併せ持ち妙な威圧感を放っている。英語が堪能であり、アメリカ人である他の登場人物に対しても意思の疎通が可能である。 「生贄の儀式」の祭司を務め、生贄である幸江を殺害し、さらに美耶古を殺そうとするが、ハワードによって邪魔をされ、美耶古を逃がしてしまう。怪異後、猟銃(狩猟用散弾銃)を手に村を探索中、屍人に襲われていたサムを救出し、共に向かった犀賀医院でメリッサと合流後、サムらと別れ、一人医院に残るが、もはや生きていても希望がないことを悟り、猟銃で自害する。その後、屍人化し、中ボス的存在としてハワード達を合石岳や屍人ノ巣まで追跡してくる。 タイムループ後、祈祷所で「宇理炎」に関する古文書を発見、道中で倒れていたハワードから間接的に美耶古の血を取り入れ、古文書を辿り宇理炎を入手する。屍人ノ巣で蚕子幼体を不完全ながらも宇理炎を発動させて焼き払い、いんふぇるのでハワードに託す形で宇理炎を渡した直後、彼に襲い掛かり宇理炎の炎で引導を渡させ、「これで退場できる」と安堵し消滅した。 『SIREN』の宮田司郎の立ち位置にいるキャラクターで、役職の他にやや欠落した感情の持ち主という点も同じ。宮田以外にも牧野慶・志村晃・神代淳などの複数の旧作キャラの役割を持つ。
※この「主人公及び操作可能なキャラクター」の解説は、「SIREN: New Translation」の解説の一部です。
「主人公及び操作可能なキャラクター」を含む「SIREN: New Translation」の記事については、「SIREN: New Translation」の概要を参照ください。
- 主人公及び操作可能なキャラクターのページへのリンク