赤い水
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/13 09:22 UTC 版)
高井戸インターチェンジで事故を起こし、乗客9名中8人に重軽傷を負わせ、1人を亡くしてしまった名濃(めいのう)バスの運転手・小平真治は取材に訪れたマスコミのカメラの前で潔く自分の非を認め、ひたすら謝罪していた。蓬田が所属する交通捜査課ではこの事故を居眠りが原因の自動車運転過失致死傷罪として立件する準備を進めていたが、そこへなぜか旧知の仲だが事件には関係ないはずの刑事部捜査一課の犬養が現れる。犬養はテレビで会見を見て、小平の喋り方が突発的な事故を引き起こして狼狽える人間の喋り方ではないことが気になって来たと話す。 小平 真治(こだいら しんじ) 高校までを岐阜県龍川村で過ごし、他県の大学を卒業してから故郷に帰り、多治見市に本社がある名濃バス(高速バス)に運転手として就職。29歳、独身。中央自動車道高井戸インターチェンジ付近で防護柵に激突する事故を起こした。真面目で礼儀正しい好青年。 高瀬 昭文(たかせ あきふみ) 名濃バス株式会社運行管理係。小平とは同郷のよしみ。 蓬田 晃一(よもぎだ こういち) 警視庁交通部交通捜査課。配属されて5年目。部下の錦野からは生き字引扱いされている。犬養とは警察学校で同期で、最初の配属先も同じだった。無骨で性格はまるで逆だが妙にウマが合い、別部署に転属してからは疎遠になっていたものの、ハガキのやり取りは欠かしたことがない。 多々良 淳造(たたら じゅんぞう) 10年前に都内の帝京軽金属株式会社に中途入社したが、60歳で定年を迎えて現在は嘱託扱いで単身赴任をしていた。
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